Webサイトリニューアル時に気をつけるべき5つのポイント

「コンテンツマーケティング」に注目が集まり多くの企業がサイトづくりに注力する中、自社サイトを改めて眺めてみると、ユーザビリティやコンバージョンの低さに課題を感じることも多いのではないでしょうか。
成果を最大化するためにユーザビリティの向上は必要不可欠なポイントですが、いざサイトリニューアルをしようと思い立っても、ただ「デザインをきれいにする」だけでは成果を出すことができないばかりか、ただ時間とコストを消耗するばかりです。
そこで今回は、より効果的に、より意味のあるサイトリニューアルを行い、Webサイトを自社製品・サービスの強力な営業ツールにするための5つのポイントをご紹介します。
ポイント1:サイトの問題点を洗い出す
サイトのリニューアルを行う際には、まず「なぜ今、リニューアルするのか?」を明確にすることが大切です。
目的を持たず、ただコンテンツの順番を並べ替えたり、見た目のデザインをきれいに整えたりするだけでは、今ある問題を解決してWebサイトの効果を最大限に得ることはできません。まずは自社サイトの持つ役割を認識し、その役割を達成できていない場合には問題点を挙げていきます。
- ■サイトの役割
- お問い合わせ(リード)を獲得する
- ■問題点
- ・アクセス数が少ない
- ・お問い合わせの確度が低い
更に、問題点の要因を深堀りして、ボトルネックを洗い出します。
- ・アクセス数が少ない
- → 自然検索順位が落ちている
- → Webサイトの更新やコンテンツの追加を行っていない
- ・お問い合わせの確度が低い
- → 自社サービスに合わないお問い合わせが多い
- → 製品ページの情報が少ないため、どのような製品かわかりづらい
以上で挙げたボトルネックを元に、「コンテンツページなど、更新性を持たせたサイト作り」や「製品ページを判り易い構成にする」などの目的を固めていきます。
ポイント2:達成可能な目標値を設定する
現行サイトの問題点を洗い出した後で対策を施していきますが、その際「何をどの程度改善したいのか」明確な目標値を設定するとサイトリニューアルが実のあるものになります。ただし目標を設定するときには、それが本当に「企業サイトで達成できる目標値かどうか?」十分気をつけるようにしましょう。Webサイトを活用する企業の多くが、最終的には「売上」に貢献する事を目的としている事が多いと思いますが、特にBtoBの企業では受注・購入までの期間も長く単価も高いため、短期的なKPIとして設定するには適していません。
「Webサイトのコンテンツ作りで大事なこと」の記事内でも紹介していますが、目標設定の際には、まず自社サイトに訪れる潜在顧客や見込み顧客が、どのような情報を求めてアクセスしているかを知ることが大切です。
- 【BtoB向けのIT企業サイトで目標として検証・達成しやすい項目】
- ・資料請求の数
- ・製品の使い方についての問い合わせ数
- ・セミナー申し込み数
- ・メールマガジン購読数 など
Webサイトは、基本的に潜在的見込み顧客に対してアプローチし、自社と自社製品・サービスを認知してもらい、ニーズに気づいてもらうことで見込み顧客へと引き上げる最適なツールです。直接、売上や商談獲得に結びつけようとするのは、短絡的でありハードルも高いのです。よって、リニューアルでは現実的に達成できる目標値を設定する必要があります。
ポイント3:ターゲットを明確にして適切なコンテンツを作る
目標が明確になれば、あとはその設定した目標値の達成に向けて具体的なリニューアル内容を決めて、実施する段階に入ります。この時のコツは、「ターゲットが求めている情報が何か?」を常に考えてサイトを作成することが重要です。
- 【コンテンツ作成手順】
- (1)ターゲットが求めている情報をリサーチし、理解する
- (2)検索上位に表示させるために、効果的なキーワードの選定と配置をする
- (3)「製品・サービス情報→導入事例→導入までの手順→価格→より詳しい資料の存在の提示」など、ターゲットの動線に沿ってサイトを構築する
ターゲットが求めている情報を確実に提供するための一つの方法として、専門知識のあるITライターに依頼することも効果的です。ライティングの手間が省けるだけでなく、SEOにも配慮した文章が作成可能になります。また、ユーザー調査やインタビューなども合わせて行うと、よりターゲットに寄り添ったリニューアルが実現できると思います。
ポイント4:リニューアルのタイミングを見極める
サイトリニューアルというと、「ただなんとなく」「見た目が古いからそろそろうちも変えないと」「予算が余っているから」というきっかけが多かったりしますが、サイトリニューアルはタイミングも大切です。
最も理想的なタイミングは、「もっとWebサイトからの問い合わせを増やしたい」「Webサイトを営業ツールとして活用したい」など、課題に直面したときです。なぜなら、目標が具体的になりやすいからです。また、新規事業スタート、新ブランド立ち上げ、企業規模拡大や移転など、対外的に注目を浴びるタイミングで行うのも効果的です。デザインも刷新でき、「新しくなった」「良くなった」というポジティブな印象をインパクトと共に与えることができるでしょう。
ポイント5:集客方法も並行して考える
サイトの再構築だけでなく集客の施策にも並行して取り組むことで、「集客(アクセス数アップ)⇒接客(リード獲得数アップ)」の好循環が生まれてきます。
- 【集客方法の具体例】
- ・SEOを意識してブログ記事コンテンツを用意する
- ・リスティング広告やSNS、プレスリリースを活用する
- ・無料告知サイトへセミナー・イベント情報などを掲載し、申し込みページに誘導する
自社サイトの目的や設定した目標に基づいて、どのような集客アップの施策が最適かを検討し、その施策にあったページや機能も合わせて用意しましょう。
まとめ
IT企業サイトのリニューアルは、課題を解決し、営業・マーケティングを効率化させるため、Webサイトで達成できる明確な目標値を設定することが大切です。そしてターゲットを定め、ターゲットの求めているコンテンツを用意し、常にユーザー目線を忘れず目標までの自然な動線を考えサイトを構築します。併せて集客にも注力することで、サイトリニューアルの効果を最大限に発揮することができるでしょう。
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