取引先のお祝い、なにを贈りますか?

ビジネスにおいて、「お祝いを贈る」ということをとても大切にしている会社・業種と、そういった機会がないという会社・業種があると思いますが、やはり、取引先やお世話になっているパートナー企業にお祝いごとがあった時には、タイミング良く、それ相応の物を贈るということは、末長いお付き合いを考えると大切にしたほうがよいと思います。
今回は、いざという時のために知っておいて損はない、ビジネスのお祝いのお話しです。
なにを贈る?
ビジネスのお祝いは、お花を贈ることがほとんどです。そのほかには、品物やカタログギフトといった手段もありますが、品物はよほど先方の好みや事情がわかっていないと選ぶのは難しいものですし、ときには迷惑になる可能性もあります。
また、取引先としてお祝いを贈ることはある意味、関係性を良くしたいという「アピール」です。そういった意味では、カタログギフトではインパクトに欠けるでしょう。
花や品物を贈るほどではない取引先の場合は、何もしないのではなく、祝電などでお祝いの気持ちを伝えるようにしましょう。
以下では、贈りものとして一般的なお花について、その種類・相場、ポイントをご紹介します。
お祝いの種類と相場
開業・開店・移転
一番機会が多いお祝いごとです。予算は取引の状況によりますが、10,000~30,000円ぐらいが一般的です。とくに大切な取引先の場合は、30,000~50,000円ぐらいが良いとされています。
ここで注意したいのが、事業悪化や縮小のための移転の場合です。その場合はもちろんですが、お祝い自体しません。また、先方から受け取りを辞退している場合なども同じくですが、祝電が許されるなら、お祝いのメッセージだけ贈りましょう。
設立記念日(周年祝い)
会社の設立記念日は10、15、20・・・年と、5年周期の節目で祝う場合が多くあります。パーティーを開く場合には、パーティーの参加することでお祝いの気持ちが伝わりますが、そういった会がない場合は、ぜひお花を贈りましょう。また、他のお祝い事よりも、お花を贈る企業が少ない傾向にあるため、取引先の印象に残るという効果も期待できます。
相場は、10,000~30,000円、取引によっては50,000円という意見もありますので、検討してみてください。
ここで注意したいのが、何周年かの年数の確認です。意外とここで間違いが起きることがあります。せっかくのお祝いで失礼がないように、花屋へ注文するときに、間違わないようにしましょう。
昇進、昇格祝い
お取引の状況にもよりますが、社長や取締役などといった「役員就任」の場合は、面識がなくともお祝いすることが望ましいでしょう。大手企業ともなれば、就任式を執り行う場合があり、その時にはお祝い金を用意します。
金額は取引状況によりますが、20,000~30,000円が一般的な相場といってよいでしょう。就任式が会費制の場合はお祝い金が会費に含まれている場合がありますので注意しましょう。お花を贈るのであれば、予算はお祝い金と同じく20,000~30,000円で良いでしょう。
ここで注意が必要なのは、前任者が他界したことによる役員就任だった場合です。この場合は喪中としてお祝いをしない場合もあります。先方の状況などを加味し、社内で検討の上、対応するようにしてください。
お花を贈ろう!
お花の種類や、値段、立て看板、メッセージなど決めなければいけないことがいくつかあります。
失敗がないのはやはり胡蝶蘭でしょう。最近ではアレンジメントを贈ることも増えていますが、アレンジメントは花屋のセンスが問われるところであることは認識しておいてください。
胡蝶蘭は見た目の美しさや豪華さはもちろんですが、「幸せが飛んでくる」という花言葉から、縁起が良いとされています。また、香りや花粉が少なく、オフィスに飾るのにふさわしい花といえるでしょう。難しい手入れをしなくても1~2ヶ月咲き続けるため、贈り先の負担が少ない点でも、好まれています。
ここで注意が必要なのですが、胡蝶蘭で20,000円だと大輪の3本立てぐらいになり、先方にたくさんの花が届いたり、大きなお花が届いた場合には、比較して小ぶりに感じられる可能性があります。
大切なお客様へのお祝いで、花が埋もれてしまうと困るときには、予算が決まっている場合には、同じ値段のアレンジメントでボリュームを出すという手段もありますが、胡蝶蘭で予算を上げるということも検討してください。
立て看板やメッセージは、花屋に相談すればサンプルがあるので、その中から選べば問題ないでしょう。
さいごに
お花は実物を確認することないまま、先方に届きます。届けてくれる花屋に託すしかありません。実は大切なのは花屋選びかもしれません。お花の質、アレンジのセンス、花器他備品の回収などのアフターサービス、配達可能地域や時間なども、業者によって違ってきます。
日頃からどこの花屋が良いかの利用者の評判なども含めて、インターネットなどで情報を集めておくのも良いかもしれません。