「こんなメルマガは嫌だ!」ユーザーから好かれるメルマガ、嫌われるメルマガ

BtoB企業において、メールマーケティングは比較的古いマーケティング手法ですが、今でも大きな効果を発揮することができます。しかし、一歩間違えると「迷惑メール」となり、配信元の企業のイメージダウンにつながることも。
そこで今回は、「好まれるメルマガ」と「嫌われるメルマガ」について考えてみましょう。
好まれるメルマガとは?
まずはユーザーから好まれるメルマガから考えてみましょう。
ほとんどの方がメルマガを受信したことがあると思いますが、いつも開封し、内容を確認するメルマガはどんなメルマガですか?
メルマガは、この「開封させる」というアクションが最も重要です。開封されなければ、どんなに良質な中身を作っても、誰の目にもとまりません。
「開封させる」というアクションは、「開封率」という数字で管理します。下記計算式で出す指標ですが、メール配信システムを使って簡単に管理することもできます。
メール開封率= 開封された数 ÷(メール配信数-不達メール数)
では、開封率をあげるために、どうすれば良いのでしょうか?ポイントは、「件名」と「配信時間」です。
件名
沢山届くメールの中から選んで開封してもらうためには、件名にかかっています。文字数は通常のメーラーで表示される20~30文字が適切で、50文字を超えると開封率は明らかに減少するといわれています。
また、一部では、「緊急連絡」「急いで下さい!もうすぐ締めきります!」と緊急性を必要以上に強調したり、「10月末までに入会し・・・」とわざと途中で切ったりといった手法も使われていますが、昨今の迷惑メールにはこういった形式のタイトルが多いため、注意が必要です。
こういった注意喚起よりも、端的で内容がわかりやすく伝わりやすく、読者の興味を引きつけることができているかをどうかをポイントにしたほうが効果的でしょう。
配信時間
開封率を上げるために効果的な配信時間を考えてみましょう。一般的にユーザーが情報収集をしたり、メールチェックをする時間に送ると良いと言われています。9時~18時が業務時間の企業に勤めているユーザーが読者の場合は、業務前の8時前後、お昼休みの12時ごろ、業務終了後の18時以降などが狙い目かもしれません。
しかし、メールをチェックする時間は人によって異なります。場合によっては、他の時間のほうが反応率が高まることもあるでしょう。複数パターンを試してみて、自社に最適な配信時間を見つけ出すことをおすすめします。
嫌われるメルマガとは?
メルマガを配信することによって、企業イメージのダウンにつながるような事態が起きることがあります。そういった事態をを避けるためのポイントは、「オプトイン・オプトアウト」と「配信頻度」です。
オプトイン・オプトアウト
「オプトイン・オプトアウト」という言葉をご存知ですか?オプトインとは、メールマガジンを配信するにあたって、読者側に事前に承諾を得ること、オプトアウトとは、「配信を停止してほしい」という読者の意思表示に対し、メール配信を停止・解除を行うことです。
この「オプトイン」と「オプトアウト」が、読者の意思によってきちんとなされているかが、メルマガの配信には非常に重要なことなのです。
とくに重要なのがオプトアウトです。通常、オプトアウトは読者が配信停止をしたいときに、メール本文中に配信停止の処理を行うWebページへのリンクをから、読者自身で処理を行うことが基本となっています。
しかし、そのリンクの記載がわかりづらかったり、配信停止の設定が複雑だったり、複雑であるがゆえ配信停止の処理が行えず離脱してしまったり、ということが起きてしまった場合はどうでしょうか?
読者は煩わしい思いをし、配信してほしくないメルマガを停止できず迷惑だと感じ、メルマガを配信した企業に対して、サービスレベルの低さに不信感を抱き、マイナスのイメージを持ちます。時にはクレームにつながることもあるでしょう。
オプトアウトのリンクをわかりやすくすることは、企業イメージを守るためにも非常に重要なのです。
配信頻度
あなたは1日に何通も同じ配信元から送ってくるメルマガを開封しますか?迷惑だと感じたことはないですか?無神経で迷惑なメールは開封せずにゴミ箱に移動していませんか?そんなメルマガを送ってくる企業に対して良い印象をもつでしょうか?
メールマーケティングのためのメルマガだったはずが、本来の製品やサービスへの評価ではなく、メルマガを送付したことをきっかけに企業への信頼度を下げる結果にもなりかねません。
具体的に「◯回以上はアウト」「●回以下はセーフ」という線引きを行うのは非常に困難です。ユーザーが普段どれくらいのメルマがを受け取っているかによって、許容できる配信頻度は大きく異なるからです。
参考までに当社では、同じユーザーに対して、1日に2回以上メールが送られないようにしており、かつ、同じサービスのご案内メールは3ヶ月以上間を開けて送るようにしています。
さいごに
メルマガを送る上で大切なことは、読者を知ることです。どのようなメールに興味を持ってもらえるか、また、どのようなメールは嫌がられるのか、自分たちのメルマガを受け取る方の立場になって考えてみてください。この活動は、マーケティングの基本ともいえる「ペルソナ策定」にも繋がります。
試行錯誤を繰り返し、ぜひメルマガの成果を最大化していってください。