「よし、展示会に出展しよう!」と思っても、どんなブースであればより来場者に来てもらえるのか、分からないですよね。ブースの位置によっては、来場者が行き交う量が異なり、せっかく出展したのに思うように集客できない可能性があります。

今回は、展示会への出展初心者のために、ブースの「位置」「設営」「集客のコツ」に絞ってポイントをまとめました。出展して失敗しないためにも、まずはブースの対策からしていきましょう!

▼この記事でわかること
  • ・来場者を惹きつける展示会ブース設計の基本ポイント
  • ・展示会を成功させるブース設計や装飾のポイント
  • ・展示会集客を高めるコツ

展示会ブースで来場者を惹きつける基本ポイント

展示会ブースを考える際に、必ず考えなければならないポイントがあります。それは、「来場者」が何を考え、何を見ながら展示会会場を回るのかということです。ブースの場所や形状を考える際の前提ポイントとなりますので、まずはこの基本ポイントについて考えていきましょう。

小間位置とキャッチコピー

ブースの小間位置を決める際のポイントは、来場者がどう動くのかを考えることです。来場者は入り口から入ってきて、どのように会場内を動くのでしょうか。その動きを加味して、なるべくターゲット層が多く通る場所にブースを構えましょう。

また、ブースにはキャッチコピーを掲示すると思います。その掲示場所も重要です。どの場所が一番来場者の目に触れるかを考え、適切なキャッチコピーを掲示しましょう。この時、「会社名」ではなく、「何を扱っているか」「何ができるか」を見せるのがポイントです。

ブースイメージの決め方

小間位置が決まったら、ブースのデザインに着手します。ブースのデザインを決めるときに、好みで決めていませんか?ブースは来場者のためにあるものです。自社担当者が見せたいものではなく来場者が見たいもの・興味を持ちそうなものを置くのが基本。あくまで来場者目線でのブースデザインを決定しましょう。
来場者にいかに「寄ってみたい」と思わせられるかが重要なポイントになります。

パネルや配布物

壁面パネルや配布物をじっくりと見てくれる来場者はいません。パッと見て内容を理解できるよう、数秒で「何を伝えたいか」が伝わる掲示物にすることがポイントです。

これらの基本ポイントを前提に、ブース設計や配布資料について詳しくご紹介しましょう。

【ブース設計】理想的なブースの位置・広さは?

せっかく展示会に出展するなら、たくさんの来場者に立ち寄ってもらいたいですよね。ブースの位置や広さは、展示会の出展目的や人員、予算などによって変わるものです。そこで、ひとまず予算や目的などの制約を考えずに、「より多くの人に来てもらえる」ブースの条件を3つ見てみましょう。

①ブースの位置

ブースは、展示会の会場で広い通路に面しているのが理想的です。出入り口から遠くて狭い通路に出展しても、通りかかる来場者数がそもそも少なくなってしまいます。
たとえば、会場の出入り口の近くだったり、会場の中央に向かって曲がった先の角だったりと、人の流れが多く、大勢の人の目に触れるような位置のブースは多くの人に来てもらえますね。

理想的なブースのポイント①:ブースが広い通路に面している
出入り口の近く、会場中央に向かう途中の曲がり角など、大勢の人が通る広い通路に面しているところにブースを出展してみましょう。

②ブースの形状

ブースの形は、通路に接する面が長い長方形がよいでしょう。小さな正方形のブースで出展する中小企業が多いのですが、正方形で入り口が狭いと来場者が奥まで入りにくいですし、説明員が目の前に立っていると窮屈で来場者は足早に立ち去ってしまうのです。横長であれば入り口を広く取ることができ、奥行きがあまりなくても広く感じられ、来場者も滞在しやすくなります。

また、開放面が多い方がよいです。両隣にブースがあり一面しか開いていないと、来場者はなかなか入りにくいものです。角で二面以上開いているブースであれば、多くの人に気軽に立ち寄ってもらうことができます。

理想的なブースのポイント②:ブースの形が横に長い、開放面が多い
通路に接する面が長い、もしくは開放面が多いと、入り口が広くなるので、来場者にとって立ち寄りやすいブースになります。

③ブースの周辺状況

出展ブースの周りの環境も大切です。「Web・マーケティング」というテーマの展示会だとしても、「マーケティングオートメーションツール」と「Webサイト制作」など、さまざまなジャンルの企業が出展します。

同じような製品やサービスをもつ会社が近くで出展していると、来場者はついでに立ち寄りやすくなるはずです。ただ、呼び込む段階で来場者が隣のブースに流れてしまう懸念もあるので、注意が必要です。

展示会によっては、同じ会場内でも細かくテーマ分けをして、同じようなサービス・商材をまとまった配置にしてくれる展示会もありますので、よく確認をしておくことが重要です。

理想的なブースのポイント③:周りの出展社も同じ系統の製品を出展している
同系統の製品やサービスを出展している企業に近いブースであれば、同じような悩みを抱えた来場者が来るので呼び込みやすいです。来場者にとっても、ついでにブースに入って説明を聞けるので一石二鳥になります。

ブース選びにおいて、以上の3つの条件に優先順位を付けるなら、①から順番に満たしていくとよいでしょう。ただ、どうしても予算制限があり理想の位置を確保できなければ、③を意識してもよいでしょう。

ただ、出展の目的によってはブースの適切な位置も異なってくるので、今一度展示会に出展する目的を考えてみてください。

【ブース装飾】装飾しすぎはNG?ブース設営での3つの注意

理想的なブースの位置・形状が分かったところで、ブースの設営のポイントを紹介しましょう。人気出展社は以下の3点に気をつけているようです。

①きらびやかすぎる装飾はNG!

ブースがキラキラ光っているような装飾は控えましょう。派手で目立つブースの方が集客できそうですが、いかにも呼び込み・集客を頑張っているという雰囲気が伝わってしまい、逆に立ち寄りにくくなってしまいます。

人の温かさが伝わる「暖色系」や落ち着いた「寒色系」が無難です。製品やサービスやコーポレートカラーを基調にして、装飾してもよいでしょう。
あなたの会社が何を重視して出展するのかによって異なりますが、「落ち着いて対応してくれそうだな」という安心感を与えられるような装飾を心がけてください。

ブース設営のコツ①:豪華なブースよりも落ち着いたブースを!
暖色系か寒色系で統一し、落ち着いたブースがよいでしょう。照明などでピカピカとさせたブースよりも、カラーの統一感のある整ったブースの方が好まれることが多いです。

②遠くからでも見えるパネルをうまく配置する!

展示会会場をウロウロしている来場者の興味・注意をひくようなパネルを上の方の目立つところに配置しましょう。その際、字の大きさは4メートル離れていても読めるくらいがポイントです。

内容は「興味を持ってもらえるサービスの特徴」「導入して役に立つポイント」などを一言で打ち出してください。カラーも、装飾の系統に合うものを選び、統一感を意識することが大切です。来場者にデザインなどで違和感を与えないようにして、内容に集中して見てもらいましょう。

ブース設営のコツ②:4メートル先の来場者の興味を引こう!
  • ・パネルは、4メートル先でも見える大きさの字で、上の方の目立つところに配置
  • ・「興味を持ってもらえる特徴」や「導入して役立つポイント」などを一言で表現
  • ・統一感のあるカラーとデザイン
※当社の展示会ブースの様子
当社の展示会ブースの様子1
当社の展示会ブースの様子2

③モニターやデモツールの配置でブースの魅力を高めよう!

モニター画面やデモをおこなうツールを、通りかかった人にも見える位置に置くことがポイントです。もしブースが角にあって三方が開放されている場合は、来場者から見える四つ角に置くと、他の来場者に説明しているところを見てもらえるので、興味を持ってもらいやすくなります。

ただし、説明員が一カ所に集まりすぎて、来場者が入りにくい雰囲気が出てしまうことだけは避けましょう。

ブース設営のコツ③:人気のあるように見せるブースの設営を!
通りかかった来場者にも見えるところに、モニター画面やデモツールを配置しましょう。通路側やブース角に置くと、より盛り上がっている人気ブースのように見せることができます。

当日の人の役割分担や配置については、以下の記事を参考に考えてください。

【集客施策】人気ブースに倣おう!チラシを活用した集客とは

ブースの設営が整えば、あとは来場者を呼び込むだけですね。通りかかった来場者に声をかけるときには、まずはぱっと目を引くような「チラシ」を渡しましょう。

【チラシを渡すメリット】
  1. ①オモテ面のワンフレーズで興味を持ってもらいやすくなる
  2. ②ウラ面に掲載した製品やサービスの詳細説明で、興味度合いを判別できる
  3. ③通りすぎてしまった来場者が、興味を持って戻ってきてくれる可能性がある

チラシを作成して渡すメリットを一つずつ見ていきましょう。

①オモテ面のワンフレーズで興味を持ってもらいやすくなる

オモテ面には、興味を持ってもらえそうなポイントを大きな字で載せましょう。声を掛けるタイミングで見せながら話しかけると、来場者は思わず文字を見るので、興味を持ってもらいやすくなります。

②ウラ面に掲載した製品やサービスの詳細説明で、興味度合いを判別できる

ウラ面には、製品やサービスの詳細を載せ、その場で興味を持った人に具体的な説明もできるようにしておきます。①の声掛けで興味があれば、チラシを使いながら製品やサービスの説明をして、そのまま興味がありそうであれば、ブース内に設置したデモツールなどに誘導しましょう。

③通りすぎてしまった来場者が、興味を持って戻ってきてくれる可能性がある

ブースの前を通りかかった来場者にチラシを配っておくと、そのときは立ち止まらなかった来場者があとからチラシを見て戻ってきてくれることもあります。ウラ面にも具体的な製品やサービスの説明を載せているので、その来場者の興味度合いは高いでしょう。

よく展示会では、ノベルティを受け取ったら名刺を交換するという方法で集客している企業もあります。目的なくウロウロとしている来場者の目を引くことはできますが、ノベルティ目当てでサービス自体に興味がない来場者も多く、後日アプローチしても見込み度が低い名刺ばかりで対象外になる可能性があります。

そのため、「とにかく名刺を集めてリード数を最大化したいのか」「見込み度合いの高いリードを集めたいのか」など、出展の目的に合わせてツールを使い分けてください。

展示会での集客を高める4つのコツ

展示会で多くの来場者を惹きつけ、質の高いリードを獲得するためには、ブース設計や装飾だけでなく、「事前準備」や「人員体制」も非常に重要です。ここでは、集客効果を最大化するための4つの具体的なコツをご紹介します。

1.事前集客を行う

展示会に出展すること自体を、ターゲットにあらかじめ知らせておくことで、目的意識をもってブースに来てもらうことが可能になります。
事前集客には、以下のような手法が効果的です。

  • ・メールで既存顧客や見込み顧客に告知
  • ・SNSやWebサイトで出展情報を発信
  • ・招待状・DMを送付し、商談予約も促す

「どのような製品やサービスを展示するか」「来場者にとってどんなメリットがあるか」を具体的に伝えることで、集客効果が高まります。

2.当日の人員配置を決めておく

いくらブースが魅力的でも、来場者対応がスムーズでなければ機会損失につながります。そうならないためにも、当日の人員配置と役割分担を明確にしておくことが重要です。具体的には、

  • ・入口付近での声かけや誘導を行う呼び込み担当
  • ・製品やサービスの説明を行う説明担当
  • ・操作や実演を行うデモ担当
  • ・データ入力・フォローリストを作成する記録・名刺管理担当

このように役割ごとに人員を分担しておくことで、来場者に対して滞りのない対応が可能となり、ブース全体の運営効率と接客品質が向上します。

3.目的に合わせた展示会に出展する

どれだけブースを整えても、来場者層と自社のターゲットがかけ離れていては意味がありません。展示会の選定時点で、「誰に」「何を」届けたいのかという出展目的を明確にすることが大切です。
出展前に展示会の来場者属性や出展社傾向を確認し、戦略的に選ぶことで、ブース運営の成果を最大化できます。

4.トークスクリプトの用意

展示会では、限られた時間のなかで多くの来場者に対応する必要があります。そのため、あらかじめ効果的な声がけや製品説明をトークスクリプトとして標準化しておくことが重要です。

たとえば、来場者に最初にかける一言や、製品の特徴を簡潔に伝える要約文、興味度に応じた説明の深さなどを、あらかじめ整理しておくとよいでしょう。こうした準備を行っておくことで、誰が対応しても一定以上のクオリティで説明ができるようになり、対応のばらつきを防げるだけでなく、チーム全体として安定した成果を出しやすくなります。

これらの4つの準備をしっかり行うことで、「人通りはあったけど成果が出なかった」という失敗を防ぎ、展示会を高い費用対効果で成功させることが可能になります。

さいごに

いかがでしたでしょうか。展示会でいつも人気のあるブースの特徴を掴むことはできましたか?ここで、改めて展示会出展時のポイントをおさらいしましょう。

理想的なブースのポイント
  1. ①:ブースが広い通路に面している
  2. ②:ブースの形が横に長い、開放面が多い
  3. ③:周りの出展社も同じ系統の製品を出展している
ブース設営のコツ
  1. ①:豪華なブースよりも落ち着いたブースを!
  2. ②:4メートル先の来場者の興味を引こう!
  3. ③:人気のあるように見せるブースの設営を!

展示会の出展目的やリソース(予算・人・時間)によって、力を入れるべきポイントは異なりますが、ぜひ記事を参考にしながらたくさんの来場者に来てもらえるブースを作っていってください。

今回はブースの特徴に注目しましたが、展示会の成果を最大化する準備や当日の動き、事後フォローなどについては活用BOOKにまとめていますので、ぜひダウンロードしてみてくださいね!