Googleアナリティクスで見るべき指標一覧|サイト分析の4つのポイント

Google アナリティクスは自社サイト、自社メディアを運用している方には必須ともいえる無料のアクセス解析ツールです。
しかし一方で、「Google アナリティクスを導入はしたけれど、使い方がよくわからない」「たくさんメニューがあるけど、何から見ればよいかわからない」「自然とログインする頻度が減ってしまった・・・」という担当者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、BtoB企業のマーケティング担当者、サイト責任者が見るべきGoogle アナリティクスの基本的な指標をご紹介します。Google アナリティクス初心者の方はもちろん、中級者・上級者の方も復習のつもりでご覧ください。
※この記事はすでにサイトにGoogle アナリティクスを導入している方を対象としており、導入手順等は割愛しています。また、記事内に登場するGoogle アナリティクスの用語は2015年2月16日時点のものです。
サイト分析の4つのポイント
成果につなげるサイト分析を行うには、次の4つのポイントで考えていきましょう。
- 1.ユーザーはどれくらいサイトに来ているのか?
- 2.ユーザーはどの経路からサイトに来ているのか?
- 3.ユーザーはどのページをどれくらい見ているのか?
- 4.ユーザーはサイト内でどんなアクションを起こしているのか?
以下、これら4つのポイントに対応する4つのレポート(ユーザー・集客・行動・コンバージョン)を見ながら、サイト分析の基本的な指標を解説していきます。
1.ユーザーはどれくらいサイトに来ているのか? 【ユーザーレポート】
1つ目のポイント「どんなユーザーがどれくらい自社のサイトに訪れているのか?」を確認することができるのが、ユーザーレポートです。Google アナリティクスの左メニューから「ユーザー」→「サマリー」と選択すると「ユーザーサマリー」画面からサイト訪問ユーザーの基本的なデータ見ることができます。

Google アナリティクスのデフォルト設定では過去1ヶ月間のデータをもとに、以下の7項目の指標を確認することができます。

それぞれの指標の意味をチェックしていきましょう。
- セッション
- ユーザーがサイトを訪問した回数。「訪問数」とも呼ばれる。
- ユーザー
- サイトにアクセスしたユーザーの数。「ユーザー数」、「ユニークユーザー数(UU数)」とも呼ばれる。
- ページビュー数
- ページが閲覧された合計回数。PV数。
- ページ/セッション
- ユーザーが1回のセッション(訪問)でページを閲覧した回数の平均値。同じページを複数回見ても集計される。「訪問別ページビュー」とも呼ばれる。
- 直帰率
- ユーザーがサイトを訪問した際に、最初の1ページ目だけを見てサイトから離脱してしまった割合。
- 平均セッション時間
- ユーザーが1セッション(訪問)でサイトに滞在していた時間の平均値。「訪問時の平均滞在時間」とも呼ばれる。
- 新規セッション率
- サイト全体のセッションのうちの新規セッション(新規の訪問数)の割合。
これらはGoogle アナリティクスに限らずサイト分析における基本的な指標です。これらの指標から下記のサイト訪問ユーザーの状況を把握しましょう。
- ・サイトにどれくらいのユーザーが訪問しているか(ユーザー)
- ・サイトにどれくらいの回数ユーザーが訪れている(セッション)
- ・一回の訪問ではどれくらいのページ数を閲覧されているか(ページ/セッション)
- ・一回の訪問でどれくらいの時間滞在しているか(平均セッション時間)
- ・全体の内どれくらい新規のユーザーが訪れているのか(新規セッション率)
また、過去データから直近3ヶ月~半年程で各指標がどのように推移しているか、前年同月と比べてどうか、などを見てみることも大切です。
2.ユーザーはどの経路からサイトに来ているのか 【集客レポート】
2つ目のポイント「ユーザーがどこからやってきたのか?」を確認できるのが「集客レポート」です。左メニューから「集客」→「サマリー」と選択すると「集客サマリー」画面から集客のチャネル(ウェブサイトに訪れるまでの経路)やその割合などについて把握することができます。


以下でGoogle アナリティクスにおける集客チャネルの種類を確認しておきましょう。
- Organic Search
- 検索エンジンからの流入
- Direct
- URLを直接入力、メール内URLなどリンクを経由しない直接的な流入
- Referral
- リンクからの流入
- (Other)
- Google アナリティクスでうまく分類できなかった流入
- Social
- ソーシャルメディアからの流入
- メールマガジンからの流入
- Paid Search
- 検索連動型広告からの流入
- Display
- ディスプレイ広告からの流入
※このうちPaid Search、Display、Emailはカスタムキャンペーンの設定を行わないと表示されません。
集客サマリーからは、集客チャネルごとの数値、割合を把握しましょう。どの経路からの流入が多いのか、どの経路から流入したユーザーがページをよく見ているか(直帰率・ページ/セッションなど)、どの経路が一番コンバージョン(お問い合わせ・資料請求、資料ダウンロードなどのサイトの目標達成件数)につながっているのか確認しましょう。
特定チャネルからの流入の割合が極端に高い場合は、集客上のリスクがある状態といえます。他チャネルからの流入が増やせないか考えることが必要です。コンバージョン増加につなげる上では、コンバージョン率が高いチャネルの流入を増やせないかを考えてみましょう。
3. ユーザーはどのページをどれくらい見ているのか? 【行動レポート】
3つ目のポイント「ユーザーはどのページをどれくらい見ているのか?」を確認できるのが「行動レポート」です。左メニューから「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」と選択すると各ページのページビュー数、直帰率などについて把握することができます。

このレポートでは下記の項目をチェックしましょう。
- ・どんなページがユーザーによく見られているのか(ページビュー数、ページ別訪問数)
- ・ユーザーの興味関心と合っていないページがないか(直帰率)
- ・ユーザーに見てもらいたいコンテンツがきちんと読まれているか(特定ページの平均ページ滞在時間や直帰率)
極端に直帰率の高いページや、平均ページ滞在時間の短いページはコンテンツやサイト内導線の見直しなどが必要です。また、ユーザーによく見られているページを発見した場合は、コンバージョン増加につなげるチャンスです。
該当ページからコンバージョンにつながる導線があるか確認し、無ければコンテンツに合った形での導線の設計を考えましょう。
4.ユーザーはサイト内でどんなアクションを起こしているのか? 【コンバージョンレポート】
4つ目のポイント「ユーザーはサイト内でどんなアクションを起こしているのか?」を確認できるのが「コンバージョンレポート」です。
左メニューから「コンバージョン」→「目標」→「サマリー」と選択すると、サイトの目標として設定した項目(例えば、お問い合わせ、資料請求、資料ダウンロード、トライアル申し込み、メルマガ登録など)の達成件数を見ることができます。


※コンバージョンは、Google アナリティクス上であらかじめ目標を設定しないと計測されません。
まとめ
この記事では、BtoB企業のマーケティング担当者、サイト責任者が見るべきGoogle アナリティクスの基本的な指標を見てきました。Google アナリティクスのどのデータを見ればよいか迷った際には、今回紹介した基本的な指標やレポートを参考に分析してみてください。
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