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【レポート】コンテンツマーケティングワールド2015初日

【レポート】コンテンツマーケティングワールド2015初日

※当記事内のFacebook画像は、Content Marketing Worldの許可を得て転載しております。

9月中旬に弊社代表の富田と私は、米オハイオ州のクリーブランドで開催されたコンテンツマーケティング界最大級のイベント「コンテンツマーケティングワールド(Content Marketing World )」に参加してきました。アメリカ人マーケターのコンテンツマーケティングに関する関心はとても強く印象に残りました。今回は2つの記事を通じて、このカンファレンスから得た気付きとアメリカの最新マーケティング情報を皆さんに共有したいと思います。

コンテンツマーケティングワールドとは?

まず、コンテンツマーケティングワールドについてご紹介します。コンテンツマーケティングワールド(CMW)はコンテンツマーケティング界のゴッドファーザーともいわれるJoe Pulizzi氏が立ち上げたContent Marketing Institute による年次カンファレンスです。コンテンツマーケティングワールド2015は今年で5年目を迎え、世界60カ国から約3,500人が集まる、世界中のコンテンツマーケターに注目されているイベントです。 カンファレンスは米オハイオ州のクリーブランドで開催されました。普段静かなクリーブランドは、カンファレンス開催中には、とても賑やかになります。

Content Marketing World

(Content Marketing Worldの公式Facebookページからの写真)

イベントの雰囲気については、以下のリンクにイベントのスポンサーであるSky Word社 が作った動画がありますので、ぜひご確認ください。

イベントが開催された4日間、富田と私は、コンテンツマーケティングの分野、特にB2B企業枠、そしてSEO、マーケティングオートメーションに関するセッションに参加しました。それでは、以下に、1日目の気付きを共有します。

初日、5つの気づき

①マーケティングに熱心、高い女性比率

米国企業は、日本と比較してとてもマーケティングを重視することは知っていましたが、実際にイベント参加して、改めてマーケティングに対する熱意に驚きました。2日間続けて朝7時から夜22時まで様々なスピーチ、セッション、交流イベントがあり、非常にタイトなスケジュールでした。それでも、3,500人のマーケターはいつも積極的に情報をインプットしながら世界のコンテンツマーケター同士と意見を交換していました。 意見を交換するコンテンツマーケター

(Content Marketing Worldの公式Facebookページからの写真)

そこで強く印象に残ったことは女性の参加率です。具体的なデータはありませんが、女性比率が非常に高いと思いました。女性のマーケター皆さんが、男性に負けずに能動的に自分の意見を発信していく姿勢はとても印象的でした。この背景としては、アメリカのITやマーケティング業界で女性の社会進出が進展していることも考えられますが、それ以上にウェブマーケターに求められるソフトスキルや考え方自体が変わってきているように思えます。 女性のマーケター

(Content Marketing Worldの公式Facebookページからの写真)

②コンテンツマーケティングの考え方

このカンファレンスに参加し、アメリカのマーケターにとってのコンテンツマーケティングに対する考え方が非常に興味深かったです。コンテンツマーケティングとは「ものを売るためにコンテンツを作る」のではなく、「お客様の課題を解決でるようなコンテンツを作り、最終的にもの売ることに繋がる」のです。キーノートスピーカーのMarriott International社 のDavid Beebe氏によると、コンテンツマーケティングを実施する上で、一番大事なポイントは以下の3つです。

  • ●お客様を楽しませる
  • ●お客様に情報を提供する
  • ●お客様の困り事を解決する

つまり、「ものを売る」ではなく、「人の課題解決にフォーカスする」ことなのです。現在Marriott International社はコンテンツスタジオを立ち上げ、「顧客のカスタマージャーニーに合わせてコンテンツを開発する」という戦略を取り組んでいるようです。

Marriott International社 のDavid Beebe氏

(Content Marketing Worldの公式Facebookページからの写真)

③「なぜ」からはじめる

「なぜコンテンツマーケティングを実施するのかを考えずに、『良さそうだからやろう』と言う人が多い。実施する必要があるかどうかを考えることがとても大事だ」 これは、コンテンツマーケティングの女王と呼ばれるBrain Traffic社 社長、Kristina Halvorsonのコメントです。コンテンツマーケティングという手法は自社の組織、製品の特徴に合わない可能性があります。コンテンツマーケティングとは何を深く理解し、何故実施するべきかを深く考えた上で、「しない」という選択肢もあります。 そして、Kristina Halvorson氏は自身が立ち上げたBrain Traffic社が提唱するコンテンツストラテジーの図を示しながら、最も重要なコアストラテジーについて話しました。 Brain Traffic社のコアストラテジー出典:Brain Traffic社 「Our Blog」Stakeholder Interviews: Engage the Octopus

Brain Traffic社が提案するコンテンツストラテジーは、4つの要素で構成されています。

人間が関与する要素
  • ■ワークフロー:
    継続的にコンテンツの量と質を維持するために、どのようなプロセス、ツールと人材が必要なのか。
  • ■ガバナンス:
    コンテンツストラテジーを実施する上で、誰が決裁している、どのような組織であるべきなのか。
コンテンツが関与する要素
  • ■中身:
    顧客に一番伝えたいメッセージは何か。それを伝えるためにどのようなトピック、形式、構成のコンテンツが良いのか。
  • ■構造:
    コンテンツのテーマ、更新スケジュールの企画や古いコンテンツの再利用はどうすれば良いのか。

そしてそれらの中心に位置するのがコアストラテジーです。そのコアストラテジーには全ての要素が揃わないといけません。このモデルを活用し、コンテンツマーケティングを実施する前に、様々な要素を分析することが重要だとKristina Halvorson氏は主張しました。

④コンテンツマーケティングの成功コツは情熱

作家のJay Baer氏は、自書「The NOW Revolution 」の中で、コンテンツマーケティングブームに伴う問題について言及しています。コンテンツマーケティングが流行れば流行るほど、取り組む企業も増え、似たようなコンテンツや施策ばかりになってしまうのではないか。 カンファレンスでも、「こんな大勢が参加しているということは、もうこれ以上コンテンツマーケターは必要ない」と、冗談ですが言っていました。

Jay Baer氏は、結局コンテンツに差を生み出す力とはコンテンツ作成に対する情熱であると主張しました。情熱は人によって固有のものなので、差が生まれるのです。そしてこの情熱をチェックするためにJay Baerはとても面白い手法を提案しました。それは「Mom Test」(母のテスト)です。母は無条件で子供を愛しながら、本当のことをフィードバックすることを恐れない人です。なので、自分が作ったコンテンツを母に読まれたいかどうかを考えてからコンテンツを作成すれば、適当なコンテンツ、面白くないコンテンツの作成を防ぐことができる、というものです。ここで私は有名なマーケターのデイヴィッド・オグルヴィの名言を思い出しました。

『自分の家族に見てほしくない広告を、決して作ってはいけません。あなたは自分の奥さんに対して、嘘はつかないでしょう。私の妻にも、嘘をつかないでください』

出典:デイビット・オグルヴィ 寸言集『ある広告人の告白』海と月社

同じような意味ですね。つまり差別化されたコンテンツは情熱で作られたコンテンツ、読む相手にとって価値のあるコンテンツです。日本でのコンテンツマーケティングの成功事例はまだまだ少ないですが、先日東京ビッグサイトで開催された「コンテンツマーケティングEXPO」の参加人数を見ると、今後はコンテンツマーケティングに取り組む企業も、世の中のコンテンツも増えすぎるという課題も発生するでしょう。それを考えると、Jay Baer氏の話はとても参考になりました。

⑤アメリカのコンテンツマーケティング市場はとても大きい

初日はマーケティングツールに関する多くのセッションに参加しました。そこで得た感想は、アメリカのコンテンツマーケティング業界はとても充実していることです。コンテンツ企画、作成から拡散、分析、再利用まで、専用的なツールを提供する会社が沢山ありました。そして、それぞれのフェーズに戦略と実践が細かく分析されています。

Heinz Marketing 社の創業者、Matt Heinz氏による「Content Marketing Hacks: 50+ Best Practices and Tools(コンテンツマーケティングハック:50+のプラクティスとツール)」というセッションはとても勉強になりました。 コンテンツマーケティングハック:50+のプラクティスとツール

しかし、このようにコンテンツマーケティング戦略を細かく分析し実施するためには、多くの予算と工数がかかると思います。そこまでコンテンツマーケティングにリソースをかける日本企業はまだ少ないと思いますが、今後、よりコンテンツマーケティングに力を入れていくためには、アメリカの先進的なノウハウと知識も、もっと勉強すべきだと感じました。

次回は、2日目の気付きをご紹介しますので、ぜひそちらもご覧ください。

vi
著者:株式会社イノベーション Dao Yen Vi
2015年、株式会社イノベーションに入社。
海外事業・新規事業担当として、マーケティング関連、
特にコンテンツマーケティングについて勉強中。
目標は、自国のベトナムと世界の架け橋になること。
コンテンツマーケティングを始める前に 最低限知っておくべき3つのポイント

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