いまさら聞けない「マイクロコンバージョン」~基礎知識編~
「Webサイトに集客しているけど、CVに全然繋がらない」、「広告を配信しているけど成果が思うように伸びない」という悩みを持っている方もいるかと思いますが、CVに繋がらなかった顧客の分析はしっかり行えていますでしょうか。
もしCVに繋がらない要因がわからないようであれば、是非マイクロコンバージョンという考え方を活用してみてください。マイクロコンバージョン設定を行っているけど、上手くCV数を増やせていないwebマーケティング担当者の方も、ぜひ今一度効果的なマイクロコンバージョン設定を考えてみましょう。
マイクロコンバージョンとは
マイクロコンバージョンとは、最終コンバージョンに至るまでの各段階に設定する中間コンバージョンのことです。お問合わせのフォームや製品ページへ流入する際のアクションなど、最終コンバージョンに至るまでの重要なポイントを指します。例えば、お問い合わせフォームページや製品の価格ページへ流入する際のクリックなどが、マイクロコンバージョンと言えます。
マイクロコンバージョン設定をするメリット
マイクロコンバージョンを設定するメリットは、広告調整やサイト改善を行う上での参考指標になる点です。なぜなら、月間のコンバージョン数が数件~10数件といったBtoBの企業において、最終コンバージョンしたかどうかの指標だけですと、その後の広告改善やサイト改善に役立てられる十分なデータがあるとは言えないからです。
したがって、月間のコンバージョン数が少なくなりがちなBtoBの企業こそ、マイクロコンバージョンを設定し、コンバージョンに近いユーザを集客できている広告や、離脱につながっているサイトの改善ポイントを明確にすることができます。
マイクロコンバージョンを設定する
では、具体的にどこをマイクロコンバージョンとして設定するべきなのでしょうか。前段で説明した通り、マイクロコンバージョンの利点は、広告からユーザが流入し、最終コンバージョンに至るまでのいくつかの段階を評価出来る点です。
その点を踏まえて、ポイントを説明します。まず共通して言えることは、「コンバージョンする前にしそうな動き」や「コンバージョンに至る中で重要な動き」を設定すれば良いと言えます。
- 1:お問い合わせや資料請求フォームへの流入
- お問い合わせや資料請求フォームへの流入を設定する上でのポイントは、2つあります。
1つは、実際の最終コンバージョン数との比較が出来ることです。これによって、実際の最終コンバージョン数とマイクロコンバージョン数に乖離がある場合は、フォームページのユーザビリティ(使いやすさ、わかりやすさを表す指標)に問題があると言えます。フォームページへユーザは流入していますので、フォームページ内の問題を改善するとコンバージョン数増へ直接繫がるでしょう。 - もう1つは、配信している広告の質が良いかどうかを知ることが出来ることです。これは、お問い合わせや資料請求フォームへの流入数が少なかった場合に、配信している広告のターゲットやタイトルが適切でない可能性を知ることが出来るということです。これにより、広告改善に役立てることができます。
- 2:製品価格ページや比較ページへの流入
- 製品価格ページや比較ページを設定する上でのポイントは、ユーザが製品を購入検討しているか否かがわかることです。なぜならば、ユーザがwebサイトへ流入する際の目的は、大きく2つと言えるからです。
1つは、製品やサービスの購入検討が目的の場合、もう1つは、情報収集が目的の場合です。このことから、流入ユーザの製品への興味度合いを知るために、製品価格ページや製品比較など、閲覧者の購入検討度合いが高いページへの流入を、マイクロコンバージョンに設定すると良いでしょう。
- 3:製品カタログPDFの閲覧
- 製品カタログPDFの閲覧をマイクロコンバージョンと設定することのポイントは、購入意欲の高いユーザがどれくらいいるのかを知ることが出来ることです。この数値がわかることによって、ある仮説を立てることができます。
例えば、PDFの閲覧数が多いにもかかわらず最終コンバージョン数に繋がっていない場合、この製品カタログPDFの情報量や質に問題がある、もしくはお問合わせや資料請求フォームへの導線設計に問題があるのではという仮説を立てることができます。これにより、製品カタログPDFページの改善や、お問合わせや資料請求フォームへの流入経路を変えるといった改善施策をスムーズに行うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事で、マイクロコンバージョンを設定することの価値を知ることができたのではないでしょうか。自社のwebサイトの構造に合わせて適切な箇所にマイクロコンバージョンを設定することで、「なぜユーザがコンバージョンに繋がらないのか」の原因を知ることが出来るでしょう。
また、お問い合わせフォームへの流入ポイントにマイクロコンバージョンを設定することは、今配信している広告のターゲットや質が適切かどうかの判断に役立つでしょう。特にBtoBの企業は、コンバージョンに至るユーザの母数が少ないので、マイクロコンバージョンを設定して取りこぼしのないマーケティング活動にしていきましょう。
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