ウェビナーに使える無料ツール4選を比較!有料との違いを解説します
非対面で出来るウェビナーの開催が広がっています。ウェビナーは配信者・受講者ともに場所を選ばず、対面のセミナーと比べて費用が抑えられるのがメリットです。現在ではウェビナーで使えるツールが多く登場していますが、無料ツールと有料ツールのどちらを選べばいいのでしょうか。
この記事では、無料ウェビナーツールのメリット・デメリット、ウェビナーの開催に使える無料ツール4選、有料ツールとの違いなどを紹介していきます。
ウェビナーとは
ウェビナーとはウェブ上でおこなうセミナーのことで、「Web」と「Seminar」をかけ合わせた言葉です。オンラインセミナーやウェブセミナーとも呼ばれます。
インターネットの普及や動画コンテンツの配信が盛んになったのを背景に、一部では既に開催されていましたが、昨今の感染症拡大の影響を受け、ウェビナーの注目度がさらに高まりました。ウェビナーは従来のオフラインセミナーと比べて、集客からセミナー後のアンケ―トまでWeb上で行えるため、配信側は人員やコストを抑えられます。受講者もインターネット環境があれば場所を選ばず、気軽に視聴することができます。
ウェビナーのメリット、デメリットはこちらの記事でまとめました。
無料で使えるウェビナーツールのメリット
まずは、無料で使えるウェビナーツールのメリットを説明していきます。
コスト削減になる
ウェビナーツールの利用料がかからないので、予算をあまり気にせず開催できます。
初めてのウェビナー開催では、参加者をどのくらい集められるか、どの程度商品の認知度アップやリードナーチャリングにつながるかどうかも分かりません。そのため、費用を抑えたほうが社内でウェビナー開催の承認を得られやすくなります。
小規模開催にぴったり
無料のウェビナーツールは人数や時間の制限がありますが、少人数を対象にしていたり、内容が30分程度という場合には無料で十分です。ウェビナー開催が初めての場合や慣れていない場合は、無料のツールで小規模のウェビナーから始めてみてはいかがでしょうか。
無料で使えるウェビナーツールのデメリット
無料で使えるツールは上記のようなメリットだけでなく、デメリットもあります。
参加人数・時間制限がある
無料ツールは、参加人数が100人程度まで、時間制限は1時間などの制限があります。集客時に制限を上回る人数の申し込みがあった場合、先着順にしたり、別日程で同じセミナーを開催したりする必要があります。あらかじめ参加者数に制限をかけるなど、前もって考えておきましょう。
また、時間制限を越えないように登壇資料を確認しておく必要があります。リアルタイムで質疑応答ができるウェビナーを開催する場合は、時間に余裕をもったセミナー内容を考えましょう。
回線が不安定なことがある
無料ウェビナーツールは不特定多数が利用しているので、回線が不安定になることがあります。音や映像が途切れてしまうと通信状態に気を取られ、セミナー内容に集中できません。特に品質が要求される有料配信セミナーでは、そのような状況では満足度が下がってしまう恐れもあります。
視聴データの分析ができない
ウェビナーを開催する目的は何でしょうか?商品の認知度アップや新規リードの獲得、リードナーチャリングなど目的がある場合、ウェビナー開催後の情報はとても重要です。しかし、無料ツール単体では情報分析機能が不十分の場合があります。
例えば、多くの無料ツールでは視聴時間やコメントなどを取得できますが、名前、メールアドレス、会社名などを取得するには、別のツールを使って入力フォームを用意する必要があります。一方、有料ツールでは同じツール内で名前、メールアドレスなどの参加者情報も獲得でき、参加者にとっては有料ツールのほうがわずらわしさが無いかもしれません。
サポートが無い
無料ツールでは個別のサポートが無いことも多く、トラブルがあっても配信者や受講者自身で何とかするしかありません。配信中のトラブルは受講者の離脱に繋がる可能性があります。また、対応によってはマイナスなイメージを与えてしまうかもしれません。
トラブルはいつ起こるかわからないので、サポートが充実しているツールを利用すると安心です。
ビジネスで使える!無料ウェビナーツールを比較
Web会議システムやライブ配信機能を利用して無料で開催できるウェビナーツールをご紹介します。
YouTube Live
動画配信で有名な「YouTube」では、ライブ配信機能を利用してウェビナーが開催できます。
配信動画録画の保存期間が無制限であることや参加人数に制限がないのが魅力です。限定公開にすることで申込者のみにURLを共有してセミナーを開催できます。配信者はYoutubeのアカウントが必要です。
- ・参加方法:URL共有
- ・利用時間:無制限
- ・最大接続人数:無し
- ・チャット:あり
- ・保存:無制限で保存可能
- ・アナリティクス:あり(YouTube Studio)
Google Meet(旧称:Hangout Meet)
Googleが提供するWeb配信システムのことで、「Hangout Meet」から「Google Meet」へ2020年4月に改称しました。配信者はGoogleアカウントが必要です。
受講者にはあらかじめミュートにしてもらう、画面共有を設定しないように注意をしてもらう、などのアナウンスが必要です。視聴者が動画配信に登場し、質問タイムに直接質問できるので、質疑応答をともなうコミュニケーションを取りたいウェビナーにおすすめです。
- ・参加方法:URL共有
- ・利用時間:60分
- ・最大接続人数:100人
- ・チャット:あり
- ・保存:不可(有料サービス「Google Workspace」加入者は可能)
- ・アナリティクス:無し
Facebook Live
「Facebook」が提供するプラットフォームです。公開範囲は公開、友達、グループなどから選べます。
ライブ動画をリアルタイムで見られなかった人のためにアーカイブとして動画を残しておくことができます。自社セミナーではFacebookでプライベートグループへ招待し、グループ参加者へ配信する方法もあります。いいね、スタンプ、コメントでリアクションできるため、参加者との交流や連続で開催するセミナーにおすすめです。
- ・参加方法:Facebook内で告知URLを通知
- ・利用時間:8時間
- ・最大接続人数:無し
- ・チャット:あり(正しくはコメント機能、制限あり)
- ・保存:シェア、パソコンへダウンロード可能
- ・アナリティクス:あり(クリエイタースタジオ)
Skype
「Skype」はMicrosoft社が提供するWeb電話サービスです。電話サービスというイメージが強いものの、ビデオ付きの通話、画面共有、グループでの会議もできます。「会議を開催する」からリンクを作成し、受講者に共有することで無料でビデオ会議ができます。
- ・参加方法:URL共有
- ・利用時間:24時間
- ・最大接続人数:50人(接続デバイス自由)
- ・チャット:あり
- ・保存:通話後30日間ダウンロードできる、MP4形式
- ・アナリティクス:無し
無料ツールと有料ウェビナー専用ツールの機能の違いは?
無料ツールはサポートが無い、人数制限がある、回線が不安定な場合があるなど、ビジネスで活用するウェビナーには不向きな面があります。有料ツールならサポートがあり、回線も安定しています。有料ウェビナーツールのお試しプランも検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社コクリポが提供するウェビナー専用ツール「コクリポ」は、約5,000の主催者で導入実績があります。
- 【コクリポ概要】※ビジネスプランの機能
- 参加方法:URL共有
- 月間利用可能時間:10時間
- 最大接続人数:300人
- チャット:あり
- 保存:あり
- アナリティクス:チャット履歴、入退出履歴が閲覧可能
ウェビナー中のアンケート作成、開催直前のリマインドメール、お礼メールなどの機能、ウェビナーに予約・参加したユーザの入力した情報を入手できるなど、無料ツールには無い機能がたくさんあります。ウェビナー配信に特化しているので操作もわかりやすく、使いやすいという声も聞かれます。
コクリポの機能はこちらからご確認ください。
ウェビナー開催目的に合ったツールを選ぼう
無料のツールはコストを抑えられる反面、ビジネスで使うときは人数制限や回線の質が気になることがあります。数百人規模の開催であったり、参加費を取るのであれば、有料ツールを使うのがおすすめです。
有料ツールの利用は無料で試せるプランから利用を開始し、慣れてきてから人数、時間、回数に合わせた有料プランを選択するのもよいでしょう。開催目的、参加人数などを整理し、自社に合ったツールを選んでみてください。