CCCM(クロスチャネル・キャンペーン・マネジメント)とは何か?MAとの違いを含めて解説!

突然ですが、CCCMという言葉を聞いたことはありますか?CCCM(クロスチャネル・キャンペーンマネジメント)と聞くと難解そうな言葉に思われるかもしれません。しかし、デジタルマーケティングが進む現代では、非常に注目を集めている手法です。
今回はCCCMの特徴から、混同しやすいMAやメール配信ツールとの違いまで、さまざまな角度から見ていきましょう!
CCCMとは?
CCCMはクロスチャネル・キャンペーン・マネジメントの略です。それぞれの単語は以下のような意味を持ちます。
- チャネル:
- 顧客との接点(電話・メール・店舗・Webサイトなど)
- クロスチャネル:
- チャネルが複数あること チャネルごとに蓄積されたデータが連携
- キャンペーン:
- マーケティングにおける宣伝活動
- マネジメント:
- 管理
そのためCCCMとは、オンライン・オフラインを問わず、顧客とのあらゆる接点を連携して活用し、One To Oneで顧客へアプローチする手法を指します。
簡単な例を見てみましょう。
ある日の帰り、雨が降ってきた。雨宿りをしていたら、そのECサイトから『今日は雨ですね。傘のご購入はいかがですか』という内容の通知がLINEで届いた。」
ここでのアプローチのポイントは、4つあります。
- データの取得:
- ウェブサイトの利用データ、位置情報、SNSアカウント、位置情報、などのデータをチャネル経由で取得・蓄積
- 複数チャネル:
- アプリのプッシュ通知やメール、LINEなど
- One to One:
- データに応じた個別のアプローチ
- 自動化:
- データをもとに自動でメールを送るなど、複数のチャネルで取得したデータを活用し、自動配信を設定
CCCMとは、このような仕組みで成り立っており、CCCMを可能にするツールのことをCCCMツールと呼びます。
なぜ、CCCMが注目されているのか
CCCMが注目されている理由は大きく2つあります。
「顧客の価値観と行動の多様化」と「チャネルの多様化」です。
テクノロジーの進化により、スマートフォンやインターネットが普及し、あらゆるものごとがオンラインで行われるようになりました。
手紙からEメールになり、SNSやメッセンジャーなどに移り変わることによって、人々の消費活動や、購買行動は大きく変わってきています。また、情報化も大きく進み、人々の周囲には情報が溢れてきました。企業側のアプローチもそれに合わせて変化してきました。このようにして、顧客の多様化が進み、多様化した顧客に対してOne to Oneアプローチを行うCCCMに注目が集まったのです。
CCCMとMAの違い
続いて、CCCMと混同されることが多いMAについて考えていきましょう。
MAとはマーケティングオートメーションの略で、CCCMと同じく「最適な情報を最適な相手に最適な手段で」伝えることを目的とし、あらゆるチャネルで、あらゆるデータをもとにOne To Oneのアプローチを行います。しかし、MAはBtoB向け、CCCMはBtoCを想定しています。そのため、多少の違いが存在します。
- 目的
- CCCM : クロスチャネルを通じたアプローチ管理
- MA : 見込み顧客の育成と管理
- ターゲット
- CCCM : BtoC
- MA : BtoB
- データ量
- CCCM : 大
- MA : 小
- 購買プロセス
- CCCM : 短い
- MA : 長い
- 購買額
- CCCM : 小さい
- MA : 大きい
また、広義ではMAの中にCCCMが含まれることもあります。
CCCMとメール配信ツールの違い
次に、CCCMとメール配信ツールが混同されることも多いので確認していきましょう。メール配信システムとの違いは、大きく3つあります。
・アプローチチャネル数
CCCMは、クロスチャネルを用いてアプローチを行うため、メールはもちろんラインやメッセンジャー、SNSなども扱います。それに対して、メール配信ツールは、メールのみを扱います。
・扱うデータ
メール配信ツールは、一般的に、顧客の年齢や職業、性別などの属性データをもとにセグメントしアプローチを行いますが、CCCMはWebのアクセスログや購買データなどあらゆるデータを組み合わせてアプローチをします。
・自動化
CCCMはキャンペーンを設計し、特定の条件に合う顧客に対して施策を自動化することができます。
最後に
CCCMとは 「最適な情報を最適な相手に最適な手段で」伝えることを自動化した仕組みです。CCCMはあくまでBtoC向けのものではありますが、データを活用し「最適な情報を最適な相手に最適な手段で」伝えることについては、BtoB向けのMAと大差はありません。
消費者の行動が多様化していく現代。One to Oneマーケティングという言葉に代表されるように、今後ますます、顧客の興味や行動は多様化していくでしょう。One To Oneのコミュニケーションを意識し、顧客に対して適切なアプローチを打っていきましょう。
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