コンテンツマーケティングで注意したい「著作権」「肖像権」

コンテンツといえば「ブログ」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
ブログといえば、昔は個人で書いているものがほとんどでした。しかしWeb業界を中心に徐々に流行りだし、最近ではBtoB企業も取り組み始めています。
「コンテンツマーケティングを実施したおかげでコンバージョンが増えた!」という声を聞く機会は確かに多いです。
ですが、「コンテンツマーケティングをなんとなく始めた」や「著作権とかあるけどあやふやのまま運営している」という人も多いはずです。そして気づかずにNGなことをしている場合も...。
今回はそんな人に対して、3つの注意点を紹介していきます。
コンテンツマーケティングとは
そもそもコンテンツマーケティングとはどういったものなのか、再確認したいと思います。
コンテンツマーケティングとは、顧客に対して価値のある情報を制作、提供し続けることで、購買意欲を創出し維持するためのマーケティング手法です。Yahoo! JAPANが実施した、「コンテンツマーケティングの実施者/非実施者1,030人に対する調査」によると、実施者の約75%が効果を実感している有力な手法です。
ちなみに、コンテンツマーケティングについては、以下の記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。
コンテンツマーケティングのメリットと課題、問題点
次にコンテンツマーケティングのメリット・デメリットについて整理したいと思います。
- 【メリット】
-
- ・アクセス数/コンバージョン数が増える
- ・コンテンツが資産になる(サイト、会社の信頼度が高まる)
- ・SNSとの相性がいい
- ・コストや導入のハードルが低く、始めやすい
- ・継続的なファンを作ることができる
- 【デメリット】
-
- ・効果を発揮するまでに長い時間がかかる
- ・成果が出なくても継続する必要がある
- ・著作権など、気をつけなければいけないことがある
課題、問題点は?
コンテンツを書くことは、会社の信頼向上や資産形成に繋がる重要な要素です。
そのため、注意して書かなければ、著作権違反や盗用問題など、法律に絡んださまざまな問題が発生します。インターネットの普及により、誰もが意見やコメントを簡単に述べられるようになった反面、注意しないと会社の信用を失いかねません。
次節では、コンテンツマーケティングを実施する際の注意点について述べていきます。
コンテンツ作成時における注意点
まず、コンテンツ執筆時の注意点はどういったものがあるのでしょうか?
大きく分けて2種類あります。
- ① 法律、個人情報系
- ② 書き方
今回は、曖昧になりがちな「①法律・個人情報」系にスポットを当てて解説していきます。
コンテンツ執筆時に気をつけるべき、主な法律、個人情報とは
コンテンツを執筆するために押さえておきたいポイントは、主に次の3点です。
- ・著作権
- ・肖像権
- ・個人情報
では、ひとつひとつ解説していくので見ていきましょう。
著作権
著作権の対象となるものは、
- ・文章
- ・音楽
- ・画像
- ・動画
の4つで、個人や組織の作成物に対して権利が発生します。
現在の日本の法律では、自分が所持していないものに対しては「引用」が認められていますが、最も注意しなければならない項目です。
コンテンツ執筆時の「よくあるNG例」をいくつか紹介します。
- ・文章を引用元の記載もなくそのまま転載すること
- ・画像を許可なくコピーしてコンテンツに載せること
- ・購入した音楽や動画をコンテンツに載せること
ではどういった場合なら利用していいのでしょうか?先ほど述べた「引用」のルールに則って書けば利用が認められます。
以下に引用のルールを紹介します。
- 1. 公表されている著作物であるという前提があること
- 2. 引用する必然性があること
- 3. URLやサイト名、記事のタイトルなどの出典を明記する
- 4. 引用内容を変更しないこと
- 5. 明確に引用していると区分できる書き方をする
(例:カギ括弧で括る、背景をつける、書体を変える、など)
コンテンツ執筆時には情報収集が欠かせませんが、引用のルールを守って書くことは必須です。ちなみに引用だらけのページは、ルールは破っていないとは言えますが、記事として価値があるようには思えませんよね。
これらのことに注意して、文章を書いていきましょう。
肖像権
次に、肖像権について紹介します。
肖像権とは、「個人の顔や姿に対して発生する権利」です。
著作権は作成した「もの」に対して発生するのに対し、肖像権は「人」に対して発生するという違いがあります。
肖像権の場合における「よくあるNG例」を紹介します。
- ・展示会や公共物を許可なく撮影して記事に載せてしまった
- ・写真や画像に写っている人を、許可なく記事に載せてしまった
記事に写真を載せる際には、写っている人の許可を得るようにしましょう。
個人情報
個人情報は、「個人を特定し得る情報」を指します。
インターネット上に公開すると、不特定多数に見られ、不審な人から連絡が来ることもあり、避けるべきです。自分だけでなく、「他人を特定しうる情報」を公開することも避けなければいけません。
例えば、個人の携帯電話番号を記事に公開したらどうなってしまうのか、簡単に想像できると思います。どこの誰かもわからない人から電話がかかってくる毎日、想像するだけで気が滅入ります。他人の情報も同じです。もし他人が自分の情報を公開したら嫌ですよね。
インターネット上で個人情報を扱う際は、特に注意しましょう。
最後に
「そんなに目立たない部分だし、この画像勝手に載せちゃおう!」
という軽い気持ちでルール違反をすると、あなただけでなく会社も大変なことになります。過去には、著作権法に違反したことで、損害賠償を数千万円支払った企業もいるようです。
ですが、コンテンツマーケティングは高い効果を発揮する施策のひとつです。ルールを守って、健全なコンテンツ執筆をしていきましょう。
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