創業からを振り返る 第1回:独立、起業
2016年度が始まって3ヶ月目に入った。時が経つのは本当に早い。
当社、イノベーションも創業して16年目、あっという間だ。
ブログネタをどうしようと思っていたが、今回から創業から現在までを振り返ってみることにした。
何回に渡って書くことになるのか?日経新聞の「私の履歴書」っぽく書いてみよう。
これからぜひともお付き合いください。
第1回目 独立、起業
退職そして独立
2000年9月末日、前職リクルートの最終出社日。
第2四半期最終日でもあり、部門社員全員がフロアに集まっていた。
そこで退職、独立を皆の前で発表した。
皆とても驚いていたが、いつも「独立する!」と言ってたので「ようやくか・・」と思った人も多かったようだ。
10数年勤務し、たくさんのことを学ばせてもらった会社を去るのは、それなりの決断が必要だった。
独立か?それとも残るのか?入社以来、ずっと考えてきた。
父親が、浜松の実家で電気工事業を営んでおり勉強した後でその仕事を継ぐつもりで入社したからだ。
親元を離れてからもまとまったお休みには、父親の仕事を手伝い仕事のイメージを固めてきた。
ただ、住宅着工件数は年々減り続け、環境は悪化するばかりだし、ハウスメーカーの下請けに過ぎない個人経営の仕事に限界も感じていた。
電気工事業を一生の仕事にする決心が付かなかったこと。
そして、リクルートでもまだまだ学ぶことは沢山あると考えていたことから、長い間課題を先送りにしてきた。
そして2000年の夏、考えぬいた末、独立を決めた。
父親に電気工事業は継がないことを伝えた。
あえて難易度の高い方向を選びたいと、自分だけで会社を作ることを決心したのだった。
実は退職時には何をやるか、ほとんど決まっていなかった。
なんとなく、マーケティングの仕事かな?くらいの甘い考えでの独立だった。
今思うと、誰かに相談したら絶対に「やめとけ」と言われたと思う。
先輩への訪問
独立を決めてから色々な方に相談に伺った。
そして私より数年早くコールセンター業務で独立をされた先輩を訪ねた。
新会社の事業計画を聞いてもらうためだ。
彼は計画を一通り聞いた後「それでどうするの?」
質問の意味がわからなかった。
先輩「上場でもしたいの?」
私「はい、いつかは・・・」
先輩「で上場したら次はどうするの?」
私「・・・」
彼は、何をするか(事業内容)ではなく、何をしたいのか?を求めていたのだ。
当時の私は「何をするか?」が重要で、「どういう会社を創りたいのか」を真剣に考えたことはなかった。
そして再度、出し直しをすることになった。
創業前に「経営理念の重要性」を教えていただいた非常に貴重なアドバイスだった。
家に帰り、考えまくった。
そして考えた文章は「売れない会社を売れるように、売れる会社をもっと売れるように」
先輩に再度訪問し、「よしこれで頑張れ!」と激励の言葉を頂いた。
これが創業時の理念となり、法人営業(BtoBマーケティング)に特化した事業を始めることになるのであった。
■次回