メールマーケティングで成果が上がる「書き方」とは?メールが読まれるテクニックをご紹介!

メールマーケティングで効果を上げるためには、配信したメールを見込み顧客に読んでもらい、「読んでよかった」と思ってもらえたり、資料請求へつなげたりしなければなりません。このようにメールを介して見込み顧客に行動を起こしてもらうには、「読み手」主体の内容を配信することが重要です。
「読まれる」メールの特長と、「読んでよかった」と思われるメールの作成方法を紹介します。
「読まれる」メールとは?
メールマーケティングを軌道に乗せるためには、配信したメールを見込み顧客に読んでもらわなければなりません。受信した人が「読みたくなる」メールにはどのような特長があるのでしょうか?
作成前に「読み手」目線で考える
「製品についてもっと知ってもらいたい」「購入につなげたい」という思いから、メールコンテンツには製品情報や導入した場合のメリットなどを事細かに盛り込むこともあるでしょう。このようなアピール色の強いメールは、すでに商談が成約した顧客や、自社製品のファンであれば「参考にしたい」と読みたい内容ですが、検討段階の見込み顧客にはなかなか響きにくいものです。
「どんな機能を持った製品が課題解決には必要なのか」と検索している段階で突然製品情報を送られても「課題解決に役立つから導入しよう!」とはなりにくいはずです。
冒頭でも触れましたが、メールマーケティングの成果を上げるためには、配信したメールを見込み顧客に読んでもらい、「読んでよかった」「もっと詳しく知りたい」と思わせなければなりません。そのためには、配信する相手の状況を見極め、適切な内容を配信することが大切なのです。
受け手が「読みたい」と思うメールの特長
誰が見ても「読みたい」と思わせるメールには、主に以下のようなポイントが見られます。
- ・簡潔で分かりやすい
- ・読みやすそうなレイアウト
- ・情報が豊富
- ・読むことでメリットがある(あった)
- ・他社にはない「何か」がある
メールを受け取る人は一日に多数のメールを受信し、他の業務もあるため全てのメールに目を通す時間はほとんどないでしょう。そのため、長文かつ分かりにくい内容のメールは、本文の最後にキャンペーンやお得な情報を含めていたとしても、離脱されやすくなってしまいます。
一目見たときに読みやすく、受け取ったメールは「何を伝えたいか」が分かりやすければ、忙しいビジネスマンでも目が通しやすいはずです。さらに知り得たかった情報やメリット、そして他のメールでは読めないような内容があれば「次回も読みたい」と思わせやすくなるでしょう。
「読まれる」メールを作成するためには、入念な準備が大切!
ただなんとなく作成していては、心を動かすメールを作ることはできません。事前の準備が、読まれるメールを作るためには重要です。メールを作成する前に実践しておきたい、準備のポイントを紹介します。
メール配信をする目的の設定
「なぜメールを配信するのか」という目的を決めておかなければ、作成途中にメールの内容がぶれるかもしれません。「自社サイトへ誘導したい」場合と「セミナーで集客をしたい」場合では、メールの内容は当然変わるはずです。
一つのメール配信で果たす最終的な目標は、一つに絞りましょう。二つ以上盛り込もうとすると、どちらも伝えたい内容だったとしても印象が薄くなり、読む人の心に響きにくくなるのです。
誰に向けて配信するのかを明確にする
メールの配信を「誰に向けて」するのか、というのも決めておきましょう。例えば、購買意欲が高まっている見込み顧客に「製品セミナー開催」の内容を配信すると読まれる確率は高いかもしれませんが、まだ情報収集している段階の見込み顧客に配信しても読まれる可能性は低いでしょう。
製品の購入に向けて比較検討している状態の見込み顧客は、製品についてまだ知識が浅いため、製品を導入することでどのようなメリットが得られるのか、他社の類似製品と何が違うのか、という情報を配信したほうが効果が上がりやすいはずです。
読み手のニーズに合った内容を配信することで、メールであっても「自社の求めていることをよく理解してくれる会社だ」と信頼も得られるでしょう。
「何について」配信したいのか決める
最初に設定した目的にそって、メールを読んだ人にどのようなアクションを起こしてもらいたいかを考え、誘導できるような内容を考えます。
例えば、目的が「資料請求をしてもらいたい」場合には、自社サイトへ誘導すると共に、製品についてもっと知りたいと思わせるような内容がよいでしょう。「セミナーの集客を増やしたい」場合は、過去のセミナー風景や参加者の感想などを内容に盛り込み、参加しやすい雰囲気であることや参加するメリットを訴えかけてみると、参加意欲を掻き立てられるかもしれません。
配信前には、読み手の立場から作成した内容を読み返し、このメールでアクションを起こしたくなるか、シンプルで分かりやすいかなどを確認しましょう。
メールの配信対象とテーマ例
前述したように、メールを送る相手によって、配信内容を変える必要があります。例えば、以下のように区別をつけてみるとよいでしょう。
- ①お役立ち資料をダウンロードした人→自社との関係性を深める
- ・更に別のお役立ち資料を配信
- ・自社のセミナーに案内する
- ②自社セミナーに参加した人→自社サービスへの理解を深めてもらう
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- ・自社サービスの導入事例
- ・他社との比較データ
- ③自社導入事例集を読んだ人→サービスの検討をしてもらう
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- ・自社サービスの紹介資料
- ・(あれば)無料トライアルのお知らせ
メールを「読んでもらう」ためのテクニック
メール本文にこだわりぬいて配信しても、必ずしも全ての人が読むわけではありません。もしかしたら開封されずに終わる可能性もあるのです。そこで、まずはメールを読んでもらうにはどうしたらよいか紹介します。
開封してもらうには「件名」で勝負!
日々多くのメールを受信する見込み顧客は、他の業務の合間にメールチェックを行うため、一つひとつ丁寧に開封して内容を確認する、ということはほとんどありません。メールを読むかどうかの判断は、多数のメールが並んだ受信ボックスを見たとき必ず目に入る「件名」で決められます。短く限られた文字数で、いかに読み手へ訴求するかが、開封されるためには大切です。
興味をひく「件名」のポイントとタイトル例
興味をひく件名は、読まれるメールと通ずるポイントがあります。よい件名の特長は以下の通りです。
- ・有益性があるとわかる
- ・緊急性を感じさせる
- ・具体性があり参考にしやすい
- ・誰に向けて配信しているか明確
- ・ファーストビューに収まる
例えば「自社製品の導入によって受注率を上げることができる」という訴求のメールを配信したい場合、「株式会社〇〇より、製品Aの紹介です」という件名より「受注率10%UP!製品Aを導入するメリットとは」という件名をつけたほうが、具体的な効果が分かりやすいはずです。前者では製品名しか読み取れませんが、後者では「読み手にとってプラスになるかもしれない情報」を配信していることが読み取れます。
また、セミナーへの参加を訴求したい場合は「売上アップにつながるセミナーの案内」という件名より「残り3席!売上15%UPの秘訣公開セミナーの案内」としたほうが、緊急性を感じさせると共に、セミナーに参加することで得られるメリットが具体的に分かります。
件名の長さは、できるだけひと目で表示されるように短くすることをおすすめします。メールをチェックするデバイスによってファーストビューに映る文字数は異なりますが、できる限り短く「15~30字」以内に収め、重要なワードは冒頭に入れるよう工夫しましょう。
「読まれる」メールから「読んでよかった」と思われるメールを作成するには
メールを読んでもらえたら、また次回の配信でも読んでもらえるようにすることを考えましょう。そのためには、「読んでよかった」と思ってもらえるような内容にすることが重要です。そのためのポイントを紹介します。
主体は「読み手」であること
「製品を知ってもらい購入へつなげたい」「セミナーに参加してもらいたい」という目的からメールを作成していると、配信する側の思惑が詰まった内容になりがちです。しかし、それでは読み手の心は動かしにくいでしょう。
メールを作る際は、「メールの主体は読み手」であることを念頭において作成するよう心がけることが大切です。製品を知ってもらおうとするばかりにただ基本情報を並べるのではなく、製品の何の機能が「どんなことを解決できる」のか、業界で同じような製品がある中で自社製品を導入すると「どんな成果が上がりやすいのか」などを分かりやすく伝えなければなりません。
1メール1テーマで「分かりやすく」する
メール1通に二つ以上の内容を盛り込むと「何について」書かれていたのか分かりにくくなります。そのため、基本的に1通につき1テーマで作成し配信しましょう。
もし伝えたい内容が長くなってしまいそうならば、同じテーマを前編後編に分けるなどして配信するのも一つの手です。例えばセミナーで集客したい場合、前編ではセミナーに参加することで何を学べるかを配信し、後編では実際にセミナーへ参加した人の感想を紹介し、1通よりも2通配信することで訴求力を高めます。
あたたかみのある内容で「親しみ」を感じさせる
読み手は人間であるため、メールの内容次第で感情に訴えかけることも可能です。直接顔を合わせずとも、文面を通してあたたかみや親しみやすさを感じてもらえれば、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
内容別でテンプレートを作成していても、配信前には「誰宛てのメールか」が分かるよう、冒頭には送り先の会社名や担当者名を入れたり、文中に「以前お悩みでした○○について」「貴社の業績UPに役立つ事例を紹介します」など企業別の課題に合わせた提案をしたりして、パーソナライズなメールになるようひと手間かけると効果的です。
「読まれる」書き方を確立し、「読んでよかった」と思われるメールに
「読まれる」メールを作るには文章力も大事ですが、事前準備を入念にし、読ませるテクニックを活用することで比較的作成しやすくなります。文章を書くのが苦手ならば、まずは要点を箇条書きにして、そこに少しずつ付け足したり、文末の口調を変えたりすれば読みやすいメールが作れるでしょう。
配信したメールを「読んでよかった」と思われるには、読み手主体の内容を考え提供しなければなりません。製品の情報だけでなくどのようなメリットがあるのか、配信先の見込み顧客の課題解決のためになるのか、大元は同じ内容であっても、相手によって一部内容を変えることも必要です。
ためになる情報を配信し、見込み顧客と接点を持てれば、メールを介して信頼関係が築け、商談につなげやすくなるでしょう。