営業と恋愛

ある日のこと。彼氏ができないと悩むU子。とうとう頼れるものは紹介でもなくアプリでもなく、日々の仕事で得た自らの営業スキルくらいになってきたらしい。
それをどう恋愛に活かすべきなのか、当社が誇るカリスマ肉食系営業・Kに聞いてみた。
登場人物のご紹介
K:恋も仕事も全力の肉食女子。巧みな営業スキルを活かして昼も夜も案件を生み出す。武器は論理的思考とマッチングアプリ。
U子:恋に悩める営業女子。理想の相手に出会うため奮闘中。
恋のKPI、達成できてる?
K: 彼氏ができないって言っているけど、それってそもそもどれくらいアクションした結果で言ってるの?彼氏ができるまでのKPIは達成できてる?
※アクション:アポイント獲得、商談など、受注につながる営業活動の総称。
※KPI:Key Performance Indicatorの略。組織や業務の目標達成度合いを測る指標のうち、目標達成に大きく影響する重要な指標。新規営業の場合、商談数、案件化数などがKPIに該当する。
参考:『営業KPI、設計のコツとは?適切なKPI設計で営業力を大きく向上』
U子: アクション?KPI?仕事の話?
K: 新規営業も恋愛も、まず接触回数を増やすことが基本でしょ!アポを入れなきゃ案件なんて生まれないし、逆にアポを入れれば必ず案件化するわけでもないんだから。
U子: 最近アクション数落ちてますね...。女子会にしか行ってない気がする。。。
K: 女子会は当然アクション数に入らないけど、男性の既存顧客アプローチだけでアクション数を確保するのも非効率。やっぱりいつも新規顧客にアプローチし続けなきゃ。本気で彼氏作りたいなら、それをKPIに落とし込むこと。マッチングアプリで1日10イイねするとか、月間デート件数の目標持つとか。
アポが取れても、案件化は・・・?
U子: なるほど・・・遠い道のりだ。。。でもそこまでしてアポ取れたとしても案件化できないことも多いんですよね。
K: なんの励ましにもならないけど、私は受注できてもLTVが短いから大丈夫だよ。
※LTV:Life Time Valueの略。ある顧客がサービスの取引期間中、すなわち契約から解約(他、競合へスイッチするなど)までに企業にもたらす利益。月額利用型サービスの場合、1社あたりのLTVは「平均顧客単価×平均継続期間×収益率」で計算できる。
参考:『ライフタイムバリュー(LTV)の視点で既存顧客と付き合う』
K: 案件化率を高めるポイントのひとつは、アポ取得時に期待値調整をしておくことかな。加工しまくった写真をマッチングアプリのプロフィールに使っちゃうと、相手に期待を持たせすぎた状態で会うことになるから注意しなくちゃいけないよね。S◯OWとかもう絶対にダメ笑。
アポ率を高めるために写りの良い写真を使うのは必要だけど、詐欺にならない程度にすること。ちなみに、もしも「少し盛っちゃったな...」というときに有効なのはL◯NEアイコンでの調整。「マッチングアプリの写真>L◯NEアイコン>実物」で慣れさせること。
U子: すごい。確かにそうすれば等身大の自分で会えそう・・・!
恋も仕事も「事前準備」が重要!
U子: 案件化させる方法、他にありますか⁉(前のめり)。
K: 「商談」に臨む前に事前準備は念入りにすることだね。会う前から相手に興味を持って、例えばSNSを見ておくとかして、相手の好きなものとか知っておくと喜んでもらえる。
ここで大事なのは、調べました感を出さないこと。自然と相手と共通のキーワードを出すことによって、会話は盛り上がるんだよ。
U子: Kさんの話を聞いていたら、私頑張ってなかったなと思えてきました。アクション数も担保してなかったし、相手のための情報収集もしていなかったし・・・。仕事だったらマネージャーに怒られてるやつですね。
K: 大事なのは今後どう改善していくかだね、KPIどう引くの?
U子: うーん・・・2週間に1度・・・デート・・・。
K: それで受注できる見通しあるの?
U子:ひぃっ・・・!! よし、1週間に1度デートします!そのためにリスト作りから頑張ります!
K:コンスタントにデートまで行けるようになったら、今度は伝説の「カウンター作戦」を教えるね!
目標達成のために、KPIの策定や事前準備の重要性を説かれたU子。心をいれかえ、目標から逆算して、日々のアクションまで落とし込んだ様子。果たして、彼女の恋愛は成就するのだろうか?