メールマーケティングの効果測定の方法を徹底解説!

気軽に始められるメールマーケティングですが、一方的にメールを送っているだけでは効果も出ず、何の成果にも結びつきません。
今回は開封率とクリック率に焦点を当て、コンテンツがユーザーに届く効果的な方法や、計測方法について紹介します。
まずはメールの到達率をチェック
到達率とは、送信先にメールが届いた割合のことです。メールが届かない原因には次のものがあります。
- ・メールアドレスが間違っている
- ・メールアドレスが存在しない
- ・送信先のサーバーや受信ボックスの問題
メールの到達率が低いままだと、受信側のサーバーでスパム扱いされる可能性が上がります。するとこれまで送信できていたのに送れなくなった配信先も出てきてしまうので、まずアドレス間違いや存在しないアドレスに送っていないかを確認しましょう。
メールの到達率は、1から配信エラー数を配信数で割ったものを引くことで計算できます。
メールを開封してもらうために
メールの開封率はおよそ10%
Eメールマーケティングメディア「MarketingProfs」によると、メルマガの平均開封率は9.7%~10%前後と言われています。つまり、ほとんどのメールが見られないままゴミ箱行きになっているのが現状です。
原因として、配信先の方の興味領域に関係なく、自社の発信したい情報をメールとして送り続けていることが挙げられます。
例えば、毎回届くメルマガの内容が「商品を買ってください」という宣伝色の強い内容ばかりだと、メールを開く気になりませんよね。もちろん宣伝も重要なのですが、メルマガの役割は会社に興味を持ってもらうこと。読者にとって役に立つ内容を配信し続けることで、売り上げにも効果が出るはずです。
開封率を上げるタイトルのポイント
また、メールを削除するか開封するか、判断基準になるのは「タイトル」です。
よくメールで「○○(会社名)通信」というようなタイトルのメールを頂きますが、これはタイトルから内容を推測できないため、開封率を上げるためのタイトルとしてはふさわしくありません。いかに訴求力のあるタイトルを付けられるかがポイントになります。
とはいえ、いきなり開封率の高いメールのタイトルをつけるのは難しいかもしれません。その場合は、テーマ自体やタイトルの書き方を変えながら、複数パターンのタイトルを試して、メールを送付していくのがよいでしょう。
訴求力のあるタイトルを付けるには、まず次のことから取り入れてみましょう。
- ・メリットがあることを示す(例:クリック率を上げるタイトルのポイント)
- ・簡単にできることをアピールする(例:すぐ使えるメールの開封率を上げる方法)
- ・タイトルで意外性を出してみる(例:90%の人が知らない○○の方法)
- ・最新情報であることをアピールする(例:2020年最新版!メールマーケティングの動向)
開封率を把握するのにHTMLメールを使う
開封率を把握するにはHTMLメールが効果的です。HTMLメールとは、テキストと画像で構成されたメールのことです。テキストだけが入ったテキストメールとは違い、画像を使うことでリッチな情報を届けられます。
HTMLメールは受信者がメルマガを開封すると、メールソフトが自動的に画像をダウンロードします。サーバ側でメール画像のダウンロード数を計測すれば、メルマガの開封率がわかるのです。そのため、サーバを通さないテキストメールではメールの開封率を知ることは出来ません。
BtoBでも最近はHTMLメールが増えてきましたが、まだまだテキストメールが多いのが現状です。
しかし、HTMLメールを作成するにはそれなりに時間やスキルが必要になります。そのような時間を割けない場合は、まずテキストメールから始めるとよいでしょう。もしくは、テキストだけのHTMLメールを送るという選択肢もあります。
参考記事:これで解決!HTMLメール作成方法(テキスト類似形式)
開封率を計測する、というのもあくまでも一つの指標を計測するためのステップなので画像の挿入ににこだわりすぎる必要はありません。開封率がわからない場合には、クリック率やコンバージョン率をしっかり計測して効果測定と改善を行いましょう。
クリック率を向上させるために
メールを開封してもらったたら第一段階はクリアです。次は、メールの内容を読みその中のURLをクリックしてアクションを起こしてもらいましょう。
メール内URLのクリック率はおよそ1%
一般的にメール内URLのクリック率は、配信数の1%程度と言われています。1,000通送って、10名がクリックしてくれる想定ですね。
この1%という数字はメール内のURLの数や、コンテンツの内容、配信対象によって割合は変わりますが、一つの参考値として捉えておきましょう。
クリック率を計測する方法
メールをお送りして、その中のURLをクリックしているかどうかはメールを送っただけでは計測できません。クリックをカウントする方法はいくつかあります。
①パラメータを付与する
メール内のURLに計測用の「パラメータ」を付与して送付する方法です。Google Analyticsのようなアクセス解析ツールが指定するパラメータをURLに付与して送付することで、アクセス解析上でクリック数をカウントできます。
- 例:Google Analyticsの場合
- GoogleのURL生成ツールを使うと簡単にパラメータが作成できます。
各項目は、以下のように設定すると良いでしょう。 - utm_source=【メール名称を設定】
- utm_medium=【mail】
- utm_campaign=【日付を入れる】
②メール配信ツールの機能を利用する
メール配信ツールの機能には、クリックカウントができるものがあります。メールに貼ったURLを、ツールがクリックカウント用のURLに変換し、そのURLをクリックした数が分かる仕組みになっているのです。
このようなツールの中には、クリックした人の個人名まで確認できるものもあります。
クリックURLは複数設定しよう
当然ながら、お客様はタイトルを見てメールを開封しています。そのため、タイトルに付けた内容についてはメール冒頭で触れるようにしましょう。
また冒頭の内容で、メールを読み進めるか決めるので、興味を引くような導入コンテンツと、メール本文にどのような内容が書かれているのか分かるようにするとよいでしょう。
また、興味のある領域は人それぞれです。盛り込み過ぎても良くないですが、できれば似たような興味領域の中で、いくつかURLやコンテンツを用意するのもクリック率アップに効果があります。
コンバージョン率(CV率)が低いときの原因
コンバージョン率とは、メールに貼ったリンク先で資料請求や商品購入など、目的が達成された割合のことです。コンバージョン率はメールの配信数を目的達成数で割って計算できます。
コンバージョン率が低い場合、次のような原因のひとつ、もしくは両方が当てはまる可能性があります。
- ・リンク先の内容に問題がある
- ・メールの内容とリンク先の内容にズレがある
オプトアウト率(解約率)が高いときの原因
オプトアウト率とは、メルマガの購読が解約されてしまった割合です。オプトアウト率は解約数を配信数で割ると計算できます。
オプトアウト率が高い場合、次のような可能性を考慮しましょう。
- ・メールの配信数が多い
- ・メールの内容が購読者のためになっていない
まず、メルマガの配信数が多すぎるのはオプトアウト率が高くなります。多くても1日1回、場合によっては週1回でも多いと感じられることも。
また開封率が低いのとオプトアウト率が高いのは、共通してメールの内容に不満がある可能性があります。そのような場合は内容を見直し、開封したくなる内容を配信することを心がけましょう。
まとめ
この記事では、コンテンツがユーザーに届く効果的な方法や、計測方法について紹介しました。
メルマガは簡単に始められますが、読んでもらえるために工夫を凝らしたり、効果を計測し、データに基づいて改善を続けることで、より効果的なマーケティング手法にできます。
みなさんのメールBOXに眠っている他社のメルマガからも何か参考になるものがあるかもしれません。改善を続け、効果の高いメルマガを目指していきましょう。
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