サイト分析が必要な理由は?目的を設定して成果を上げよう

各企業がWebサイトを持つことが一般的になり、自社のWebサイトが顧客に製品やサービスを知っていただくきっかけの一つになりつつあります。顧客が自社のWebサイトをどのように見ているのかを知るため、サイト分析を始める企業も増えてきました。しかし、何も考えずにサイト分析をしても、成果にはつながりません。
この記事では、サイト分析・サイト改善にするために必要な、3つの「なぜ」を意識することを提案したいと思います。
3つのなぜ
例えば、法人向けのIT製品を売る2社がいたとします。「3つのなぜ」を意識していない"知らないX社"と、「3つのなぜ」を意識して分析を行った"知っているY社"では、どのような違いがでるのでしょうか。それぞれ分析結果にどう向き合うかを見てみましょう。
1.なぜ分析をするのか
まず「なぜ分析をするのか」と考え、「目的」を明らかにしましょう。Webサイト全体の閲覧数を確認する場合を例に、"知らないX社"と"知っているY社"を見てみましょう。
▼知らないX社



▽知っているY社




"知らないX社"の例は少し極端ですが、データを見て「ふーん」で終わってしまう、そんな経験はありませんか。
目的を持たなかった"知らないX社"は大きな数値の差だけを注目し、具体的な対策を挙げることが出来ませんでした。一方、目的を持って分析を行った"知っているY社"は、顧客の興味という目的を掲げた結果、製品の特徴のページについて着目しました。目的を持つだけで、着目するページに差がつき、分析結果も有用なものになりました。
2.なぜこの結果なのか
次は「なぜこの結果なのか」と考え、「要因」を明らかにしましょう。新製品のプロモーションサイトを作成した場合で再度"知らないX社"と"知っているY社"を見てみましょう。
▼知らないX社


▽知っているY社






"知らないX社"は分析結果を現状の把握にしか使用しておらず、分析結果に対する直接的な対策や検証を検討していません。
"知っているY社"は結果が出た要因を考え、仮説を立てました。これにより、再度テストをする施策が出てきました。これはサイト分析をして、結果の考察をしたからこそ出せる施策と言えます。
3.なぜ変えるのか
最後に「なぜ分析をするのか」と「理由」を明らかにしましょう。Webサイトに来た人がすぐにページを閉じる場合の"知らないX社"と"知っているY社"を見てみましょう。
▼知らないX社


▽知っているY社






"知っているY社"は変更後の方針に対して、もう一度なぜを問いかけています。分析結果から対策がすぐに思い浮かぶ方もいると思います。ですが、一度なぜその対策を挙げたのかを見直すと、より本質に近づいた対策が打てます。
まとめ
目的を持った分析は大きな力になる
いかがでしたでしょうか。
- 1.「なぜ分析をするのか」と目的を設定する
- 2.「なぜこの結果なのか」と要因を考える
- 3.「なぜ変えるのか」と行動の理由を見直す
目的と要因と行動理由を忘れずに考えることで、より良い成果を上げることが出来ます。サイト分析をする時に、目的と考察と見直しを忘れていないか振り返ってみましょう。そして、サイト分析を上手く使いこなしましょう。