「DNSアドレスが見つかりません」あなたはどうする?
Webサイトを見ようとした時に「DNSアドレスが見つかりません」と書かれたエラーを見たことはありませんか。この時に、ページを見ることを諦めてしまう方は多いと思います。実は、DNSが何かを知っていると対処出来る場合があるのです。
そこで今回は、DNSは何かと、DNSアドレスが見つからない時の対処を紹介いたします。
DNSを知る
エラーの原因を探る前に、まずDNSとは何かを知りましょう。DNSがしていることは地味ですが、重要な役割を果たしています。
DNSとは/ドメインとは
DNSとは、Domain Name Systemの略で、ドメインネームを管理するシステムです。 ドメインとは、「www.google.co.jp」や「www.innovation.co.jp」です。
DNSはドメインを打ち込むとIPアドレスという番号に変換してくれる、電話帳の役割を果たします。IPアドレスとは、Web上の住所、あるいは電話番号のようなものと考えていただければよいでしょう。
例えば「www.yahoo.co.jp」というドメインは「183.79.217.124」というIPアドレスに変換されます。
URLがIPアドレスのままだと覚えにくいですが、ドメインであればある程度意味を理解できるため、よりWebサイトにアクセスしやすくなるのです。
本当はWebサイトあるのにエラーが出る理由
さきほど、DNSは電話帳と説明しましたが、電話帳に登録されていない会社は電話番号が見つからないため、「DNSアドレスが見つかりません」とエラーが表示されるのです。
しかし実は、DNS内でドメインが見つからなかっただけで、本当はWebサイトが存在するケースがあります。
よくある原因は、大きく分けると3つあります。
1.Webサイトのドメインが変わった
社名変更、合併、サイトリニューアルなどでDNSに登録しているドメインを変更し、古いドメインの登録を止めた場合です。古いドメインは現在DNSに登録されていないためにエラーが出ます。
2.入力したURLのドメインを間違えた
当たり前と言えば当たり前ですが、「www.innovation.co.jp」と「www.inovation.co.jp」は似ていますが別物として扱われます。そのため、後者のドメインを取得している人が居ない場合にエラーが出ます。
3.サイト経営者がドメインの契約更新を忘れた
DNSには登録期間があります。登録期間の更新を忘れた時にはDNS内にデータがないために、エラーが出ます。
エラーへの対処法3つ
これらの原因を考えると、自分がWebサイトに訪れた際にDNSエラーが出ていても、対策を打つことが出来ます。ここでは、エラーへの対処法をご紹介いたします。
社名で検索
以前取引をしていたなど、社名がわかる場合はまず社名で検索をしてみましょう。会社のWebサイトは、なにか大きな問題がない限り、検索順位の上位に表示されるはずです。
この時注意しておきたいのが、同名会社のWebサイトを見てしまうことです。事業内容や所在地などから、自分が探していたサイトなのか判断するようにしましょう。
メールアドレスの「@」以降を確認してみる
現在もお取引をしているなど、会社のメールアドレスを知っている場合には、メールアドレスの「@」以降を確認してみましょう。「@」以降の文字列もドメインであり、メールアドレスと会社のドメインが一致している場合が比較的多くあります。
お取引先に直接聞く
現在もお取引をしている場合で、社名の検索とメールアドレスのどちらを見ても、ドメインは正しい。 この時は、お取引先に確認をしてみましょう。
URLを間違えていた場合は、新しいURLを聞くことが出来ます。場合によっては、お取引先の方がドメインの契約更新を忘れている可能性もあります。
契約更新がされた後は、DNSのエラーはなくなり、Webサイトに繋がります。
まとめ:エラーを見ても諦めないで
エラーには必ず原因があります。そして、DNSが何かを知ることで、エラーに対しても対応が出来るようになります。
今後、DNSアドレスが見つからないというエラーを見たときには、今回の対応を試してみてはいかがでしょうか。