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 顧客開拓 顧客獲得

第2回:顧客開拓 顧客獲得にかけるパワー配分

営業活動を行うにあたって「顧客開拓」と「顧客維持」のバランスはとても悩むところです。仮に皆様の会社が、何もない状態から事業を開始されたのであれば、顧客は0(ゼロ)です。ですから迷うことなく「顧客獲得」の割合は100%、「顧客維持」は0%となります。ただ、顧客を1社(1人)獲得した瞬間に、その割合を考えなくてはいけなくなります。それが100社、1000社、(100人、1000人)になると、これが難しい。限られた資源(人、物、金、情報、時間)をどこに投資するのか?そのタイミングは?手段は?このバランスの決定がマーケティングの全てといっても過言ではありません。今回はこのバランスについて企業向け商品の営業(BTOB)をイメージしてまとめてみました。('01-10-22 Update)

1.それぞれの活動の目的

<「顧客維持」で生まれるもの>

  1. その顧客のリピート利用による収益の確保
  2. その顧客の満足度向上による他商品購買(クロスセリング)機会の向上
  3. その顧客の満足度向上による他者の紹介(口コミ)
  4. その顧客との深いコミュニケーションによる「新商品ネタ」のヒント

<「顧客開拓」で生まれるもの>

  1. 新たな収益を生む機会の獲得(市場の拡大)
  2. 新たな利用シーンからの「新商品ネタ」のヒント
  3. 既存顧客の入り口
2.「顧客維持」活動について

「顧客維持」いいかえれば「既存顧客のフォロー」は、一般的に新規顧客獲得よりもコストもかかりません。 その理由は「顧客と貴社(貴社商品)との間の壁が低く、コミュニケーションを取りやすい」からなのです。

  1. 郵送物を送っても、顧客はあなたの会社を知っているため。閲覧率、認知率は高い。
  2. 営業の方が電話をかけてもアポイントは取りやすい。
  3. よって、高度なスキルを持った営業マンや企画・宣伝マンに担当してもらわなくても良い。
  4. 宣伝広告ではなく無駄のないダイレクトマーケティング情報伝達ができるため1顧客当たりの宣伝・販促費用が抑えられる。
ただ「顧客維持活動」は優先順位づけが重要です。よく、売れない営業マンの訪問顧客をみると「予算が全くないと思われる会社に何度も何度も行っている。」とか、「企画書を1ヶ月もかけて作成しているが、その会社は倒産寸前だった。」なんてことがあります。極端な例ですが、この優先順位付けが結構重要なのです。
貴社の顧客を分析してみましょう。全ての顧客に対して同じコストをかけていませんか?限られた資産は,価値をたくさん生む可能性がある顧客にかけるべきです。商品収益の上位を占める顧客や上位でなくても上位になる可能性が高い顧客を中心にフォローすればよいのです。まずは、既存顧客を売上や収益順に並べて上からフォローしてみるのも良いでしょう。以前のフォローよりは効率的になるはずです。
では、上位になる可能性が高い顧客」はどのように選別すればよいのでしょうか?貴社の収益上位顧客に共通する「なにか」を見つければよいのです。
  • 業界、部署、業務、商品・サービス内容に共通するものはあるのか?
  • 財務状況は?
  • 顧客の利用するタイミング・シーンに共通点はあるのか?
  • 実際に顧客は貴社の商品の何に満足して商品を利用しているのか?
これを分析して、「上位になる可能性が高い顧客」を見つければよいのです。 そのためには、やはり営業のトップやマネジメント層が顧客を知ることが重要なのです。上位顧客を積極的に訪問し「共通項」を見出せば「顧客維持の優先順位」は、ある程度正確につけられますし、当然顧客獲得の大きなヒントになるのです。

3.「顧客開拓」について

新規顧客の獲得は永遠のテーマです。一番面倒くさいし、コストも手間もかかります。ただ、前述の「顧客維持」だけを行っているのでは、先細りで事業は大きくなりません。どちらかという「営業力のある会社」というのは一般的には、新規顧客開拓能力の高い会社を言うようです。新規顧客獲得の手段を企業向け商品の営業(B TO B)をイメージしてまとめてみると、

<新規顧客獲得の手段>

  • 営業マン直接飛び込み
  • 営業マン電話アポイント
  • ダイレクトメール<郵送>
  • FAX DM
  • テレマーケティング
  • 個別セミナー
  • Email DM
  • 専門誌の広告、バナー・企画広告(オプトインメール含む)
  • 展示会・博覧会
  • 日経新聞
  • 一般誌
  • TV・ラジオ
並べられた順番にダイレクトマーケティングからマスマーケティングの要素が強くなります。上記の「手段」と「データ」(自社データ・外部データ)「媒体」「コンテンツ」をどのように組み合わせていくのかが、マーケテッターの腕の見せ所です。当然、コストもパワーもかかりますが、優秀なマーケッターは、会社から予算をとってもらい、リスクのない範囲で少しづつ実施して検証していきます。経験を積んでベストな顧客獲得手段を見つけていくのです。
ここである程度実施していくと「顧客獲得コスト」が算出できます。当然少ないほうが良いのですが、このコストと「顧客維持コスト」を比較して最適なバランスをとっていくことがとっても重要だということが、今回のSuggestionでお伝えしたかったのことです。

日々の営業活動を分析し、整理し、科学することで営業部隊は、大きく変えられるのです。 (筆:富田)

営業ノウハウバックナンバー

第01回〜第20回
第1回:新規設立法人データの上手な使いかた('01-7-28 Update)
第2回:顧客開拓 顧客獲得にかけるパワー配分('01-10-22 Update)
第3回:ワンツーワンマーケティングを実施するには ('02-5-13 Update)
第4回: お客様は神様?「売る側と買う側はどちらが偉い?」('02-8-5Update)
第5回:インターネットを活用した売れる仕組みの3つのハードル('02-10-22 Update)
第6回:「クリック&モルタル」!?国会見学('02-12-24Update)
第7回:貧乏マーケティングの薦め。当社のSEMの事例('03-3-17Update)
第8回:新規顧客開拓の考察('03/6/17 Update)
第9回:飲食店で学ぶ顧客満足('03/8/5 Update)
第10回:費用対効果の価値基準('04/2/24 Update)
第11回:電子メールと電話の使い分けの('04/6/15Update)
第12回:マーケティングにおける選択と集中('04/10/7Update)
第13回:ビジネスブログの薦め('04/11/12Update)
第14回:感動の営業('05/1/4Update)
第15回:売れる組織作り('05/4/6Update)
第16回:個人情報保護法配下のマーケティング('05/7/4Update)
第17回:SEMとLPOの考察('06/8/9Update)
第18回:お客様の立場に立つということ('06/8/30Update)
第19回:営業マンはアポを取るな('07/2/2Update)
第20回:営業される側の視点から学ぶ('07/9/28Update)
第21回〜第40回
第21回:営業される側の視点から学ぶ2('07/11/1Update)
第22回:中堅企業・SMB市場を攻める仕組み('07/12/26Update)
第23回:キーマンを会う気にさせるテクニック('08/1/18Update)
第24回:受付突破のテクニック('08/5/12Update)
第25回:新規テレアポのテクニック('08/6/30Update)
第26回:アイドマからアイシーズの時代へ('08/8/1Update)
第27回:企業理念の浸透〜inno-ismの例('08/8/28Update)
第28回:最適なマーケティング施策のポートフォリオ('08/12/25Update)
第29回:年度末の売上を少しでも確保('09/1/30Update)
第30回:情報の捉え方と決断の仕方('09/5/25Update)
第31回:イグアナに学ぶ変化への対応('09/6/23Update)
第32回:ハインリッヒの法則('09/7/27Update)
第33回:今、改めて考える。サービス業における顧客満足とは?('09/8/21Update)
第34回:組織で高めるアポイント力('09/9/15Update)
第35回:2009年下期 不況期でのマーケティング施策('09/10/26Update)
第36回:政権交代とマーケティング('09/11/25Update)
第37回:成長できる目標設定のコツ('09/12/16Update)
第38回:年始に行うべきこと('10/01/13Update)
第39回:ビジネスは矛盾があるから面白い('10/01/28Update)
第40回:新規顧客の開拓か?既存顧客の維持か?('10/02/04Update)
第41回〜第60回
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第42回:〜新入社員がやってくる 第一部〜「新入社員を迎える為の心構え」('10/03/04Update)
第43回:〜新入社員がやってくる 第二部〜「新入社員は会社を変える」('10/03/17Update)
第44回:歴史に学ぶ強い組織づくり('10/04/13Update)
第45回:よりよいビジネスライフのために('10/04/27Update)
第46回:ゼロベース思考の力('10/05/12Update)
第47回:ドラッカーから学ぶコミュニケーションの原則('10/05/25Update)
第48回:最小限の時間で『勝つ』提案書を作る('10/06/08Update)
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第58回:部門間情報共有の仕組みづくり〜当社事例のご紹介〜('10/11/02Update)
第59回:toDO管理と時間の活用術('10/11/16Update)
第60回:顧客満足を得る難しさ('10/12/07Update)
第61回〜第80回
第61回:日経MJヒット商品番付から見える世の中の変化('10/12/21Update)
第62回:チャレンジ('11/01/11Update)
第63回:ソーシャル・ネットワークのグローバル化('11/01/25Update)
第64回:クレドの浸透について('11/02/01Update)
第65回:季節行事を通して見える市場創造について('11/02/15Update)
第66回:伝えることと、伝わること('11/03/02Update)
第67回:愛をもってしっかり叱ろう('11/04/19Update)
第68回:ビジネスは複雑だから面白い('11/05/10Update)
第69回:シンプル・シンキングのすすめ('11/05/24Update)
第70回:良い会社の定義('11/06/07Update)
第71回:人間力を高める('11/06/21Update)
第72回:ビジネスモデルと人('11/07/05Update)
第73回:テレマーケティングの本当の意味?('11/07/19Update)
第74回:素晴らしい出会いのために('11/08/02Update)
第75回:会社とはだれか?('11/08/16Update)
第76回:言葉づかいを正しくすること('11/09/06Update)
第77回:多面評価制度『270度チェック』について('11/09/20Update)
第78回:効果を生む教育の2つのポイント('11/10/04Update)
第79回:イノベーションの社内行事について('11/10/18Update)
第80回:BtoBにおける、ソーシャルメディア活用のポイント('11/11/01Update)
第81回〜

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