創業からを振り返る 第9回:イノベーションの前に廃棄を
ドラッカーの教え
P.ドラッカー語録より、「イノベーションの前に廃棄を」
新しいことを始めるのが得意な起業家が陥る罠。
企業のアセット(資産)は限られている。
特にベンチャーは「人、物、金、情報」をどう効果的に活用するか?が重要だ。
なのに好奇心旺盛なアントレプレーナーは、新しいことをドンドン初めてしまい限られたアセットが足りなくなる。
そして、どれも中途半端になってしまい明確な競合優位性を見いだせず、成長が止まってしまうのだ。
だから、イノベーションを起こす前に古い事業を整理する事が重要なのだ。
一般論だが、創業の事業は特に思い入れが強い。
社員もその事業を長く経験していてエキスパートになっているケースも多い。
どんなに利益が出なくても、時代遅れになっても、なんとか存続させようとする。
そんな時、ドラッカーの問い「まだ行っていなかったとして 今これを始めるか?」に答えてみる。
もし答えが「No」であれば、撤退すべきとのこと。
新たなことを始めるよりもこちらの決断のほうが難しい。
イノベーションの前に廃棄を
当社は創業以来、BtoB、法人向けのテレマーケティングとリスティング広告で大きくなった。
売上がそれぞれで5000万円を超えた月もあった。
でも、この問いに従い二つのメイン事業を撤退・譲渡することにした。
大きな決断だった。
我々の優位性を市場に発揮することができなくなっていたのだ。
そして、この2016年よりオンラインメディアとセールスクラウド事業の二つに絞ることに決めた。
そして我々の事業領域を再度設定をしなおした。
「法人営業を変革する事業」
これは、無駄の多い法人営業を効率化して業界に変革を起こそうというもの。
昨年、日経BP社とリンクアンドモチベーション社との資本提携も行った。
創業15年で初の外部資本の受け入れだ。
この提携により我々自信の強みを活かし、法人営業をより大きく変えていきたいと思う。
これで一旦「創業からを振り返る」を終わりにしたいと思います。
今までありがとうございました。
しばらくしたら10回目を書くかもしれません。
その時もよろしくお願いします。
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