覚えておきたいビジネスマナー!上座と下座を図解で解説

目上の方やお客様との打ち合わせの際、「上座」にスムーズにご案内できていますか?
この記事では、応接室や会議室だけでなく、タクシーやエレベーターといった様々なビジネスシーンの席次について図を用いて解説していきます。
上座とは
席次には「上座」と「下座」があります。「上座」は目上の人やお客さまなどが座る席のことで、基本的には出入口から一番遠い席とされています。一方「下座」は、上座に座る人をおもてなしする人が座る席です。出入口から一番近い席が下座になることが一般的です。
また、応接室や会議室といった部屋だけでなく、エレベーターや車内にも「上座」「下座」があります。
それぞれの場面に合わせて、適切な席に相手を案内できるよう、ビジネスマナーの一つとして理解しておく必要があります。
目上の人の基準とは
「上座には目上の人を案内する」という基本がわかったところで、「目上の人」とはどういった立場なのかも確認しておきましょう。
目上とは、立場、役職、年齢が自分より上の人のことを指します。立場、役職が同じ場合には、社歴が長い方が目上となり、役職も社歴も同じである場合には年齢が上の人が目上となります。
来社された複数名のお客様を応接室に案内する際は、可能であれば役職を事前に把握し、適切な席へとご案内しましょう。
【図解】上座はどこになる?
基本的には、出入口から一番遠い席を「上座」とし、出入口に最も近い席が「下座」となります。このとき、使用する部屋や場所によって「上座」「下座」の位置が異なります。ここでは、様々なシーンでの「上座」「下座」を図解してご紹介します。
一般的な会議室
応接室や会議室などでは、基本的なルールの通り、出入口から一番遠い席を「上座」とします。出入口が2か所ある場合や、良い景色の見える大きな窓がある部屋の場合には、臨機応変に対応することも大切です。

議長席のある会議室
議長席があるような会議室では、議長から近い席が上座となります。また、議長席のとなりにも席があるようなコの字型の机の場合は、議長からみて右隣が上座となり、以降左側、右側と順に座ります。

エレベーター
部屋だけでなく、エレベーターにも上座と下座があります。エレベーターでは目上の人に先に乗ってもらい、自分自身は最後に乗り、操作ボタンの前に立ちましょう。
目的の階に到着したら目上の人から先に降りてもらい、一番最後に降りるようにしましょう。

タクシー
移動の際、タクシーに乗るときの席次も確認しておきましょう。タクシーでは、運転席の後ろが上座となります。後部座席に三人で乗るときは、真ん中の席が下座となります。
また社用車や、自家用車の場合、運転席に誰が座るかによって席次が変わり、助手席が上座となることもあります。

食事の席での席次
レストランなどでの会食の際の席次についても確認しておきましょう。
和室
料亭など、和室の場合は基本的に床の間に一番近い席が上座となります。庭園や風景の見える部屋では臨機応変に対応することも必要です。

円卓
円卓の場合には、出入口から一番遠い席が上座となります。以降、上座の人から見て左側、右側と順に座ります。

訪問先で上座を勧められた場合はどうする?
こちらが相手先に訪問した場合、基本的には上座に通されます。勧められた席が上座だからといって遠慮してしまう場面でもありますが、勧められた席に座るようにしましょう。このとき、配慮いただいたことへの感謝の気持ちを伝えられると良いですね。
まとめ
ビジネスマンとして、基本的なマナーとして覚えておきたい席次について解説しました。基本のルールをおさえることでスムーズにご案内できるようになります。また様々なシーンにおいて、臨機応変に対応できるようにしておくことも大切です。