心に刺さるキャッチコピーの考え方!具体例5つをご紹介!

心に刺さるキャッチコピーの考え方のポイントは、1つ目に「商品のターゲットとセールスポイントを整理する」こと、2つ目に「ターゲットの課題と自社の商品を結びつける言葉を考える」ことです。
素晴らしいキャッチコピーというのは、一度目にしたり聞いたりすると、強く心揺さぶられるもの。時として老若男女誰からも愛されるキャッチコピーが生まれ、社会現象を引き起こしたものもありますよね。
しかし、このようなキャッチコピーは往々にして、著名なコピーライターがこれまでの経験やスキルをフル稼働させ、日々頭を悩ませて作り上げたものです。イチ企業のマーケティング担当者には難しいこともあるでしょう。
そこでこの記事では、"刺さる"キャッチコピーを生み出すために、明日から実践できる考え方を5つ紹介します。それぞれの考え方には具体例もつけていますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、キャッチコピーとは?
キャッチコピーとは、商品などに対してつけられる、特定の宣伝文句のことを指します。多くの人に知ってもらうため、注目を集めることを目的としており、多くは広告媒体やWebサイト、バナーなどに使われています。
特に商品のことを知らない人が初めてその広告などに触れる際、まず目に飛び込んでくるのがキャッチコピーでしょう。そのため、その人の興味を引けるかどうかは、キャッチコピーのクオリティに大きく左右されるといっても過言ではないでしょう。
キャッチコピーが魅力的でない場合、目にしたその商品に興味をつこともないまま、通り過ぎたりサイトを閉じたりしてしまうかもしれません。しかし、キャッチコピーが心に刺さり、興味を持ってもらえれば、そこからさらに詳細な商品説明を読んでもらうことができるのです。
実際にある製品のWebサイトでおこなわれた実験では、キャッチコピーを見直しただけで、サイト上でのユーザー登録率が240%近くも改善したという事例があります。これは、あくまでもキャッチコピーを変えただけであり、画像やデザイン、そして広告ページのイメージを変えることなく達成しているのです。
出典:伝え方が9割?!サービスメリットの文言変更でコンバージョン率が5%向上した事例
このように、読む人の心に刺さるキャッチコピーを作るだけで、まったく同じ商品であってもユーザーの反応に大きな影響を与えることもあるのです。もしかすると、さらに素晴らしいキャッチコピーを生み出すことができれば、240%にとどまらず、300%、400%と大きく改善できる可能性もあるでしょう。
今回の事例は無料サービスのユーザー登録でしたが、もしこれがBtoCのECサイトなどであれば、キャッチコピーに対する反応がそのまま購入に直結することもあるでしょう。キャッチコピー次第で、商品の売れ行きが決まってしまうと言っても過言ではないかもしれません。
キャッチコピーを作るメリット
キャッチコピーの目的は「注目を集めること」とお伝えしましたが、注目を集めることでどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、商品やサービスにキャッチコピーをつけるメリットについて解説します。
記憶に残る
キャッチコピーが記憶に残ることで、商品名や商品自体についてはあまり覚えていなくても、あとから思い出してもらうきっかけとなります。一回見聞きしただけで記憶に残るキャッチコピーを作ることができれば、その後の購買へつながる可能性もあるのです。
ブランディングになる
キャッチコピーは商品だけでなく、企業としてのイメージにつながることもあります。キャッチコピーがブランドメッセージとしての役割を担ってくれることで、その企業へ関心をもつきっかけとなったり、企業のイメージを定着させることにもなり得るのです。
コンバージョンにつながる
キャッチコピーで商品の効果や実績を強調することで、購入を促す効果もあります。「今すぐ」や「限定」といった今が買い時であると伝えることがコンバージョンにつながるキャッチコピーとなるでしょう。
"刺さる"キャッチコピーの考え方
では、そのように魅力的なキャッチコピーを作成する場合、どのように考えていったらよいのでしょうか?ここでは、その流れを解説します。
商品のターゲットとセールスポイントを整理する
まずはキャッチコピーをつける商品をじっくり観察することから始めましょう。その際に、次のポイントを押さえるようにしてください。
- ・誰に売りたいか?
- ・その人の課題はなにか?
- ・商品のアピールポイントは何か?
そもそも、商品が対象とする客層を理解できないと素晴らしいキャッチフレーズを作ることはできません。個人向けの商品であれば、性別・年齢・居住地域などのユーザー属性を、企業向けの商品であれば業種・従業員規模などの企業属性を考えると良いでしょう。
ターゲットを明確にできたら、彼らがどのようなことに困っているのかを考えましょう。そのような視点で商品を見てみることで、どんな人に向けて売りたい商品なのかということが絞れてきます。
そして、客層を絞ったうえで、「その商品を利用することでどのようなメリットがあるのか?」ということが重要です。商品にはさまざまなアピールポイントがあることでしょう。もし、キャッチコピーとして使いたいのであれば、ほかの商品でも当たり前にあるようなアピールポイントはあまり適切ではありません。ほかの商品にはないような独自の強みを探してみましょう。
ターゲットの課題と自社の商品を結びつける言葉を考える
自社商品のアピールポイントが、先に検討した層が持っている課題にぴったりと合致するのであれば、それをターゲットに伝える言葉を考えていきます。
逆に、ターゲット層の課題と自社商品の強みが合致しないのであれば、そのどちらかが間違っている、もしくは方向性がずれている可能性があります。再び、それぞれを見直して方向性を揃えていくと段階に戻ります。
この流れを繰り返していき、ターゲット層の課題と自社商品がマッチすれば、適切なキャッチコピーを作ることにつながるでしょう。
"刺さる"キャッチコピーを作るテクニック5つ(例文あり)
素晴らしいキャッチコピーを作れるのは、才能のある人だけだと思っていませんか?確かに才能も必要かもしれませんが、ある程度ポイントを押さえれば誰にでもグッとくるキャッチコピーを生み出すことができるでしょう。ここでは、5つのテクニックをご紹介します。自分でキャッチコピーを考える際に、参考にしてみてくださいね。
恐怖感や不安をあおる
例:「本当に大丈夫?間違いだらけのビジネス敬語」
キャッチコピーというと、どうしてもメリットやベネフィットを伝えたくなるでしょう。しかし、ここであえて視点を変えて、現状のままでは生まれてしまう問題点、商品を使わなければいつか来てしまう悲しい未来をイメージできるキャッチコピーも有効です。
具体的な数値で表す
例:「1週間でTOEIC700点を突破するための参考書」
具体的な数値が書いてあると、読んだ人はその商品を使うことでどれくらいメリットがあるのかを想像しやすくなります。体重やテストの点数、年収などイメージしやすいものの数値を記載するのがおすすめです。
文字数はできる限り短く
例:「1日5分 聞くだけ英会話教室」
どれだけ魅力的な文章であっても、長いと最後まで読んでもらえない可能性が高まります。10文字や15文字などの、一瞬で頭に入ってくるような文字数でキャッチコピーを作ってみましょう。
リズム感をつける
例:「楽しく 楽して きれいに痩せる」
ついつい口ずさんでしまうような、リズム感のあるキャッチコピーは、人の心の中に残りやすい傾向があります。韻を踏むようなイメージでキャッチコピーを考えてみましょう。
好奇心をくすぐる
例:「食べるだけで痩せる!?簡単ダイエット食品」
読んだ人が思わず「えっ!」と思ってしまうような、衝撃的なキャッチコピーもおすすめです。気になってしまって、ついしっかりと読んでしまう人は非常に多いでしょう。虚偽の表現はもちろん許されませんがですが、一見想像もできないような文章を考えてみてはいかがでしょうか。
まとめると、"刺さる"キャッチコピーの作り方は、以下の図のようになります。

作成時の注意点
テクニックの一つとして、恐怖感や不安をあおる方法があるとお伝えしましたが、注意を引く方法として効果的な方法である一方、使い方によっては、相手にネガティブな印象を与えかねません。また根拠のない情報や虚偽に当たる場合、景品表示法の対象となる場合があるため注意が必要です。
キャッチコピー制作の際は、消費者とのトラブルにつながることのないよう、事実に基づいた作成を意識しておきましょう。
さいごに
キャッチコピーがあってもなくても、売れる商品は売れるものだという方もいるかもしれません。しかし、現代は同じような商品が身の回りに溢れ、顧客は常に膨大な量の情報に触れています。その中から目を止めてもらい、興味をもってもらうのがキャッチコピーの役目なのです。
自社の商品を適切なターゲットに見てもらうためにも、ぜひ"刺さる"キャッチコピーづくりをしてみてはいかがでしょうか。
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