お礼メールで商談を1歩先に進める方法

現在メールはビジネスパーソンにとって必須のツールとなっており、営業の方にとってもメールを使わない日はないと言っても過言ではありません。ところが、多くの営業がやった方が良いと感じながら中々できていないことが「商談後のお礼メール」です。
実際に営業は多様な業務を抱えており、面倒と感じてしまう方が多いかもしれません。しかし、お礼メールを受け取って悪い気持ちになる方はほとんどいないので、お客様に好印象を持っていただき、信頼関係を構築する上で重要な「営業活動」のひとつと言えます。
ここでは、商談後のお礼メールで実践したいポイントをご紹介します。
お礼メールは議事録として利用する
では、どんな内容でお礼メールをお送りするのが良いでしょうか。もちろん「お礼メール」なので、まずはお時間を頂いたお礼の気持ちを伝えることが重要ですが、デキる営業パーソンはここに一工夫を加えます。それは、併せて議事録もお送りするということです。
議事録をお送りするメリットは以下です。
- ・商談内容について整理することができる
- ・ToDoなどをお互いで確認できる
- ・認識の違いなどに気付くことができる
- ・メール(議事録)を元に会話ができる
お客様の振り返りにもなりますが、自分が次回クロージングする際、メールを見返して商談内容を思い出すこともできますので、メリットが沢山あります。
また、その際は自分の宿題は当然のことながら、お客様にお願いをした宿題についても期日付きで記載をすることがポイントです。お客様はさまざまな業務がある中で検討を進めるので、場合によっては優先度が下がってしまうこともあり得ます。したがって、お願いした事項については商談の際に対応可能な期日をお伺いし、その内容と期日を明確に記載しておくとよいでしょう。
このように、お互いのToDoとその期日について共通認識を持つことで、案件が中々進まないという状況を回避し、案件を1歩先に進めることができます。
メール例
株式会社●●
●●様
お世話になります。株式会社▲▲の▲▲です。
本日はお忙しい中お時間を頂き、誠にありがとうございました。
本日の議事をおまとめしますので、ご確認頂けますと幸いです。
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【お話した内容】
・
・
【貴社のご確認事項】※期日も加える
・
・
【当社の宿題】※期日も加える
・
・
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議事録としての記載は以上でございます。
認識の違い、不足などございましたら、ご指摘頂けますと幸いです。
それでは、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。
お礼メールの効果を最大化するために抑えておきたい3つのPOINT
上では、お礼メールを議事録として活用することで、商談を1歩先に進められるとお伝えしましたが、せっかくお送りするメールですので、お礼メールをお送りする際に抑えておきたいPOINTを3つご紹介します。このPOINTを抑えて、お礼メールの効果をより高めましょう。
1.お礼メールはスピードが1番
お礼メールがあまりに遅すぎると、お客様は商談の内容を忘れてしまいますし、「うちの会社は優先順位が低いのかな...」という印象を持たれてしまう可能性もあります。ですから、お礼メールは商談のあったその日中にお送りするか、遅くとも、次の日の朝なるべく早い時間にお送りすることが望ましいです。
ただ、その日中と言っても、あまり夜遅い時間に送るのはかえって逆効果になる場合もありますので、その際はメールの作成だけ行い、翌日の朝に送るようにしましょう。
2.誤字脱字には細心の注意を払う
せっかくお礼メールをお送りしても、その内容に誤りがあったり相手が不快に感じるような内容では逆効果となってしまいます。
以下、よくあるミスを記載しますのでチェックシートとして活用してみて下さい。
- 【チェック項目】
-
- ・送り先の企業名、氏名に誤りはないか(漢字は正しいか) ※1
- ・敬称の漏れはないか
- ・誤字脱字はないか
- ・英数字の「全角」or「半角」に統一性はあるか
- ・表現の仕方に統一性はあるか ※2
- ・署名覧の内容は正しいか ※3
※1 「斉藤」や「渡辺」などの名字は、難しい漢字を使うこと場合もあるので注意が必要です
※2 「頂きます」or「いただきます」、「致します」or「いたします」などは「漢字」or「ひらがな」で統一性があることが望ましいといえます
※3 部署や連絡先の変更の際に、必ず署名欄も更新するように意識しましょう
3.テンプレートに頼り過ぎない
業務を効率よく行うためにお礼メールのテンプレを作って利用するのは良いですが、あまりテンプレに頼りすぎるとメール文が味気なくなってしまい、業務的・機械的な印象を与えてしまいます。一言二言でいいので、商談の中に盛り上がったポイントなどを盛り込んで添えるようにしましょう。
他にもあるお礼メール登場シーン
商談後のお礼メール以外にも、営業活動の中でお礼メールをお送りするシーンはあります。以下2つは特に重要ですので、是非チェックしてみて下さい。
①アポイント獲得後のお礼メール
アポイントを頂けた場合は、お客様の貴重なお時間を頂くことになりますので、お礼の気持ちをお伝えするのはビジネスマナーとも言えます。
また、メールをお送りすることで、日時、場所について再度確認できたり、万が一お客様の都合が悪くなった場合、どのように連絡をすればよいかをお伝えすることにも役立ちますので、ぜひ送るようにしましょう。
メール例
●●様
お世話になります。株式会社▲▲の▲▲です。
先程はお忙しい中、ご対応くださりありがとうございました。
■月■日(曜日)13:00に、以下のURLにアクセスくださいませ。
https://~~~~(Web会議のURL)
ご都合が悪くなった際は本メールの返信にてお教えいただけますと幸いです。
それでは、当日は何卒宜しくお願いいたします。
②展示会で名刺交換した方へのお礼メール
展示会では、お客様は沢山の製品を見ているため、それぞれの製品については記憶が曖昧になってしまいがちです。そこで、何を紹介したかなどを簡単にお送りしておくことで、お客様に思い出してもらうことができます。
メール例
●●様
お世話になります。株式会社▲▲の▲▲です。
先日は××展示会にて当社の製品にご興味をおもちいただき
誠にありがとうございました。
当日ご紹介させていただいたのは以下でございます。
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(製品名)
(製品の概要)
(サービスサイトのURL)
---------------------------
もしご興味がございましたら
是非一度ご提案にお時間をいただけますと幸いです。
引き続き何卒宜しくお願いいたします。
まとめ:お礼メールをさらに活用しよう!
いかがでしたでしょうか。時間をいただいたお礼以外にも、お礼メールにはさまざまなメリットがあります。しかし、意外にもお礼メールを送れている営業パーソンはまだまだ少ないように感じます。そんなに難しいことではありませんので、1通のメールで差をつけていきましょう。
また、今日では、IT技術の進歩によりメール配信ツールで展示会後のお礼メールを一括で送信したり、お礼メールの開封状況やURLのクリック状況、Webサイトの閲覧状況を可視化することも可能です。せっかくお礼メールを送るのであれば、こういったツールを合わせて活用することを検討してみてもよいかもしれませんね。
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