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 新規顧客開拓

第8回:新規顧客開拓の考察

1.新規顧客開拓の3つの主要手段

新規顧客開拓 当社の強みである新規顧客開拓において、最近お手伝いをさせていただくことが多い以下の3つの手段を考えてみたいと思います。 ひとつは「Webサイトからの問い合わせ獲得」、もうひとつは「セミナーへの集客」 そして3つめは新規訪問の為の「アポイントメント取得」です。 この後の2つは旧来より行われてきた手法ですね。('03/6/17Update)

2.3つの手段の比較

Webサイト
SEM(SerchEngineMarketing)として検索エンジン最適化や検索系のネット広告やメール などのメディアを活用した手法になります。これによりニーズのある方々を自社のサイ トに誘引することができ、一工夫することでお問い合わせを獲得することができます。 これついては前回の第7回SUGGESTIONSEMをご参照 頂ければと思います。

セミナー集客

セミナーの開催は紹介や講演をする内容(ソリューション)に興味を抱いて頂いた方にご来場頂き、 訴求内容をご理解を頂くわけですので、プロスペクトを一同に集められるというメリットがあります。 しかしセミナーへの集客は難易度はとっても高いですね。人を集めるのは難しいことです。 しかも開催側の「ターゲット」に適した人となると・・・
セミナーは極端に申し上げると対象プロスペクトの方々に「こちらの都合で決めたこの日 この場所に来て下さい」となるわけですから、営業マンが伺って説明して済むような内容ではますます厳しくなるかもしれません。 もっとも顧客への情報提供、TOPからのメッセージなどセミナー開催は必ずしも新規開拓が 目標ではないケースもあります。企業の宣伝広告、フィジビリティ向上の役割もあります。

新規プロスペクト発掘の為のセミナーでその集客を向上させるには?
「これ!」といった妙薬は無いのですが、その手段とポイントを書いてみたいと思います。

足を運ぶ価値あるコンテンツ

  「営業マン」が訪問することでは得られない内容が重要です。

  • 著名人の実のある講演
    外資の著名なCEOの講演や業界での著名人の講演など
  • 講演者の語りの巧妙
    昨今素人講演が多いとも言われ、そのためか前評判も影響しています。
  • ハンズオンなどの日頃体験できないコンテンツ
    営業マンが持ち込めないような内容ですね。
  • 専門家集団の待機による日頃得られない情報の入手
    相談とか、診断などがあってアドバイスが無料で受けられるなど
ネットを活用した集客
  • 自社データへのメール配信
    新規にはならないですが、ロイヤリティは高く集客力はあります。 展示会来場者や過去セミナー来場者でまだ顧客でない方へは良いですね。
  • オプトインメール
    ターゲットが絞られますが、テーマによって千差万別ですね。
  • メール広告
    媒体によっては効果大、ただし申込者を絞り込むことはできにくいですね。
  • Webサイト広告
    バナーでは難しいですが、ワンポイントで検索系広告は良いかもしれません。 但し対象は絞れませんが・・・
ネット系は情報が溢れています。まずはメール、WEBをみてもらええなければ先には進みません。 タイトルはかなり重要なポイントですね。気の効いた「なんだろう?」と思える工夫に最も知恵を絞るべきなのです。

集客手段 モルタル

対象を特定する場合が多いですが、リストが勝負になってきます。 逆にメールのようにパーミッションが要らないのがお手軽かもしれません。

  • ダイレクトメール
    これはオーソドックスですが、リストと制作の工夫が本当に重要です。名前のあるリスト・・・これがポイント。 もうひとつは捨てられない、開いてもらえるDMの制作(デザイン)がミソ。
  • FAX−DM
    メールの出来ない業界や地域によっては思いの外効果が出ることも。何よりコストが極めて安いところがポイントですね。 クレーム対策は忘れずに。
  • テレマーケティング
    厳しいです。コールしてメール又はFAXで案内を送ることになります。メールからWebサイト申し込み、 FAXからFAX返信申し込みは基本ですが、実際集客には向かない手段です。 ただ、FAX−DM同様Emailでリーチできない場合や特定ターゲット、地域によっては大いに効果を発揮することも。 テレマーケティングは申込者への「歩留まり/来場促進」で効果を大いに発揮しています。
  • 新聞や雑誌
    URLが書いてある・・・ 紙からURLを入力して開くのは結構面倒です。検索系でイベントタイトルを入れて開くならまだ良いですが、 スポット開設のHPだとなかなか・・・・集客というより「告知」として活用する上では効果が高いようですね。
モルタル系はなかなか難しいですが、DMの工夫一つで大手の役員クラスさえ集客できることもありますので侮れません。 新聞や雑誌で告知、DMで集客、FAX−DMで補足テレマーケティングで歩留まり向上という分担がありそうです。
セミナーは集客にも労力と費用が必要ですが、肝心な事は来場いただいた方々へのフォローをいかに仕掛けるか、 それも素早く確実に。アンケートの作り方や素早いデータ化、即時フォローメールやコールなどが開催の成果を左右します。

アポイント獲得
昔より行われてきた元祖「新規開拓」手法といえるのではないでしょうか。ローラー、私も昔やりました。 受付突破に様々な工夫をしました。
断れ続けますし、電話に出た方にいきなり切られたり・・・かなり精神力や根性も必要になります
しかし、前述のセミナー集客と比較すると、「あなたの都合に合わせた日時にそちらまで伺います」 となります。考え方を翻して相手主義に立っていると思えば めげる事も少しは和らぐかもしれません。

新規アポ取りのポイント

  • DMやFAX送付と組み合わせた新規コール
  • イベント来場者アンケートやネット広告アンケートのフォロー
  • 先方にメリットのあることを伝え、詳しく聞きたくなるような話術
などの「武器」によりアポ取得率の向上や、ソリューション理解度を深めて、より精度の高いアポ取得が可能となります。

リストが命

ターゲットを的確にしたプロモーションがテレマーケティングのメリットですが、 その「ターゲットリスト」は殆どが「企業名と代表電話番号」です。 対象とする部門のキーマンにたどり着くのにはハードルがいくつか待ち構えています。 まして役員クラスとなるとそのハードルは高いものになってきます。
名前のはいったリストもありますが電話番号はやはり大代表だったりします。 同じ企業に複数の方のキーマンの名前がありますと、電話受付突破は2回目などかなり苦しい事態になります。
部門名称、役職名称、キーマンのお名前、直通電話番号、これが揃ったリストがあると 新規アポ取得も大きく増加します。コストも押さえられます。そんなリストがあったら苦労しないよ ・・・とため息が聞こえそうですが、前述の中に書いてあります。イベント(展示会、セミナー)来場者アンケート やネット広告アンケートなどはまさにその条件を満たしています。 但し、イベントアンケートは記述された字が読めなかったり、何故か自宅の電話番号が書かれていたり、 なんていうことも稀にありますが・・・ネット広告のアンケートではご自身が自分の情報を更新していないため電話番号 が不通になっていることも稀にあります。
しかし、これらは何らかの関心があってアクションされた方々のリストですのでアポ取得率は高くて当然かもしれません。 本当の白紙の新規、このリストには悩まされることが多いですね。 最近良いネタも入りましたので幅広くご紹介も出来そうですが、個人情報の取扱 は法的にも厳しくなってきていますので、お客様も大変気を使われるところになります。 もちろん弊社も最も慎重に気を使う部分になっています。

3.まとめ

大掛かりな新ソリューションの発表や既存顧客への情報提供も含めた大量情報発信、 訪問する訳にはいかない方からのメッセージ、企業イメージを含む宣伝要素目的等、 新規顧客開拓だけが目的とならない場合は「セミナー」等のイベント開催でしょうか。 しかし、これも前述のようにイベント後が重要です。来場者へのフォロー活動として やはりアポ取りは発生してくるのではないでしょうか。
ターゲットもある程度絞れて、新規顧客開拓することが目的である場合、テレマーケ ティングによるアポイントメント取得がよいでしょう。。
そして常にインバウンドを取って小数でも新規顧客開拓を行う場合は検索系のネット 広告やSEOなどが適しているといえます。
結局は「何が目的」かをもう一度しっかり認識することが最も大事だと思っています。 その上でその為の手段は「何が最適か」を先入観にとらわれずフラットに再検 討し、目的を達する投資効果を最大限にしていくことが今、企業のマーケッターに強 く求められているのでは無いでしょうか。大変な時代だからこそ!ですね。
ターゲットマーケットに対し、キーマン調査やヒアリング、導入状況調査を要望され るケースもあります。これも要件によっては大変重要です。しかし、新規開拓が目的 であるはずなのに調査が目的に化けてしまい、その後調査個票が眠っていたり、また は上層部へのプレゼンテーションのネタにだけなっていたりということは無いでしょ うか・・・目的は最後まで見失ってはいけないですね。 「すべての道はアポ取りに通じる」というのは決して極端ではないという気がします。 (筆:奥 博史)

営業ノウハウバックナンバー

第01回〜第20回
第1回:新規設立法人データの上手な使いかた('01-7-28 Update)
第2回:顧客開拓 顧客獲得にかけるパワー配分('01-10-22 Update)
第3回:ワンツーワンマーケティングを実施するには ('02-5-13 Update)
第4回: お客様は神様?「売る側と買う側はどちらが偉い?」('02-8-5Update)
第5回:インターネットを活用した売れる仕組みの3つのハードル('02-10-22 Update)
第6回:「クリック&モルタル」!?国会見学('02-12-24Update)
第7回:貧乏マーケティングの薦め。当社のSEMの事例('03-3-17Update)
第8回:新規顧客開拓の考察('03/6/17 Update)
第9回:飲食店で学ぶ顧客満足('03/8/5 Update)
第10回:費用対効果の価値基準('04/2/24 Update)
第11回:電子メールと電話の使い分けの('04/6/15Update)
第12回:マーケティングにおける選択と集中('04/10/7Update)
第13回:ビジネスブログの薦め('04/11/12Update)
第14回:感動の営業('05/1/4Update)
第15回:売れる組織作り('05/4/6Update)
第16回:個人情報保護法配下のマーケティング('05/7/4Update)
第17回:SEMとLPOの考察('06/8/9Update)
第18回:お客様の立場に立つということ('06/8/30Update)
第19回:営業マンはアポを取るな('07/2/2Update)
第20回:営業される側の視点から学ぶ('07/9/28Update)
第21回〜第40回
第21回:営業される側の視点から学ぶ2('07/11/1Update)
第22回:中堅企業・SMB市場を攻める仕組み('07/12/26Update)
第23回:キーマンを会う気にさせるテクニック('08/1/18Update)
第24回:受付突破のテクニック('08/5/12Update)
第25回:新規テレアポのテクニック('08/6/30Update)
第26回:アイドマからアイシーズの時代へ('08/8/1Update)
第27回:企業理念の浸透〜inno-ismの例('08/8/28Update)
第28回:最適なマーケティング施策のポートフォリオ('08/12/25Update)
第29回:年度末の売上を少しでも確保('09/1/30Update)
第30回:情報の捉え方と決断の仕方('09/5/25Update)
第31回:イグアナに学ぶ変化への対応('09/6/23Update)
第32回:ハインリッヒの法則('09/7/27Update)
第33回:今、改めて考える。サービス業における顧客満足とは?('09/8/21Update)
第34回:組織で高めるアポイント力('09/9/15Update)
第35回:2009年下期 不況期でのマーケティング施策('09/10/26Update)
第36回:政権交代とマーケティング('09/11/25Update)
第37回:成長できる目標設定のコツ('09/12/16Update)
第38回:年始に行うべきこと('10/01/13Update)
第39回:ビジネスは矛盾があるから面白い('10/01/28Update)
第40回:新規顧客の開拓か?既存顧客の維持か?('10/02/04Update)
第41回〜第60回
第41回:勉強会から見えた『リーダーに求められる11のスキル』('10/02/18Update)
第42回:〜新入社員がやってくる 第一部〜「新入社員を迎える為の心構え」('10/03/04Update)
第43回:〜新入社員がやってくる 第二部〜「新入社員は会社を変える」('10/03/17Update)
第44回:歴史に学ぶ強い組織づくり('10/04/13Update)
第45回:よりよいビジネスライフのために('10/04/27Update)
第46回:ゼロベース思考の力('10/05/12Update)
第47回:ドラッカーから学ぶコミュニケーションの原則('10/05/25Update)
第48回:最小限の時間で『勝つ』提案書を作る('10/06/08Update)
第49回:3分でわかる『ナーチャリング』入門('10/06/22Update)
第50回:〜ストックデールの逆説〜 試合で勝つ為に必要なこと('10/07/06Update)
第51回:新卒3年目、12ヶ月連続目標達成し続ける当社営業マンの特徴('10/07/21Update)
第52回:最近感動したことは何ですか?〜バイラルマーケティング入門〜('10/08/03Update)
第53回:坂本龍馬に学ぶ会社経営の本質('10/08/17Update)
第54回:生存率0.5%時代をどう生き残るか('10/09/07Update)
第55回:1秒がもたらす変化('10/09/28Update)
第56回:なぜ権限委譲は難しいのか?('10/10/05Update)
第57回:ビジネスと同じようにエコに取り組む時代へ('10/10/19Update)
第58回:部門間情報共有の仕組みづくり〜当社事例のご紹介〜('10/11/02Update)
第59回:toDO管理と時間の活用術('10/11/16Update)
第60回:顧客満足を得る難しさ('10/12/07Update)
第61回〜第80回
第61回:日経MJヒット商品番付から見える世の中の変化('10/12/21Update)
第62回:チャレンジ('11/01/11Update)
第63回:ソーシャル・ネットワークのグローバル化('11/01/25Update)
第64回:クレドの浸透について('11/02/01Update)
第65回:季節行事を通して見える市場創造について('11/02/15Update)
第66回:伝えることと、伝わること('11/03/02Update)
第67回:愛をもってしっかり叱ろう('11/04/19Update)
第68回:ビジネスは複雑だから面白い('11/05/10Update)
第69回:シンプル・シンキングのすすめ('11/05/24Update)
第70回:良い会社の定義('11/06/07Update)
第71回:人間力を高める('11/06/21Update)
第72回:ビジネスモデルと人('11/07/05Update)
第73回:テレマーケティングの本当の意味?('11/07/19Update)
第74回:素晴らしい出会いのために('11/08/02Update)
第75回:会社とはだれか?('11/08/16Update)
第76回:言葉づかいを正しくすること('11/09/06Update)
第77回:多面評価制度『270度チェック』について('11/09/20Update)
第78回:効果を生む教育の2つのポイント('11/10/04Update)
第79回:イノベーションの社内行事について('11/10/18Update)
第80回:BtoBにおける、ソーシャルメディア活用のポイント('11/11/01Update)
第81回〜
第81回:企業理念浸透の難しさ('11/11/15Update)
第82回:自責の人になる('11/12/06Update)
第83回:身だしなみや言葉遣いの重要性('11/12/20Update)
第84回:千里の道も一歩から('12/01/10Update)
第85回:経済状況から見る企業の今後の在り方('12/01/24Update)
第86回:プロダクト営業とソリューション営業について('12/02/07Update)
第87回:プロフェッショナルとお客様視点('12/02/21Update)
第88回:より良いビジネスライフのために('12/03/06Update)
第89回:老舗企業から届いた感動のお手紙('12/03/21Update)
第90回:経営計画のテーマ"4つの約束"について('12/04/17Update)

Case Study
成功事例


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