<BtoB向け>信用されるWebサイトが押さえているポイント7選

「Webサイトを作ってはいるけれど、正直、これで良いのか不安」
と思っているBtoB企業のマーケティング担当者は少なくないかと思います。
近年、インターネットが進化してサービスのクラウド化が進んでいる影響で、BtoB企業でも製品/サービスの質や価格だけで差別化するのが難しくなっています。
そのため、どの企業もWebサイトでしっかりと自社や製品・サービスのブランディングをして、信頼を獲得していくべき時代になってきました。
今回は、信用されているBtoB企業のWebサイトが抑えているポイントを7つご紹介します。あなたの会社のWebサイトは7つのポイントができているのかを確認しながら読んでみてくださいね。
BtoBだからこそWebサイトに力を入れるべき理由
信用されるWebサイトを作るために必要なポイントを確認するにあたり、「なぜ今、BtoB企業がWebサイトに力を入れる必要があるのか」を改めて確認しましょう。
そもそもBtoB企業はお客様との信頼関係が大切だと言われています。その理由には、BtoB企業ならではの次のような特徴が関係しています。
- <BtoB企業の契約までの特徴>
-
- ・製品/サービスの単価が高い
- ・決裁までに複数の人間が介在する
- ・検討期間が長い
- ・取引の規模によってはその企業の将来性も重要になる
つまり、製品/サービスの善し悪しだけでは決められない部分が存在してしまうからこそ、商談相手から信頼されていることが、契約に至るための重要な要素の一つになります。
ただ、営業担当が信頼されていたとしても、会社全体として信用されないと契約には繋がりにくいことが多いです。そのため、会社の顔にもなるWebサイトから信用を得ていくことが重要なのです。
実際に、あなたも製品/サービスを検討している最中に、情報源としてWebサイトを見ませんか?今や、Webサイトは営業担当の説明やパンフレットよりも見られており、他社と比較検討するにも、Webサイトがなければ検討できないのです。
Webサイトで信用を得るためのポイント7選
BtoB企業は、Webサイトを通して会社を信用してもらうことが必要だと分かったところで、「具体的に何をすればWebサイトから信用を得ることができるのか」を見ていきましょう。
ポイントは、製品/サービスのアピールばかりをするのではなく、信頼してもらうために必要な「Webサイトの土台を作る」ことと「最新の情報を更新していく」ことです。7つのポイントをこれらの2つに分類してご紹介します。
Webサイトの土台をつくろう!
ポイント1.よい印象を「カラー」で与えるべし
Webサイトの第一印象を決める要素の一つに「カラー」が挙げられます。会社のイメージカラーに統一している会社が多いのではないでしょうか?
色彩心理学によると、暖色系の色は温かい印象になりますが、赤色や黄色は警告の色として危険なイメージが強くなってしまいます。寒色系の色は落ち着いていて知的な印象を与えますが、少し冷たいと感じてしまうこともあります。
いくら内容が充実していたとしても、ぱっと目に飛び込んでくるトップページの印象によっては、そのページから他のページへと移ってしまう可能性もありますので、注意してくださいね。
- ・暖色系:温かい印象 ※赤色・黄色は警告のイメージ
- ・寒色系:落ち着いていて知的な印象
会社のカラーに統一するか、与えたい印象を考えて色を変更してみましょう。
ポイント2.「会社概要」で安心させるべし
製品/サービスのページ以外で、必ず一度は見られるページが会社概要でしょう。BtoB企業の取引であれば、「どのような事業領域でやってきた会社なのか」「創業何年目なのか」「資本金はいくらなのか」などの細かい情報が、製品/サービスの導入判断に必要になってきます。
- ・資本金
- ・代表取締役社長の名前や経歴
- ・設立年月日
- ・従業員数
- ・住所/連絡先
- ・役員/組織図
これらの情報は最低限入れておきましょう。基本的なことですが、この情報が足りなかったり間違っていたりすると、信用を失うことにも繋がります。
- ・どんな事業領域でやってきた会社なのか
- ・創業何年目?資本金はいくら? 等
製品/サービスの導入判断に欠かせない大切な項目です。
ポイント3.「経営者の思いや理念」を掲載すべし
BtoB企業であれば、製品/サービスの善し悪しだけでなく、会社がその事業を今後も継続していくのかなどの情報も契約の有無に関わってきます。その情報として、社長がどんな思いや理念を掲げて経営しているのかを見る人が多いのです。
理念や経営方針、設立の経緯など、社長が語っているような文面で載せましょう。社長のインタビュー記事などもあれば、随時公開してもよいですね。
- ・理念、経営方針、設立の経緯
- ・社長のインタビュー記事
新しい情報を更新して、会社の状況や相手目線で項目を追加していきましょう。
ポイント4.「個人情報取り扱い」について発信すべし
案外見落としがちなのが、「個人情報取り扱い」についての発信です。
個人情報保護法はよく改正されます。放っておくと法律に違反した状態でWebサイトを公開することになり、いざ営業やマーケティングを行おうとすると、取得した個人情報を使えないこともあります。
特に、自社が個人情報を使用する目的や、第三者提供を行ったり受けたりするときの条件や手続きについて、しっかりと確認してください。
- ・個人情報保護法はよく改正される
- ・内容に誤りがあると、取得した個人情報を使えない場合がある
個人情報の使用目的や、第三者提供の条件など、今一度見直してみてください。
最新情報を更新しよう!
ポイント5.こまめに「プレスリリース」等を更新すべし
「プレスリリース」や「ニュース」、「お知らせ」の項目で、製品/サービスのリリース情報などを掲載している会社も多いと思います。数年前からWebサイトがまったく更新されていない会社も見かけますが、インターネット上で情報を公開しているのであれば更新したいものです。
ただ、そうはいっても、毎月のようにリリースがあるわけではないのが現実で、更新が難しいと感じている人も多いと思います。
そこで、製品/サービスのリリース情報だけではなく、社内の様子や取り組みについてアピールするような記事を掲載してみることをおすすめします。簡単な社員ブログでもよいでしょう。少なくとも最終更新が数年前という状況は避けてくださいね。
- ・プレスリリース、ニュース、お知らせを更新しておく
- ・社内の様子や取り組みについての記事でもOK
お客様に役立つ内容と、社内の様子が伝わる内容を組み合わせてください。
ポイント6.社内や社員の「写真」を入れて雰囲気も伝えるべし
社内や社員の「写真」を入れて、会社の雰囲気を伝えてみてください。先ほど、社内の様子や取り組みについてのブログ更新をおすすめしましたが、会社の雰囲気が伝わればより人は信用しやすくなります。
Webサイトに載っている写真がすべてネット上にあるイラストや架空の写真であればどう思うでしょうか?何か掲載してはまずい隠したいことがあるのではないかと疑われたり、人柄が見えづらくてなかなか心の距離が縮まりにくくなったりします。
ぜひオリジナルの「写真」を入れて更新してみてほしいのですが、ここで注意が必要です。展示会の様子を記事にしようと何気なく撮った写真を記事に載せる場合、来場者の方の「肖像権」を守る必要があります。その他著作権や個人情報の取り扱いなど、Webサイトを更新するうえで知っておきたいことをまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
- ・オリジナルの写真で、信用を得る
- ・社内や社員のことが伝わるものを使う
社内の雰囲気や人柄が伝われば、より身近に感じられるでしょう。
ポイント7.「導入実績やお客様の声」を入れて客観性を保つべし
お客様からの信頼を獲得する重要ポイントの一つに「導入実績」や「お客様の声」があります。
これは心理学のバンドワゴン効果でも示されており、複数の選択肢がある中で、多くの人が支持しているものがあれば、人はそれを信頼するのです。
つまり、導入している取引先の情報や、お客様の導入後の感想などを載せておくことで、製品/サービスへの信用度が上がります。ただ、お客様の声を偽装したり、自社で作成したもののように見える内容を更新したりして、逆に不信感を抱かれないようにしてくださいね。
- ・導入企業の一覧やロゴなど
- ・導入後のお客様の声や感想など
嘘偽りなく、実績を掲載すれば信用に繋がります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
Webサイトから信用を獲得していくことの重要性は理解していただけましたでしょうか?日々の営業やマーケティング活動に意識が取られ、更新頻度が落ちてしまう企業もありますが、こういった地道な施策からお客様の信頼に繋がっているということを忘れないでくださいね。
今回ご紹介した7つの項目は、信用を得ていくために最低限やっておいてほしいことです。まだまだ気をつけておきたいポイントはありますが、まずはこの7つをしっかりと掲載できるように運用していきましょう!