いつもより注意して!気を付けたい接待・会食のマナー

マーケティング部門や営業部門で働いていると増えてきやすいのが、取引先との会食です。その理由は様々で、大事な商談を前に進めるための接待はもちろん、親睦を深めるために会食をするケースも少なくありません。
こんなときにしっかりと身につけておきたいのが、会食時のマナー。いくら親睦を深めるための会食だからといっても、あくまで会社同士のお付き合いであるため、マナーは非常に重要です。
ここでは、気を付けておきたい接待・会食のマナーをご紹介します。
食事中のマナーは意外に見られている
皆さんは、自分の食事マナーがどれほどのものか理解していますか?接待相手に対しておもてなしをする精神はもちろん大切ですが、それと同じくらい、マナーも大切です。
食事中のマナーというのは、意外に相手からしっかり見られています。相手と近い距離で食べるため、当たり前ともいえるでしょう。食事のマナーは、意識しておかないと「素」の自分が表れやすいものです。自分はあまり気にしていなかったことであっても、相手を不快にさせてしまうことも少なくありません。
しかし、自分自身の食事のマナーがなっていないという方が実は非常に多いのです。
相手も取引先ですので、表面上は何もない風に装うでしょう。しかし、食事マナーから人となりを判断されてしまう恐れもあります。食事マナーの悪さから、徐々に取引が減ってしまう可能性もゼロではないのです。
会食の目的が商談ではなく、親睦目的の比較的軽い会食であっても、食事のマナーによっては相手に悪印象を与えてしまうというリスクがあることを把握しておく必要があります。
会食時にやってしまいがちな7つのNG行動
ここでは、接待会食時にやってしまいがちなNG行動を7つご紹介いたします。
- 1.アルコールを断固拒否する
- 最近では無理やりお酒を飲ませるケースは少なくなっていますが、相手からの勧めを断固拒否してしまうと場の空気が悪くなってしまいます。やんわりと飲めない理由を伝えて、丁重に断るようにしましょう。
- 2.おしぼりを雑に扱う
- 自分おしぼりだから、ぐちゃぐちゃでも構わないだろうと思っている人がいるかもしれませんが、見ている人は食欲がそがれてしまうかもしれません。手を拭いた後は、きれいにたたんでおくように心がけましょう。
- 3.自分が先に食事に手を付ける
- 接待の場合は、取引先や目上の人が箸を付けてから自分も食事をするようにしましょう。もし、相手が遠慮をしてなかなか食べ始めない場合もあります。その際は、「冷めてしまうので、温かいうちにどうぞ」など、さりげなくすすめることが大切です。
- 4.手皿をして食べる
- 一見マナーの良い行動に見えますが、実はマナー違反なのです。手皿ではなく小皿や取り皿を持って、口に運ぶようにしましょう。
- 5.咀嚼音を立てて食事をする
- クチャクチャと咀嚼音を立てると、相手に不快感を与えてしまいます。話が弾んでいると、ついやってしまいがちですが、口を閉じて噛むようにしましょう。
- 6.香水を付けて参加する
- 香水の強い匂いは、食欲を減衰させてしまいます。また、最近では匂いの強い柔軟剤などもありますので、接待の日は特に気を付けるようにしましょう。
- 7.店員さんへの対応が悪い
- 取引先にどれだけ丁寧な対応をしたとしても、店員さんへの対応が悪いと印象が良くありません。店員さんも取引先同様に丁寧に対応するようにしましょう。
接待の会食で恥をかかないための5つのポイント
接待の会食で恥をかかないためには、先ほどのNG行動を回避する以外にも5つのポイントがあります。ここではそのポイントを詳しくご紹介しましょう。
1.事前にお店のスタッフと打ち合わせをする
予約の際にスタッフの方に会食であることを伝えて、できればある程度打ち合わせをするようにしましょう。上座や下座の確認、トイレの確認のほか、料理内容やおすすめのお酒などの相談をしておけば、柔軟に対応してもらえることが多くなります。
2.社内で役割分担を決めておく
幹事がすべて対応するのではなく、参加する社内メンバーで役割を分担しておきましょう。複数人で取り組めば対応漏れを予防することができるでしょう。
3.タイミングよく行動する
揚げ物や焼き物の後は、どうしても手や箸が汚れることがあります。また、日本酒を飲んでいると糖分でベタベタになることもあるでしょう。タイミングよく、箸の交換やおしぼりの交換をしてもらうなどのさりげない気配りをしましょう。
また、「日本酒と一緒にお冷を出してもらう」「食事が落ち着いてきたら温かいお茶を出してもらう」などの気配りができるとさらに効果的です。
4.先方の帰宅方法をさりげなく確認
食事のなかでさりげなく先方の帰宅方法を確認しましょう。必要によっては、お店の方に早めの手配を依頼するとよいでしょう。また、もしもタクシーチケットをお渡しする場合は、裸で渡すのではなく、封筒に入れて渡すことがマナーです。
5.会計は先に済ませておく
相手のいるところで会計をしてしまうと、気を遣わせてしまいます。事前に相手の見えないところで、会計を済ませられるようにお店に相談しておきましょう。
さいごに
会食の際のマナーは、普段のビジネスマナー以上に意識した行動が必要となります。食事の席は、気を許しやすい時間です。だからこそ、親睦を深めるために食事をすることが多いのです。ただし、気を許しやすい時間であるということは、素の自分が現れやすい時間帯でもあります。特にアルコールが入ることで、とっさの判断力が鈍ることも少なくありません。
このような場で印象の悪い行動をしてしまうと、記憶にも残りやすいものです。親睦を深めるために楽しみつつも、最大限マナーに気を付けるようにしましょう。
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