IPアドレスからWebサイトに訪れた企業名を特定する

Webマーケティングでは、リードの獲得やセミナー告知などの目的のために、自社サイトへの集客を行います。SEOやリスティング広告、メルマガやSNSの活用など、商材や目的によって手法はさまざまですが、少なからず予算や工数を使って施策を行っていると思います。
しかし、集客したにも関わらず離脱してしまうユーザーがいるのが現状です。せっかく自社サイトに集客をしたのですから、どうにかしてお問い合わせ頂けなかったユーザーの情報も活かして、営業活動につなげられないでしょうか。
今回は、Webサイトに来訪したユーザーのIPアドレスから、そのユーザーの企業名を特定し、営業活動に活用する方法についてご紹介します。
Webサイトに来訪した企業名を特定する方法
まずは、どうしてWebサイトにアクセスしたユーザーの所属する企業名が判るのか、その仕組みについて見ていきましょう。
STEP1:IPアドレスを確認する
通常Webサーバでは、アクセス元のIPアドレス、つまりアクセスしたユーザーの使用しているIPアドレスを確認することができます。IPアドレスというのは、インターネットに接続する機器1台1台に割り振られた番号で、例えるならば、通信機器やコンピュータの住所のようなものです。ですので、IPアドレスを確認すればユーザーがそれぞれどの機器からWebサイトにアクセスしたかが判ります。
STEP2:IPアドレスの所有企業を調べる
ある程度Webを使用する企業であれば、独自のIPを保有していることが多いので、Webサイトにアクセスしたユーザーの使用しているIPアドレスが、どの企業が保有しているかが判れば、Webサイトにアクセスした企業がどこなのか、知ることができます。
企業では、このIPアドレスをこの「IPアドレス」がどの企業からのアクセスなのかを特定する鍵になります。 このIPアドレスを「逆引き」することでそのIPアドレスを保有している企業・組織・法人を特定することができるのです。nslookupというコマンドを利用したり、日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)というIPアドレスを管理している団体のサイトでIPアドレスを入力すれば、接続元の企業・組織・法人を逆引きで調べることが出来ます。
IPアドレスを元に、そのIPアドレスの接続箇所や所有企業・組織などの情報を確認する手法。
企業名を特定するメリット
「サイトに来訪している企業・組織・法人 = 貴社に興味がある会社」といえます。 一部調査では、サービス導入を検討する場合に、そのサービスを提供している企業のサイトに訪れる人の割合は60%もあると言われています。つまり、「どの企業がサイトに訪れているか」を知ることができれば、やみくもに電話をかけるよりも、とても有望な営業のアプローチリストになります。
つまり、Webサイトに来訪した企業名を知ることによって、営業にとって有望な見込み顧客を発見でき、アプローチするきっかけにすることができるのです。
効率的に、Webサイトに来訪した企業名を特定する
今までご紹介してきたように、Webサイトに来訪したユーザーを判明させることは、企業の営業活動においてメリットがありますが、アクセスしてきたユーザーのIPアドレスをすべて逆引きするには膨大な工数がかかるので、実際に営業現場で使う際には、ツールを活用することをオススメします。ツールを利用すれば、アクセスしてきたユーザーのIPアドレスから自動で企業名や電話番号などの情報を紐づけてくれるので、手間無く企業名の把握やリストアップが行えます。

まとめ
インターネットの普及やデバイスの進化により、サービスを導入する際にWebサイトで情報収集をすることが当たり前になってきました。
Webサイトは、リード獲得の手法においてはプル型の施策を担うものですが、IPアドレスの解析を行えば、自社サービスに興味を持って頂いている企業に、こちら側から効率的にアプローチをすることができますので、ぜひ営業手法のひとつとして、検討してみてはいかがでしょうか。
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