「SMART」って知ってる?結果にコミットできる目標設定とは

普段から手を抜いて仕事をしているわけでもないのに、いまいち目標を達成できないと悩む方は非常に多くいます。目標を達成できないと、上司からの評価が落ちてしまうだけではなく、収入に影響するケースも少なくありません。悩む前に、その目標を見直してみませんか?もしかすると、適切な目標設定ができていないのかもしれません。
ここでは、「SMARTの法則」を活用した目標設定のコツをご紹介します。
目標設定はちゃんとできてる?
企業で働いていると、目標設定をして、それをもとに行動していくことになります。目標設定をすることで、自分自身がやるべきことが明確になるだけではなく、定期的な人事考査などの判断材料となることも多いでしょう。
まじめにがんばっているつもりなのに、いつまでたっても目標を達成することができないと悩んでしまう方も非常に多いようです。このような場合、目標設定自体が間違っている可能性があります。目標を達成するためには、最初の目標の決め方が重要なのです。
やってしまいがち!間違った目標設定
目標が達成できない原因として、主に次の3つが考えられます。詳しくみていきましょう。
- 設定する目標値が無謀
- そもそも達成できないような無謀な目標を立てていませんか?極端な例ですが、毎月10件ほどの契約実績を持つ営業担当が、毎月50件の契約数を目標にしているなどという場合です。可能性はゼロでないかもしれませんが、非現実的な目標を立てるのはおすすめしません。
- 最終的な目標がぼんやりしている
- ゴールが見えていない目標もありがちです。たとえば、「飛び込み営業をたくさんがんばる」などの目標では、どの程度の段階まで゛がんばる"のかがわかりません。主観に左右されやすく、上司の評価も悩ましくなってしまいます。
- 具体的な行動方針が見えていない
- 目標を設定することに満足してしまい、それを達成するための行動方針が何も練れていないケースも多くあります。具体的な行動方針がないと、どのように行動すれば目標を達成できるかが分かりづらく、達成可能な目標も実現しにくくなってしまいます。
このように、目標設定の仕方を間違えてしまうと、せっかく立てた目標も意味のないものになってしまうのです。
SMARTの法則とは?
目標設定がうまくできないと悩むみなさんにおすすめしたいのが、「SMARTの法則」という目標設定の仕方です。SMARTとは、誰が読んでも明確に理解できる目標を設定するための「5つの要素」の頭文字をとったものです。
5つの要素とは、「Specific」、「Measurable」、「Achievable」、「Relevant」、「Time-bound」です。それぞれについて詳しくご紹介します。
- Specific(具体的に)
- 当事者や上司でない誰が読んでもわかるような具体的な目標を設定しましょう。 漠然とした目標設定では、具体的にどうなることが目標を達成した状態なのかがわかりません。明確な目標を設定することで、具体的な行動を起こすことができ、パフォーマンスの向上も期待できます。
- Measurable(測定可能な)
- 目標に対して、実際の達成度合いを本人や上司が容易に判断できるように測定可能な数値として設定しましょう。 例えば、1か月あたりの売上目標100万円と設定することで、現状とのギャップはどれくらいあるのか、挽回するためにどんな行動を行えばよいのかを考えることができるようになります。
- Achievable(達成可能な)
- 理想や夢ではなく、本人が現実的に達成できるような目標となっているかを確認しましょう。 達成不可能な目標を立ててしまった場合、本人のモチベーションも下がり行動をしなくなってしまいます。モチベーション高く行動をし続けるためには、実現可能な目標を徹底することが大切です。
- Relevant(経営目標に則した)
- 設定している目標が従事している仕事に則ったものであり、部内の目標、そして最終的には会社の利益につながるような目標であるかを確認しましょう。 せっかく目標を設定しても、それが会社のミッションやビジョンに即していなければ、活動し続けるモチベーションが下がってしまいます。
- Time-bound(時間制約のある)
- 目標達成のためにどれくらいの期間が必要か必ず期限を設けましょう。 具体的で達成可能な目標を設定しても、期日がなければすぐに行動に移そうとする意識が働きません。
SMARTを活用した目標設定のメリット
SMARTの法則をつかって目標設定をすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、2つのメリットをごしょうかいします。
明確な目標設定が可能になる
SMARTの法則により目標設定をする最大のメリットは、自分自身が今何をすべきなのかを理解できるということです。要素ごとに、一つひとつ細かく目標を設定していくため、どの段階まで達成しているのか、何ができていないのかも確認しやすくなるでしょう。
また、仕事をしているとどうしてもイレギュラーな事態が発生してしまいますが、それに対して、今の目標をどこまで達成できるのかなど、定期的に上司と相談をして軌道修正していくこともできます。
個人の能力に合わせた目標設定が可能になる
さらに、個人ごとの能力に合わせて目標の難易度を細かく変えることもできます。努力することで達成できるレベルに目標を設定することで、徐々に目標の難易度をステップアップできるので、効率よく成長していくことが可能です。特に実績が数値として見えやすい営業やマーケティング部門ではおすすめの目標設定法といえるでしょう。
さいごに
目標がどうしても達成できない場合は、目標設定自体に問題がある可能性があります。無茶な目標や、ゴールの見えない目標、行動方針のない目標などを設定してしまうと、どれだけ優秀な方でも目標達成できなくなってしまいます。
今回ご紹介したSMARTの法則を活用して目標設定をすることで、誰が見ても明確で評価しやすい目標を立てられるようになるはずです。ぜひ、次回の目標設定時に活用してみてはいかがでしょうか。
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