マーケティングオートメーションとCookieの関連性を解説!

マーケティングオートメーション(MAツール)の機能の中で、個人の行動解析を行うトラッキング機能というものがあります。そのトラッキングを行うのがCookie(クッキー)の役割です。
この記事では、cookieの概要と、MAの効果を高めるCookieの活用方法について説明していきます。
また、「マーケティングオートメーションについて、1から教えてほしい!」という方向けに、「マーケティングオートメーションの教科書」を作りました。ぜひ、こちらからダウンロードしてください。
マーケティングオートメーションとは
MAとはマーケティングオートメーションの略で、マーケティング活動を自動化するためのツールです。
今回ご紹介するCookieを活用することで、メール配信後の開封率やURLのクリック率、さらに自社サイトでの資料ダウンロードなど、ユーザーの行動履歴を可視化することができるようになります。
Cookieとは
CookieとはWebサイトを閲覧したときに、一時的に保存されるユーザーの行動データのことです。例えば、WEBサイト内のどこにアクセスしたかという閲覧履歴や、ログインするときに必要なIDやパスワードなどの情報が保存されます。
ここでは、詳しい内容について解説していきます。
デバイスやブラウザごとに管理
Cookieは、デバイスごとに管理されるのでパソコンとモバイルからの閲覧を同一人物として特定できません。また、同じパソコンでもブラウザごとの管理になるため、他のブラウザのCookieには記録されません。
ユーザーが情報を削除できる
Cookieはユーザーがブラウザにてブロックや削除をすることが可能です。
Cookieがブロックされるとユーザーの閲覧履歴等の情報は保存されず、これまでブラウザ内に記憶されていたデータも削除されます。そのためMAツールでのトラッキングもできなくなります。
有効期限がある
Cookieには有効期限が設定されています。
ツールにより期限は異なりますが、設定された期限を過ぎると保存されていた情報が削除されます。
1st Party Cookieと3rd Party Cookieとは
Cookieには、「1st Party Cookie」と「3rd Party Cookie」の2種類があるのをご存知でしょうか?これらの違いを、簡単に押さえておきましょう。
1st Party Cookie
1st Party CookieとはWebサイトが発行するCookieのことです。
1st Party Cookieはユーザーにブロックされる可能性が低く、MAでのトラッキングにも有用です。しかし、異なるドメイン間で共有することはできないため、MAを複数のドメイン間で利用したい場合、各ドメインごとにリードの紐づけが必要となります。
3rd Party Cookie
3rd Party Cookieは、訪問したサイトとは別のドメインから発行されます。
アクセスしているサイト以外の第三者から発行されているため、個人情報保護の観点からユーザー自身が3rd Party Cookieをブロックすることもできます。
そのため、MAツールでは1st Party Cookieを基に分析することが多くなっています。
マーケティングオートメーションにおいてCookieが重要な理由
インターネットの普及により、消費者の購買行動も大きく変わってきました。そのような中で自社の製品を検討してもらうためにも、見込み顧客が興味のある内容や、課題について早い段階で知る必要があります。
Cookieを活用することで、見込み顧客のインターネット上での行動を可視化できるようになり、MA導入前にはわかり得なかった潜在顧客を顕著化することができるようになります。
例えば、自社に顧客情報のないリードが自社サイトを閲覧していることをトラッキングし、フォームから獲得した個人情報との紐づけを行うことで、見込み顧客ごとのニーズを個別に把握できるようになります。
ニーズを把握することで、それぞれに合わせた最適な施策を行うことが可能となり、自社製品に対しての興味度合いを上げていくことができます。
このように、見込み顧客一人ひとりに合わせたアプローチを行うためにも、MAツールでのCookieの活用による個人解析が重要と言えるのです。
Cookie活用法
MAツールを使って個人解析を行うことで、ユーザーにとって最適な施策を行うことができるようになります。ここでは、どのような方法で個人解析を行うのか、ご紹介します。
1.メルマガ登録や、資料ダウンロード
自社サイトにアクセスしたユーザーが、資料ダウンロードのためのフォームに顧客情報を入力してもらうことで、トラッキングできるようになります。まずは、簡単に登録できる入力フォームの作成が重要です。
2.展示会後のお礼メール
展示会などで獲得した名刺をもとにお礼メールを配信します。見込み顧客が興味を持ってくれる内容のURLを設置し、アクセスしてもらうことでトラッキングできるようになります。
3.定期的なメール配信からアクセス
自社に情報のある見込み顧客に対して、定期的にメール配信を行います。
見込み顧客ごとのニーズに合わせた内容のメールを配信し、アクセスしてもらうことでトラッキングできるようになります。
また、訴求内容を変えて定期的に配信し続けることでより多くの人に興味を持ってもらうことが大切です。
Cookie利用時の注意点
個人情報の保護が重要視されている背景により、Cookie規制の動きが活発化しています。
海外ではCookieやIPアドレスを個人情報とみなし、ユーザーの同意なくして利用することを規制する法律が施工されています。
日本においても、クッキーポリシーなどで利用用途を明記するなど、Cookieを利用する会社は、個人情報保護の法律や観点に沿った利用を行うことが重要です。
まとめ
マーケティングオートメーションにおいてCookieを有効活用することで、見込み顧客の行動を可視化し、最適な施策を行えるようになります。
マーケティングの効率を高めていくためにも、Cookieの規制や個人情報の保護について正しく理解し、効果を最大化していきましょう。