【業界別営業シリーズ】第1回 広告代理店業界の営業あるあるとやりがい

一口に営業といっても、業界によって慣習や仕事ぶり、やりがいはさまざま。そこで、各業界の営業を比べてみようという趣旨で【業界別営業シリーズ】を始めてみようと思います。
記念すべき第1回は広告代理店業界です。華やかな印象がありつつも、業務内容はハードという印象を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
知らない人からすれば、「えっ、何?」と思うような言葉も当たり前に使われている広告代理店業界。覚えておきたい業界用語やあるある、そして営業のやりがいについてお伝えします。
広告代理店業界ならではの用語やあるある
広告代理店業界では、業界特有のさまざまな用語や慣習があります。そのため、新しく入社してきた人は「どういうこと?何のこと?」と戸惑うかもしれません。
しかし、広告代理店業界で活躍したいと思うならば、知っておいて損はない内容でもあります。参考にしてみてください。
広告代理店の営業担当者がよく使う用語
- ・FIX
- 「決定する」という意味で使われる用語です。仮の決定という意味で「仮FIX」や「仮仮FIX」という用語も存在します。使い方としては、「来週金曜日にA案でFIX予定です」というようなイメージです。簡単に使える用語のため覚えておくとよいでしょう。
- ・効いている
- 「機能している」という意味で使われる用語です。これは広告代理店業界に属していなくても意味が通じやすいのではないでしょうか。例えば「女優のAさんの微笑みが効いているね」などという使い方をします。
- ・捨て案
- 「営業が通したい企画」という意味で使われる用語です。クリエイターに納得してもらうためにこのような呼び方をしています。「あくまでも捨て案ですが...」というように使うようです。
- ・カンヌっぽい
- 「面白いもの」という意味で使われる用語です。カンヌで賞を獲りそうなものという意味で使われています。例えば「カンヌっぽい企画を今週中にプレゼンして...」というように使います。
- ・寝かせる
- 「遅らせる」という意味で使われる用語です。スケジュールの遅れには意図的なものとそうでないものがありますが、「寝かせる」という言葉は意図的に遅らせている場面で使うことがが多いようです。「スケジュールどれだけ寝かせているんだよ。間に合うのか!」というような使い方をします。
広告代理店業界あるある
続いて、広告代理店業界のあるあるをみていきましょう。
- ・社内外問わず、飲み会が多い
- 一般的にお酒が好きな社員が多く、クライアントへの接待でも飲み会がよくおこなわれているようです。
- ・有名人に会わせてほしいとお願いされることも
- 広告に有名人を起用することも多いためか、クライアントやその家族、自身の知人たちから、「有名人と会わせてほしい」とお願いされることもよくあるようです。
広告代理店業界の営業 特徴とやりがいは?
特徴:業務量が多くなりやすい
社会に大きな影響を与える広告代理店業界。営業の仕事に華やかなイメージを持たれている人も多いでしょう。しかし、華やかではあるものの、実際の現場は泥臭い仕事も多くあります。
広告代理店業界が激務といわれる理由は主に3つあります。
- 1.クライアントと出稿媒体との間で調整が多い
- 2.出稿媒体が多岐に渡り、業務範囲が広い
- 3.入稿期限に追われやすい
一つ一つ、詳しくご紹介していきます。
- 1.クライアントと出稿媒体との間で調整が多い
-
クライアントの意思決定次第で、スケジュールや出稿内容が大きく左右されることも多くあります。その中で、広告代理店の営業担当者は、クライアントと各出稿媒体のあいだでうまく調整する役割を担っています。
厳しい予算やスケジュールの要望が多いクライアントの担当になると、その調整も難易度が高くなるようです。しかし、その難しい業務を問題なく遂行できれば、社内外から高い評価を受けることにもつながります。これは営業の大きなやりがいともいえるでしょう。
- 2.出稿媒体が多岐に渡る
-
広告の出稿媒体はテレビコマーシャルや新聞広告、イベント、電車広告、野外広告、インターネット広告など多岐にわたります。
その分、広告代理店業界の営業担当が関わる業務範囲は非常に幅広くなるため、関係部署との調整や広告出稿後の反響を確認するレポート作成など、作業量がどうしても増えてしまうことが多いようです。
- 3.入稿期限に追われる
-
各媒体に広告出稿する際には、広告が公開されるタイミングによって入稿期限が決められています。そのため、テレビコマーシャル、新聞、インターネットなどで同時にキャンペーンを仕掛ける場合などは、それぞれの素材を各媒体の締切に間に合うように入稿します。
クライアントの数と出稿媒体の種類に比例して入稿作業が増えるため、同時期にキャンペーンをおこなうクライアントが重なると一時的に業務量が増加します。
- 1.社会に大きな影響を与えられる
- 2.社会的信用を得られる
- 3.様々な経験ができ、自己の成長につながる
- 1.社会に大きな影響を与えられる
-
まずなんといっても大きいのは、社会に大きな影響を与えられるということでしょう。完成した広告は、テレビ・雑誌・新聞・インターネットなどのメディアだけではなく、電車や駅などの公共交通機関や街中の広告エリアなど様々な場所に公開され、多くの人の目に止まります。中にはSNSなどで話題になったり、社会現象を引き起こすものもあります。
自分が関わったプロジェクトが社会で話題になっているのを目にすると、非常に感慨深いものがあるのではないでしょうか。また、その成功体験は営業としての自身にもつながるでしょう。
- 2.社会的信用を得られる
-
次に、社会的信用を得られることがあげられます。大手総合広告代理店などの企業では20代で年収が1,000万円になるところもあり、非常に高額な報酬を得られることがわかります。それによって、ローンの審査も通りやすくなるため、社会的な信用も大きいといえるのではないでしょうか。
楽な仕事ではありませんが、その対価としてしっかり信用や報酬をもらえるのならば頑張ろうと思える人も多くいるでしょう。
- 3.様々な経験ができ、自己の成長につながる
- また、業務量が多いということは、それだけ様々な経験が積めるということでもあり、結果的にスキルアップや成長につなげることもできます。広告代理店業界の営業は、自分を高めることができる良い環境だといえるでしょう。
「影響」「信用」「成長」がやりがい
「広告代理店業界って大変だな」と感じた人も多いかと思います。しかし、大変な仕事である分、非常にやりがいもある仕事です。
広告代理店業界のやりがいとしてあげられるのは、大きく以下の3つがあります。
こちらも一つずつ解説していきましょう。
さいごに
広告代理店業界は華やかである一方で厳しい世界でもあります。しかし、社会に大きな影響を与えることができる仕事にやりがいを感じる方も多いでしょう。
自分の能力を最大限伸ばす環境に身をおくことはのちのち揺るぎない自信につながります。広告代理店業界に興味のある人はぜひ飛び込んでみてはいかがでしょうか。