メルマガ×オウンドメディアの活用を成功事例から学ぼう

みなさんは、オウンドメディアマーケティングを実施していますか?
「オウンドメディアってなに?」という人も、「すでに実施している」という人もいると思います。今回は、マーケティング手法のなかでもメジャーな、「メルマガ」と合わせた活用法をお伝えしたいと思います。
「メルマガとオウンドメディアの活用法がわからない...」「メルマガが、最新の記事紹介のみになっている...」というお悩み解決のヒントを、他社の事例から学びましょう。
オウンドメディアとは
まず、簡単にオウンドメディアについておさらいしておきたいと思います。「オウンドメディア」とは、Webサイトやブログなどの自社メディア(自社で企画・運営するメディア)を指します。
オウンドメディアと一口に言ってもいくつかあり、コーポレートサイト、自社ブログ、Webカタログなどが挙げられます。コンテンツマーケティングやコンテンツSEOの流行がキッカケで、オウンドメディアにも注目が集まるようになりました。
オウンドメディアについて知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
メルマガのメリット・デメリット
次に、今回オウンドメディアと掛け合わせる「メルマガ」について学びましょう。
メルマガとは
メルマガとは、メールマガジンの略称で、「電子メールを媒体にしたチラシ」のようなものです。メルマガを読んでもらうことが目的のものや、本文のリンクからWebサイトに接続することが目的のものもあります。
メルマガと一口に言ってもさまざまな種類があるので、認知やお知らせ、資料請求など目的の違いを意識してみましょう。
メルマガを配信するメリット
メルマガを配信するメリットには以下のようなものがあります。
- ・継続的なファンを作ることができる
- ・情報配信源としての信頼を構築できる
- ・広告費用などのコストがかからなくて済む
- ・一斉配信をすることで運用コストが少なくて済む
メルマガを配信するデメリット
次にメルマガを配信するデメリットについて紹介します。
- ・配信コンテンツを考えるのが大変
- ・定期的に配信するため、内容がワンパターンになりやすい
- ・短期間で大量に送ると、相手にとって迷惑になりかねない
メリット・デメリットについて整理してみましたが、コンテンツを考えるのが大変というデメリットは大きいようです。
コンテンツを作り、メルマガで最大化させる
では、コンテンツはどのように作成したら良いのでしょうか?
例えば、以下のような更新があった際に作成してみてはいかがでしょうか。
- ・ブログの更新情報
- ・イベントの参加レポート
- ・メディア掲載のお知らせ
メルマガは、単一で成功するのではなく、複数の戦略を組み合わせて成功するケースが大半です。以降では、メルマガとオウンドメディアを組み合わせて成功した企業を紹介していきます。メルマガとオウンドメディアを活用する際には参考にしていきましょう。
オウンドメディアとメルマガの成功事例
▼ LIG 運営会社:株式会社LIG
オウンドメディアの代表格、株式会社LIGのブログ。
事業に直接絡まないようなおもしろコンテンツの掲載もあり、当ブログの認知度は業界内でもかなり高いほうでしょう。2014年7月には、300万PV/月、130万セッション/月を達成したのはすごいですね。(※【2014年】LIGブログの7月度アクセス解析と広告収入の結果|株式会社LIG)
LIGのメルマガ戦略
LIGでは、メルマガを配信するにあたり、以下の6点を意識していると書かれています。
- 1. 開封してもらえるようなタイトルをつける
- 2. 差出人設定を適切に行う
- 3. 顧客に合わせて内容を変える
- 4. リストは常にきれいにしておく(スパム判定の防止)
- 5. 配信時間の検証を繰り返す
- 6. メール内コンテンツをシンプルにする
その結果、遷移率が14.51%から27.86%に改善しました。
実際にLIGのメルマガを読んでいますが、「LIGらしい」インパクトのあるタイトルはつい開封してしまいますし、BtoBらしくないヘッダー画像はやはり目に留まります。さすがにLIGのような面白コンテンツをこのクオリティで...となるとハードルが高いので、まずは1の「開封してもらえるようなタイトルをつける」ことを意識してみてはいかがでしょうか?
▼ TABI LABO 運営会社:株式会社TABI LABO
2014年5月より運用されているTABI LABO。
インターネットメディア事業や、広告制作販売、スマートフォン動画、VRの企画制作、イベントの企画運営など、インターネット分野の事業を手がけている会社です。
インターネットメディア事業である「TABI LABO」では、海外の文化紹介から日常のあるある記事まで、幅広く展開しています。
TABI LABOのメルマガ戦略
毎朝8時に人気TOP3の記事の配信し、継続的なユーザーの確保に努めているようです。
また、読者プレゼントなどの「メルマガ読者限定のコンテンツ」を用意しています。「メルマガを読みたい!」とユーザーに思ってもらう仕掛けが重要なのでしょうね。
▼ PR TIMES 運営会社:株式会社 PR TIMES
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の運営を行なっている株式会社 PR TIMES。
国内のシェアはNo1で、上場企業の約32.17%が利用しています。(※ビデオリサーチ インタラクティブ調べ)
記事の転載やソーシャルメディアでの拡散が強みで、Facebookページのいいね数は120,000件以上、Twitterのフォロワー数は48,000人以上(2017年6月12日現在)。時代にあった配信をして、ファンの心をつかんでいるようですね。
PR TIMESのメルマガ戦略
メディア関係者と個人ユーザー、という2つの切り口でメルマガ戦略を使い分けているようです。国内の新聞社、通信社、出版社、テレビ局、ラジオ局、オンラインメディアなどのメディア関係者の場合は、PR TIMES限定のプレスリリース情報を受信できます。
やはり、メディアという仕事柄、情報を早く獲得して配信することが重要なので、会員になっても利用したいと思うユーザーは多いのでしょう。
個人ユーザーの場合は、PR TIMESの公式配信情報を獲得できるようです。
ターゲット毎に差別化して戦略を立てている事例は参考になりますね。
▼ SEO HACKS 運営会社:ナイル株式会社
Webコンサルティングが主要事業のナイル株式会社。
ビジネスに役立つSEOやサイト運用、コンテンツマーケティングのノウハウを提供しているので、メルマガ以外にも目から鱗なコンテンツが多いです。
SEO HACKSのメルマガ戦略
SEO、サイト運用、コンテンツマーケティングなどの情報を、定期的に届けています。
ブログを運営しているので、ブログとメルマガを組み合わせて高い効果を上げているのかもしれません。
SEO HACKSの特徴として、他社に掲載されているお知らせも記載されているため、SEO HACKSからのメールは必ずチェックする、という人も少なくないかと思います。会社の垣根を越えて記事を配信している姿勢は、ユーザーファーストを考えた見習うべき姿だと思います。
終わりに
いかかでしたでしょうか?オウンドメディアに成功している企業は、ブログとメルマガを組み合わせている企業が多く、効果を上げる秘訣になっているのかもしれません。
共通部分は、ビジネス資産を活かしてコンテンツを作り、ファンを増やしていることです。そういった活動が、主要事業の貢献につながっているのかもしれません。
メルマガを工夫し、効果を最大限上げていきましょう。
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