BtoBコンテンツマーケティングの実践事例5選

ここ数年でマーケティング施策も多様化してきていますし、また力を入れる企業も増えてきていると思います。現在行っている施策の見直しや改善、さらにはマーケティングを強化するために新しい施策を取り入れようと考えている企業も多いのではないでしょうか。今回は、昨今話題のコンテンツマーケティングに関する実践事例5選をご紹介します。既に実施している方も実施を検討している方も、ぜひ参考にしていただければと思います。
事例企業のコンテンツマーケティングに共通する3つの特長
コンテンツマーケティングで成果を上げるためには、ただコンテンツを用意すれば良いというわけでもありません。事例を見ていく前に、事例に挙げている企業に共通する特長を3つ見てみましょう。
①ペルソナ(誰向けのメディアサイトなのか)が明確である
コンテンツマーケティング・自社メディアの運営をする上で最も大切であるといっても過言ではありません。「どの部門のどのようなミッションの方に閲覧してほしいか」を明確にする事が成功のカギです。できればもう少し具体的に「どれくらいの企業規模か」「どれくらいの知識レベルの人か」「抱えている課題は何か」など具体的なペルソナ像をイメージするとよいでしょう。"できるだけたくさんの人に見て欲しい"という気持ちもわかりますが、万人に向けたメッセージやテーマは、裏を返せば誰もピンとこない、共感しない内容やテーマになってしまいます。
②対象ユーザーが求めている情報を発信している
BtoBサイトを見ていると、カタログサイトで終わっているものや、一方的に商材の説明ばかりを記載しているサイトをよく目にします。自社メディアの運営をするのであれば、ユーザーが欲している、ためになるような情報を発信する必要があります。その上で課題喚起や興味の醸成をおこなっていきましょう。
③ユーザーにどういった行動を取ってほしいのか明確である
当たり前の話ですが、短期的ではないにしても、最終的には売上に結びつかなければ施策をおこなう意味がありません。その第一歩として、「用意するコンテンツやWebサイトの目的」「ユーザーに取ってほしい行動」を明確にしておきましょう。
たとえば
「メルマガの会員になってもらいたい」
「資料をダウンロードしてもらいたい」
「ブランドイメージを理解してもらいたい」
などが挙げられます。
BtoBでのコンテンツマーケティング事例
株式会社セールスフォース・ドットコム 「Customer Success」
ソーシャル関連の国内外事例や動画、連載コラムなどが中心の情報サイト。経営者及び、マーケティング担当者を対象としています。ソーシャル領域、特にエンタープライズ利用でのソーシャル領域に軸足を広げているターゲットに合わせた内容のサイトとなっています。
日本IBM株式会社「Mugendai」
国内外で起こるイノベーションをさまざまな切り口で取り上げる、日本を牽引するリーダー向けのWebメディア。変化の速い現代社会において、企業や個人が課題を解決し発展・成長していくための情報発信を行っています。
株式会社ブイキューブ「テレビ会議.jp」
テレビ会議.jpはWeb会議を検討している、もしくは今後検討する方向けに、テレビ会議の概要やメリット、使い方や便利な機能、さまざまな利用シーンなどを紹介しているWebメディア。CTA(Call to Action。ユーザーに取って欲しい行動へと誘導するボタンやバナーを指します。)バナーが分かりやすくリード獲得までの導線が明確なのが特徴です。
株式会社シマンテック「Norton Blog」
セキュリティ対策のソリューションを提供されているシマンテック様の運営サイト。潜在ニーズを持っているユーザー層をターゲットとしたブログサイトです。今までの既存メディアは「ノートン」というサービス名での検索が圧倒的に多かったのに対して、このメディアでは既に「android セキュリティ」「mac セキュリティ」「スマホ ウイルス感染」など、実際にセキュリティ面で困っている方が調べるキーワードで1位を取得しており、製品認知前の課題を抱えている層のユーザーへアプローチができています。
アミタ株式会社「日刊おしえて!アミタさん」
環境管理業務アウトソーシングを主軸事業とされている運営サイト。環境ビジネス企業や企業の環境事業・CSR・廃棄物管理の担当者向けという非常にニッチな層のターゲットに対して情報を提供するWebメディアです。CTA(Call to Action)はメルマガ登録。
まとめ
いかがでしたでしょうか。コンテンツマーケティングは潜在的な見込み顧客の集客及び育成、また、お客様への継続的な情報提供やリレーション構築をおこなう上でとても効果的です。しかし、戦略や計画なく、やたらとコンテンツの数を増やしていくだけでは全く意味がありません。また、ここ最近ではコンテンツマーケティングに取り組む企業も増えてきていますので、その中で継続的に成果をあげていくためにも、コンテンツの設計方針、記事のチェック、全体のスケジュール管理、コンテンツの効果測定などを考えて取り組んでいきましょう。
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