「やっちまった...」とならないための、接待で失敗しないお店の選び方

BtoB企業に関わる人であれば、取引先を接待しなければならない機会がよくあるものです。単なる飲み会であれば、自分の行き慣れたお店をチョイスすれば良いだけですが、接待となると話は変わってきます。相手の立場や心情を鑑み、気持ちの良い時間を過ごして貰わなければなりません。
そこで今回は、接待で失敗しないお店の選び方と題し、お店選びのポイントから接待で気を付けたいことまでをまとめました。
お店選びで気を付けたい3つのポイント
接待のスタートは、お店選びからです。まずは、使おうと思っているお店がどんな特徴を持っているのかを調べましょう。味に関しては言うまでもありませんが、それ以外にも気を付けておくべきポイントがあります。
確認ポイント1:個室の有無
接待は友人たちと行う飲み会ではありません。楽しくお酒を飲む席ではありますが、騒ぐための場でもないのです。あくまでビジネスの延長ですから、ちょっと深い仕事の話や他の人には聞かれたくない話題が出ることもあるでしょう。そのため、接待で使うお店を選ぶときは、個室のあるお店にしましょう。
確認ポイント2:座敷かテーブルか
座席のタイプも重要なポイントです。座敷の場合は靴を脱がなければなりませんが、場合によっては靴を脱ぎたくない人もいるでしょうし、スカートを履いた女性など、座り方にも気を遣わなければならない人もいるでしょう。相手がクライアントということを考えれば、自分もどかっとあぐらをかいて...というわけにもいかないでしょうから、お互い堅苦しくなりそうです。座敷のお店になる場合は、事前に先方にもお伝えしておくと良いでしょう。
確認ポイント3:お店がある場所
いくら料理が美味しくて、また品格のあるお店だとしても、取引先のオフィスから遠すぎるお店を選ぶのは適切とは言えません。お招きしている立場なわけですから、行くのが面倒と思われるようなことは避けたいポイントです。クライアントの普段の行動を大きく変えないような場所でお店を探すようにしましょう。
接待中の対応にも気を配ろう
素敵なお店を選んだら、今度は食事中の対応にも気を配ってみましょう。場所が良くても内容が悪ければ、それは良い接待であるとは言えません。気を付けるべきポイントは以下の通りです。
気遣いポイント1:大げさに接待しない
接待で一番大切なのは、いかに相手に気持ち良くなってもらうかです。無礼講で気楽にいきすぎるのはダメですが、かといっていかにも接待という感じで、逆に相手に遠慮させてしまうようなことがあってもいけません。見るからに高級なお店で、高級なお酒を頼んだりしていると、さすがに相手も警戒してしまうでしょう。「相手が普段使うお店より、ちょっとだけ良いお店」という程度に留めて、振舞うお酒や料理もその水準に合わせていくのが良いでしょう。
気遣いポイント2:お会計は先に済ませておく
複数名で来店したグループが、会計時にレジの前で、「ここは私が!」なんて言いながら、伝票の奪い合いをしているシーンを見たことはありませんか?支払いのタイミングは一番気まずくなりやすいポイントでもあります。いくら接待を受けている側だと言っても、目の前でお会計をしている姿を見せられると、申し訳ない気持ちにもなってしまうでしょう。お店からお会計の伝票が届く前に、先に支払いを済ませておくのがベストです。
気遣いポイント3:帰りの手段も用意しておこう
クライアントが来る時の都合を考えたお店選びは大切ですが、帰る時の都合も同時に考えておかなければなりません。終電間際になって、駅までクライアントと一緒に走る、なんてことになったら最悪です。場合によってはタクシーを手配しておくなどして、帰り際にバタバタしないようにしておきましょう。特に相手が役員クラスならば、呼ぶタクシーの種類にも気を付ける必要があります。
接待後にもビジネスチャンスはある
接待終了後にもポイントを上げるチャンスはあります。例えば、相手の家族構成や好みに合わせた手土産などを用意すると、気が利く人間だと思ってもらえるかもしれません。また、接待の翌日にはしっかりとお礼のメールを送って、場合によってはお手紙を一筆したためるなどすれば、クライアントの評価はグンと上がるはずです。意外翌日のメールを忘れてしまっている人も多くいます。
接待が終わったからといって気を抜かず、しっかりとその後のアクションに繋げていきましょう。
さいごに
色々と気を配らなければいけないことが多く、大変に思うかもしれませんが、根底にあるのは「いかに相手に心地良い空間を提供できるか」ということです。自分がされて嬉しいことは、相手もきっと嬉しいはずなので、まずはそこを基準に考えてみても良いかもしれませんね。
お店選びなどの事前の準備から接待中の対応、そしてその後のアフターフォローまで、抜かりなくすべてをこなしていくのは簡単ではありませんが、乗り越えた先にはきっと大きなビジネスチャンスがあるはずです。