私の読書
人間を磨く 田坂 広志
「人間を磨く」とは、「非の無い人間」をめざすことではない
「人間を磨く」とは、「非の無い人間」をめざすことではない。
出典:田坂 広志 人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書) 新書 –
この言葉で始まる、田坂先生の新書。
ブログにアップして整理したくなるものだった。
以下簡単に整理して気になったことを書いてみる。
どんなにたくさんの経験をしても成長に際限はない。
人間として成長すればするほど、目指す高みが見えてきて、自分の未熟さを痛切に感じるようになる。
非もない、欠点もない人間を目指すのではなく、未熟な自分を抱えて生きること。
私利私欲を捨てることをせず、そう思ったらただそれを静かに受け止める。
なるほど、なるほど。
私利私欲を捨て上のレベルの人間になりたと思っていても、どうしても自分のエゴはでてしまう。
利他とか言うけど、もうひとりの自分は利己であったりする。
それを否定したり反省したり、変えたりするのではなく、ただ、ただ静かに受け止めるのだ。
<メモ>人間力を高めるために古典を読む3つの視点
- 自分の中に複数の人格を育てうまく使い分ける
- 小さなエゴを捨て去ろうとせず静かに見つめる自分を育てる
- 理想的人間像を学ぶのではなく、それに近づく具体的な修行法を学ぶ
今すぐ実践できる「7つの技法」
- 心の中で自分の非を認める
- 自分から声をかけ、目を合わせる
- 心の中の「小さなエゴ」を見つめる
- その相手を好きになろうと思う
- 言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
- 別れても心の関係を絶たない
- その出会いの意味を深く考える
【小さなエゴと大きなエゴの違い】
小さなエゴ:自分は正しい、自分は優れている、変わりたくない
・・他人に責任転嫁し自分を直視することを避ける
大きなエゴ
・・・今の自分を変え、大きく成長したい。更に成熟した人間になりたい
人に批判された時に表れやすい。自分の謙虚さ、自信、感謝の気持ちに繋がる
事例もあって実践的でわかりやすい。
職場だけでなく、プライベートや家族との人間関係においても役立つ。
おすすめです。