ユーザー体験を妨げない!?ネイティブ広告とは?

「ネイティブ広告」もしくは「ネイティブアド」という言葉を聞いたことはありますか?現在多くの企業に、効果があると注目されているネイティブ広告。なぜ、注目されているのか、どういった効果があるのか、実際にどういった形で運用されているのかを知り、効率的に活用できるようになりましょう。
ネイティブ広告とは
JIAA(日本インタラクティブ広告協会)の定義によると、ネイティブ広告とは「デザイン・内容・フォーマットが、媒体側の編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様で、それらと一体化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告」と言われています。
つまり媒体のコンテンツに自然と溶け込み、一見しただけでは広告と感じさせない広告のことです。以下の特徴を持つことから、近年注目を集めています。
- ① CTR=Click Through Rate(クリック率)が高い
- ② ユーザー体験を妨げない
- ③ スマートフォンとの親和性が高い
現在、ソーシャルメディアに代表されるインフィード型や検索連動型などさまざまな種類のネイティブ広告が存在します。
ネイティブ広告と記事広告の違いとは
ネイティブ広告は、媒体のコンテンツに溶け込む形で表示される広告とご紹介しました。では、従来の記事広告とは何が違うのでしょうか?次にネイティブ広告と記事広告の違いについてご説明していきます。
そもそもネイティブ広告とは、「広告を掲載するページに広告を自然に溶け込ませることで、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告」のことをいい、いわゆる「枠」のことを指します。つまり、「広告」そのものというよりは、ネイティブ広告という「概念」のことを指しているんですね。 これに対して記事広告とは、「メディアに掲載する記事体裁型の広告」そのもののことを言います。具体的な広告フォーマットを記事広告と呼びます。
ネイティブ広告と記事広告は、そもそも指しているレイヤーが違うということです。
ネイティブ広告5種類とその事例を紹介
続いては、注目を集めているネイティブ広告が実際にどういった形で利用されているのか、ネイティブ広告の種類とともに紹介したいと思います。
1、インフィード型
フィード(タイムライン)に投稿と並行して表示される広告です。みなさんも目にする機会が多いのではないでしょうか?Facebook・Twitter・LINE・スマートニュースなどに代表され、ソーシャルメディアやニュースのポータルサイトでPRや広告と書かれているものがインフィード型のネイティブ広告となります。
▼インフィード型ネイティブ広告の例
- <メリット>
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- ・コンテンツ間に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすい
- ・親和性が高くCTR(クリック率)が高い
- <デメリット>
- ・親和性が高いため、コンテンツだと思ってクリックしたら広告だったというネガティブな印象を与える可能性がある
2、ペイドサーチ型
Google・Yahoo!・Bingなどの検索エンジンで検索をしたときに上部(もしくは右)と下部に表示される広告を見たことはありますか?これがペイドサーチ型と呼ばれるネイティブ広告です。リスティング広告の一つで検索連動型広告とも呼ばれます。
▼ペイドサーチ型ネイティブ広告の例
- <メリット>
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- ・どのようなキーワードに広告を表示させるか、広告主が選定できるため、特定の興味を持っているユーザーに絞って広告を表示させることができる
- ・広告がクリックされた瞬間に初めて費用が発生し、クリックあたりの単価や、広告予算の上限も設定が可能であるため、広告コストを管理しやすい
- ・表示回数や、クリック数 コンバージョン数などの詳細なデータを把握できるため、 戦略を立てやすい
- <デメリット>
- ・自分に関連性があることに気づいていない潜在的な顧客を見逃してしまう可能性がある
3、レコメンドウィジェット型
レコメンドウィジェット=おすすめ枠 という意味です。 レコメンドウィジェット型とは、ニュース記事の下部に「この記事を読んだあなたにオススメ」「この記事に関連のある記事」と掲載されているネイティブ広告となります。
▼レコメンドウィジェット型ネイティブ広告の例
- <メリット>
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- ・記事を読了した地点に広告があるため、ユーザーの質が高いこと
- ・広告に関連のあるユーザーにアプローチが可能であること
- <デメリット>
- ・途中で記事を離脱したユーザーにアプローチができないこと
4、プロモートリスティング型
食べログやアマゾンなどECサイトの上部に表示されている広告がプロモートリスティング型と呼ばれるネイティブ広告です。検索結果の1ページ目の一番上など、最も目につきやすい位置に広告が表示されます。
▼プロモートリスティング型ネイティブ広告の例
- <メリット>
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- ・ユーザーの目に留まりやすい
- ・ペイドサーチ型と同様に検索ワードに合わせて広告を表示できる
- <デメリット>
- ・ユーザーの要望に応えられる広告でないと、すぐユーザーが離脱してしまうため、他の施策よりアプローチ数が少ない
5、ネイティブ要素を持つインアド型
コンテンツと関係がある内容を表示しているバナー型のネイティブ広告を指します。 通常コンテンツとは切り離された広告枠に表示されるため、GoogleAdsenseの表示形式に近いとされています。
▼ネイティブ要素を持つインアド型ネイティブ広告の例
- <メリット>
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- ・通常のバナー広告と比べ、関連性のある広告のためユーザーを満足させやすい
- <デメリット>
- ・デザインとの親和性が低く、ユーザーがクリックを避けやすい
最後に
いかがでしたでしょうか?一言でネイティブ広告とは言ってもさまざまな形態があります。 今回紹介した5つの種類のネイティブ広告は、以下になります。
- 1. インフィード型
- 2. 検索連動型
- 3. レコメンドウィジェット型
- 4. プロモートリスティング型
- 5. ネイティブ要素を持つインアド型
それぞれの特徴を踏まえて、自社の広告の目的に合わせて実際にネイティブ広告を使ってみてください。