ウェビナー集客を成功させるには?10の施策と成果を最大化させるコツ

近年、BtoBマーケティング施策の一環として多くの企業が取り組んでいるウェビナーですが、「思ったより人が集まらない」「集客に時間がかかる」といった課題を感じている担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、ウェビナー集客を成功に導く施策と、成果を最大化するための具体的なポイントを詳しく解説します。
- ▼この記事でわかること
- ・ウェビナー集客の重要性
- ・ウェビナー集客10の施策
- ・集客を増やすためのポイント
- ・ウェビナー集客を効率化する方法
ウェビナー集客の重要性とは?
ウェビナーとは、Web上で開催するセミナーのことで、場所や時間の制約なく多くの見込み顧客と接点を持てるBtoBマーケティング手法の一つです。資料や製品説明を通じて理解を深めてもらえるほか、リアルタイムでの質疑応答を通じて信頼関係を構築しやすいのが特徴です。
その一方で、参加者が集まらなければ成果にはつながりません。ウェビナーの効果を最大化するには、戦略的な集客活動が欠かせません。誰に・何を・どう届けるかを設計し、適切なチャネルで興味関心を引き出すことが、商談化や受注につながる第一歩となります。
ウェビナーについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
ウェビナー開催のメリットや課題、オフラインとの違いとは?
集客を成功させるウェビナー実施の3つのステップ
ウェビナーの集客を成功させるには、ただ開催するだけでなく、目的に合った設計が欠かせません。ここでは、成果につながるウェビナー実施のための基本ステップを3つに分けて解説します。
1. ターゲットを設定する
まずは「誰に向けて発信するか」を明確にすることが重要です。自社の製品やサービスに関心を持つ可能性が高い業種・職種・役職・課題などを具体的に洗い出し、ペルソナを設計します。
BtoBでは意思決定に関わる複数の立場の人が関与するため、それぞれのニーズや関心に合ったメッセージ設計が求められます。
2. ウェビナーの企画を考える
ターゲットが定まったら、次は「どんな内容なら参加したくなるか」を検討します。トレンドや業界の課題を踏まえ、実務に役立つテーマ・タイトルを設定しましょう。
また、登壇者の選定や構成の工夫によって、信頼感や期待値を高めることも可能です。集客力のあるタイトルや共催企業との連携も集客数を伸ばすための有効な手段といえるでしょう。
3. 集客を始める
準備が整ったら、いよいよ集客のフェーズです。既存リードへのメール配信、SNS投稿、広告出稿、自社メディアでの露出など、複数のチャネルを組み合わせて告知を行いましょう。
BtoBの場合、リードの属性に応じたセグメント配信やリマインドメールによる参加促進も効果的です。集客開始は開催の3〜4週間前を目安に、余裕を持って進めるのが理想です。以下の見出しでは、より詳しく集客方法について解説していきます。
ウェビナー集客10の施策
ウェビナー集客を成功させるには、複数のチャネルを活用してターゲットとの接点を広げることが重要です。ここでは、BtoB企業が活用しやすい10の集客施策を、オンラインとオフラインに分けて紹介します。
【オンライン集客】
オンラインでの主な集客の方法は以下のようなものがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- ・Webサイト
- ・SNS
- ・メール
- ・セミナーポータルサイト
- ・Web広告
- ・プレスリリース
Webサイト
自社のWebサイトやキャンペーン用のランディングページ(LP)に、ウェビナーの告知ページを設けて集客につなげる方法です。より読みやすくするには、トップページのバナー設置や関連サービスページからの導線設計を工夫することで、すでに関心を持って訪れているユーザーを効率よく取り込めます。
ウェビナー専用の申込フォームを設置し、参加登録のハードルを下げることもポイントです。
SNS
ビジネス層の利用が多いSNSを活用することで、認知拡大とフォロワー経由での拡散効果が期待できます。たとえば、「開催までのカウントダウン投稿」「過去ウェビナーの感想や参加者の声の共有」など、段階的に投稿を行うことで関心を高められます。
リンク付き投稿に加えて、画像や短い動画による視覚的訴求も効果的です。
メール
既存の見込み顧客に向けたメール配信も効果的な集客手法です。件名や送信タイミングにこだわり、開封率・クリック率の最大化を目指しましょう。メールの内容には大きく分けて「告知型」と「Tips型」の2種類があります。
- ・告知型:
- ウェビナーの開催情報や日程、申込リンクなどを直接伝えるタイプのメールです。シンプルでわかりやすく、明確に行動を促せる点がメリットです。特に開催直前のリマインドや申込締切の案内に適しています。
- ・Tips型:
- テーマに関連する業界動向やノウハウ、役立つ情報を盛り込みながらウェビナーへの誘導を行うタイプのメールです。情報提供を通じて読み手の関心を高めつつ、自然な流れでウェビナーの申込につなげることができます。特に開催2〜3週間前のタイミングで配信することが効果的です。
これらを時期や目的に応じて併用することで、開封率・参加率を高めやすくなります。
セミナーポータルサイト
ビジネス系のセミナー情報を集めた専門サイトに掲載することで、関心度の高いユーザー層にアプローチできます。自社チャネルではリーチしづらい新規層との接点を広げる手段として有効です。
特にBtoB向けウェビナーを告知する場合、以下のようなポータルサイトがおすすめです。
- ・セミナー情報ドットコム
- 業界、テーマ別に絞り込んで検索できる老舗のポータルサイトです。掲載数も多く、幅広い層にアプローチが可能です。
- ・こくちーずプロ
- 無料から使えるイベント告知・集客サービスで、ビジネスセミナー・講演会・ウェビナーなど幅広い用途に対応しています。Google検索での露出に強く、SEO面でも集客効果が期待できます。
これらの媒体は基本的に無料プランと有料プランが用意されており、集客の規模やリードの質に応じて活用を検討するとよいでしょう。
Web広告
Google広告やSNS広告で特定のターゲット層にリーチすることが可能です。リマーケティング広告を活用することで、関心層の再訪も促せます。
プレスリリース
業界向けメディアにウェビナー開催のニュースを配信すれば、第三者経由での認知拡大につながります。共催企業との連名発信も効果的です。
【オフライン集客】
オフラインでの集客手法は以下の通りです。
- ・チラシやポスター
- ・テレアポ
- ・DM
- ・口コミ
チラシやポスター
展示会やイベントでの配布はもちろん、訪問営業時の配布や取引先店舗への設置することで、多くの人の目に留まる工夫をしましょう。ウェビナーの概要や参加方法を簡潔にまとめたチラシを手渡すことで、その場での興味喚起や後日の参加申し込みにつなげやすくなります。
テレアポ
過去に接点のある企業へ架電し、直接ウェビナーの案内を行います。特に決裁者や関係者にリーチしたい場合に効果的です。
DM(ダイレクトメール)
紙の案内状や招待状を郵送することで、オンラインではリーチしづらい層へのアプローチが可能です。手書きのメッセージを添えることで、より親しみや信頼感を与えることができます。
口コミ・紹介
過去の参加者や取引先からの紹介も、有効な集客方法となるでしょう。「知人から聞いたので申し込んだ」というケースも意外と多いため、紹介用URLやSNSシェアボタンの設置も有効です。
集客を増やすための7つのポイント
ここでは、集客を増やすための7つのポイントをご紹介します。
①内容は簡潔に告知する
タイトルや案内文は、一目で「何が学べるか」「誰向けか」が伝わるように簡潔にまとめましょう。長い文章での説明は避け、興味を引く言葉を意識することが重要です。
②ウェビナー参加の特典やメリットを打ち出す
参加者限定の資料提供、登壇者との質疑応答の機会、キャンペーン案内など、参加することで得られる具体的なメリットを強調しましょう。参加者が自分にとってメリットがあると感じることで、参加動機を高めることができます。
③応募方法はわかりやすく提示する
申込フォームの項目は、必要最小限に抑えましょう。記入項目だけでなく申込フォームまでの導線もシンプルに設計することで、登録までのハードルを下げます。弊社セミナーでは以下の情報をご入力いただいています。
- ・氏名
- ・会社名
- ・電話
- ・メールアドレス
- ・質問(自由回答)
フォームの入力項目が多いと受講へのハードルが高まり、離脱が多くなってしまいます。受講者の購入確度や悩みなどの詳しい情報は、「セミナー資料ダウンロード」などを特典にしたセミナー後アンケートを活用しましょう。
④リマインドメールを配信する
ウェビナー開催日までに何度かリマインドメールを配信することも、参加率の向上につながります。申し込み日から開催日までの間が空くと忘れられている可能性があるため、当日に確認のメールを送信することが有効です。
⑤アンケートを実施する
ウェビナー後にアンケートを実施することで、満足度や関心の高いテーマを把握できます。また、アンケート内に次回ウェビナーへの参加申込フォームや案内URLを設置しておくと、継続参加を促す導線として効果的です。
参加意欲が高まっているタイミングを逃さず次回への関心を引き出せます。
⑥アーカイブ配信の告知をする
アーカイブ配信は、過去のウェビナー録画をオンラインで視聴可能にする方法です。特定の日に配信されるウェビナーは、集客した全ての人が参加することは難しいでしょう。
アーカイブ配信の活用は、当日参加できなかった人や、ウェビナー参加者が内容を再確認したい際などにも視聴することができます。これにより、時間や場所に制約されず、視聴したい人のタイミングでウェビナーを見てもらうことができ、参加率を高めることにつながります。
⑦適切なタイミングで集客する
BtoBのターゲット層にとって業務の負担が少ない時間帯(例:平日10時〜11時、15時〜16時)や、月初・月末を避けた日程など、集客しやすいタイミングを選びましょう。
また、集客開始は理想的には3〜4週間前が目安です。早めに動くことで、複数チャネルでの告知やリマインド施策を段階的に実行できます。直前の集客は反応が鈍くなりがちなので、スケジュールに余裕を持って集客を始めることが成果につながります。
ウェビナー集客を効率化する2つの方法
ウェビナーの集客には、企画から告知、参加者管理まで多くの工数がかかります。限られたリソースの中で成果を上げるためには、ツールや外部サービスを上手に活用して効率化することが重要です。
ここでは、業務負担を減らしながら効果的に集客を行うための2つの方法をご紹介します。
1. ウェビナーツールの活用
ウェビナーツールには、集客から開催、フォローアップまでを一元管理できる機能が搭載されているものが多くあります。たとえば、登録フォームの作成、参加者への自動リマインドメール、参加データのレポート機能などを活用することで、工数を削減しながら効果的な集客が可能になります。
それぞれ特徴や機能が異なるため、自社の目的に合ったものを選びましょう。
2. 集客代行の活用
社内リソースが限られている場合や、確実に集客成果を出したい場合は、ウェビナー集客の代行サービスを活用するのも有効な手段です。ターゲットリストの作成からメルマガ配信、リスティング広告運用、電話による案内など、多様なチャネルをプロのノウハウで運用してくれるため、高い精度での集客が期待できます。
代行会社を選ぶ際は、過去の実績や得意な業種、対応できる集客チャネルを確認して、自社に合うパートナーを見極めましょう。
まとめ
ウェビナー集客を成功させるには、ターゲットの明確化や企画内容の工夫に加え、複数チャネルを活用した告知が不可欠です。オンラインの施策に加えて、チラシやテレアポといったオフライン施策も組み合わせることで、より幅広い層へのアプローチが可能になります。さらに、リマインドメールや特典の提示など、参加率を高める工夫も重要です。
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