「動画」 × 「メール」でマーケティングに新たな成果を生み出す

動画を活用したメールマーケティングとは?
動画マーケティングの新チャネルとして、WebサイトやSNSと並んで「メール」への動画活用が広がっています。
2013年米国で実践された、動画マーケティングの手法について企業の意思決定者600人を対象に行われた調査では、メールへの動画利用が60%にも達しているという結果が出ました。米国ではすでに、メールへの動画活用が、動画マーケティングの1つの定番となっているようです。
では、メールに動画を活用するにはどういう方法があるのでしょうか。大きく3つご紹介します。
- ①メールに動画を添付する
- ②動画へのリンクを貼り付ける(web上の動画へと誘導する)
- ③メールに動画を埋め込む(メールの開封と同時に動画が再生される)
①②は比較的手間をかけずに実施ができますが、③の方法だとメールの開封時にメール内で動画を再生できるので、一番効果としては大きいのではないでしょうか。
動画メールマーケティングのメリットとデメリット
動画を活用したメールは、通常のHTMLメールよりもページへの遷移率が高いという事例も多くあります。ここまで見ていると良いことだらけのようですが、動画メールマーケティングをおこなう時ののメリットとデメリットについて、それぞれ見てみましょう。
- 【メリット】
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- ・開封時のインパクトが大きいため注意を引ける
- ・複雑な内容をよりわかりやすく伝えられる
- ・膨大な情報量をコンパクトに収められる
- 【デメリット】
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- ・動画を作成するコストがかかる
- ・埋め込み型の動画にする場合、HTMLメール作成のコストがかかる
HTMLメールや動画の活用は成果が見込めるシーンが多くある反面、比較的手間やコストがかかってしまうという側面もあるようです。
BtoBにおいての可能性
動画メールマーケティングは、特にBtoCの領域においては広く利用されるようになってきています。例えばブランド認知のために活用したり、新しい商品を紹介したり、旅行に予約頂いた方にオプショナルツアーを紹介したりなど、色々なシーンで活用されています。そのような動画メールを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
では、BtoBの領域においてはどのように活用ができるでしょうか?BtoBでの活用シーンとしては、目的別に以下のものが考えられます。
- ・ナーチャリング目的...お客様に役立つ情報の動画を配信
- ・プロモーション目的...商品に関する動画を配信
- ・お客様のサポート目的...商品の使い方などフォローの動画を配信
BtoBとBtoCで動画の内容は変えるべき?
BtoBとBtoCでは、動画の内容や活用方法を変える必要があるのでしょうか。皆さまもご存じの通り、BtoBとBtoCでは、顧客と購買プロセスに大きな違いがあります。
BtoCの顧客は「個人」であり、基本的に購入を決定するのはその「個人」ひとりです。そのためBtoCにおける購買は、経済的合理性だけでなく本人の趣味や感情といったものに比較的影響を受けます。したがってBtoCで活用する動画は、感動やインパクトを重視する動画が多い傾向にあります。
一方でBtoBの顧客は「企業」であり、購入の決定には様々な人が関わってきます。問題提起をする担当者、選定をする担当者、購入決定をする担当者など複数人が関わり合理的に判断をするため、BtoCのように衝動的に意思決定がなされることはなく、比較的合理的・客観的な意思決定がなされます。BtoBでも、目的によっては感動やインパクトを重視した動画が効果的なシーンもありますので、目的を整理して決めていきましょう。
どのような動画にするにせよ、BtoBにおける動画メールマーケティングを行う際には、担当者に「有益だ」と思ってもらえる動画を作成する必要がありますので、以下のような点に注意する必要があります。
- ①有益だと思ってもらえる情報であるか
- ②説得力のある、合理的な情報であるか
- ③情報への信頼度はあるか
実際BtoBで動画メールの効果はあるの?
日本国内ではまだ実績は多くないですが、米国では「サイト流入数(CTR)向上」や「エンゲージメント率の改善」などの成果が次々に報告されております。
下記の2つの事例を紹介します。
【Wistia】
動画ホスティングプラットフォームを提供するWistia社のケースでは、動画メールのCTRが、動画を挿入していなかった従来のメールに比べ3倍になったそうです。またエンゲージメント率などでも大幅な改善が見られたようです。
【HubSpot】
インバウンドマーケティングのためのプラットフォームを提供するHubSpot社は、テキストや画像のみのメールを変更し、ユーモアのある動画をメールに挿入したところ、2.4%だったCTRが16.4%にまで向上。5.83倍の上昇を達成したそうです。
まとめ
動画を活用したメールマーケティングについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
メールマーケティング自体はかなり昔からあるマーケティング手法ではありますが、動画マーケティングの新しいチャネルとしても大きな価値があると思います。せひ動画と動画メールの活用に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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