BtoCにおいて身近なものとなった動画マーケティング。FacebookやYouTubeなどで見かけることが多いですが、最近ではBtoBの領域でも動画がマーケティングに取り入れられ始め、活用がだんだんと拡大しています。

そこで今回は、既に動画がポピュラーなマーケティング手法のひとつとして確立しているアメリカの事例をご紹介します。

アメリカの動画マーケティング事情

アメリカでは実際どの程度動画の活用が進んでいるのでしょうか。事例をご紹介する前に、アメリカの動画マーケティングの現状についてご紹介します。

Web Video Marketing Councilによると、調査対象となったBtoB企業350社以上のうち、9割以上が動画マーケティングを行っているそうです。この数字からもわかるように、多くの企業が、認知度の向上や商品説明のために、自社のWebサイトやメルマガに動画コンテンツを掲載するという方法で動画マーケティングを実施しています。

  • 何らかの動画マーケティングを実施している 96%
  • 動画マーケティングの効果を感じている   73%

また、5,000人以上のマーケターを対象に実施したB2B CONTENT MARKETING 2015によると、効果があったコンテンツマーケティングとして「ウェビナー・ウェブキャスト(ウェブによるセミナー)」と「動画」が、「展示会」に次いで2位と3位に挙がっています。

  • 1位 展示会            69%
  • 2位 ウェビナー、ウェブキャスト  64%
  • 3位 動画             60%

このように、アメリカのBtoB業界において、動画マーケティングは主要なマーケティング手法となっていることがわかります。では、実際にどういった動画マーケティングがおこなわれているのか、事例をご紹介します。

アメリカの動画マーケティング事例

事例1:ユーザーの状態を考慮した動画

顧客関係管理ソフトウェアを扱うSalesforceは、「クラウドコンピュータって何?」という動画を2009年2月に公開しました。

再生回数100万回を超えている動画です。まだ視聴者が知らない概念を分かりやすく紹介し、潜在ニーズを掘り起こすことができたのも、動画があったからかもしれません。

また、Salesforceは下記のように様々なユーザー層にあった動画を用意しています。

  • ・認知、ブランディング用動画
  • ・信頼獲得用動画
  • ・商品紹介動画
  • ・利用者へのサポート動画

それぞれのターゲットに対して動画マーケティングを行っています。つまり、動画によって、顧客のナーチャリングからリプレイス防止まで幅広くカバーしているのです。

Salesforceの使い方動画

【成功ポイント】視聴者・ユーザーの認知度や理解度に合わせて作成された動画

事例2:ユーザーの声を取り入れた動画

コミュニケーションツールを提供するSlackや、ソーシャルメディアの管理プラットフォームを提供するHootsuiteは、ユーザーの声を動画にすることで、視聴者の共感を獲得しています。

「Slackを使ってみた」では、ユーザーが実際に使用している場面を映し、Slackを知らなかった視聴者でもイメージしやすいように作成されています。

Hootsuiteの商品リニューアルの告知として公開した動画は、ユーザーのネガティブな声を敢えてあげています。ユーザーと真摯に向き合い改善していこうとする姿を描き、既存ユーザーの信頼を獲得しました。

【成功ポイント】ユーザーの声を取り入れ、視聴者に自分ごととして考えてもらう動画

事例3:エンタテインメント性あふれる動画

2015年のカンヌライオンズでグランプリを受賞したVolvo Trucksは、BtoCさながらの動画であり、世間を騒がせました。トラックの安定性、滑らかさを示したこの動画は、これまでに8000万回以上再生されています。

BtoBの動画マーケティングにおいて、信頼性や理解しやすいかどうかは大事ですが、こういったエンタテインメント性は商品の認知段階において大いに効果的です。

【成功ポイント】エンタテインメント性と信頼性を兼ね添えた動画

まとめ

アメリカの事例はいかがでしたか?大切なのは、どのような人をターゲットにしたいかを決め、それぞれに合ったコンテンツを作成することです。

ターゲットユーザーの知りたいことは?ターゲットユーザーが魅力的だと思うことは?

伝えたいことを動画にするのではなく、ターゲットユーザーが欲しいと思っていることを動画にしましょう。

また、ユーザーの気持ちに立って、興味をそそられるような仕掛けを盛り込むことも大切です。ユーザーのためになる、かつユーザーが見たくなるような動画をつくることで、より惹きつけられる動画マーケティングができるのではないでしょうか。